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梅雨が明ける7月中旬頃、自然薯や長芋は根から栄養を吸収する季節を迎えます。7月上旬から中旬にかけて、追肥を行いました。
7月1日
ボタニ子
有機肥料はすぐには効果が出ないため、必要な時期の2週間ほど前に施肥しましょう。7月中旬から効いて欲しければ、7月上旬に施肥します。
山芋は土の臭いを吸い込むので、化学肥料や未熟な肥料は向きません。
追肥は8月上旬まで
追肥できる時期は限られています。施肥は8月上旬までに終わらせます。
ボタ爺
それ以降の時期に施肥すると、収穫するイモがでこぼこになったりと、形が崩れる原因になりますぞ。
短形自然薯の栽培151日目:むかご成長
残暑の季節、花が枯れて葉の付け根にむかごができました。
9月4日
短形自然薯の栽培168日目:むかご収穫
秋になる頃、見た目はゴツゴツでも食べてみるとおいしいむかごを収穫することができました。
9月21日
朝夕冷え込む季節になると、むかごを収穫する季節です。葉の色が黄色く変わり始め、触れただけで落ちるむかごもあります。
ボタニ子
むかごから発芽させることもできます。
短形自然薯の栽培168日目:むかご実食
収穫したむかごは、乾燥させないようキッチンペーパーや新聞紙で包み、冷蔵庫に保存しましょう。
9月21日
むかごは生で食べることもできますし、一品料理にしたり、炊き込みご飯や汁物の具にしたりと、作り方次第でも幅広く活用することができます。
ボタニ子
むかご料理は作り方も簡単です。皮をむく必要もありません。
むかご飯
普段の水加減にむかごを足すだけで、やわらかく炊き上がります。しょうゆなどで炊き込んでもおいしいです。
ハンバーグのつけ合わせ
皮付きポテトのように使うことができます。とろけるような食感です。
自然薯や長芋のむかごや芋にはアンチエイジング効果があります。特に自然薯は栄養豊富です。
ボタ爺
塩ゆでにしたり、素揚げにして塩を振るなど、他にも作り方はいろいろです。
短形自然薯の栽培205日目:芋収穫
秋になり、黄色くなった葉が散り始めました。山芋の収穫期です。
10月28日
地植えでは設置したパイプ内の芋を収穫しますが、プランター栽培ではプランターをひっくり返すと楽に収穫できます。
ボタニ子
いよいよ収穫です。芋がちゃんとできたか、掘ってみるまで心配です。
ボタ爺
地温が30度を超えると、高温障害で腐敗することがあります。
幸い、植え付け時よりも大きな山芋を収穫することができました。
ボタニ子
深さ30センチのプランターでも、深さはぎりぎりでした。子芋がプランターの底に届いていました。
ボタ爺
できた芋は冬の間、土の中で保存して翌春の親芋にすることもできます。
短形自然薯の栽培205日目:芋実食
10月5日
収穫した芋を実食しました。手軽な料理の作り方をご紹介します。
とろろ
生食できるイモは自然薯や長芋などのヤマノイモの仲間だけです。すりおろした自然薯は古くから疲労回復や胃腸薬などに用いられてきました。
ボタニ子
とろろの作り方は、すりおろして醤油やだし汁と混ぜ、ご飯にかけるだけです。
ボタ爺
好みで皮を残すのもありです。その方が風味も栄養もあるぞい!
短形自然薯の病害虫対策
栽培中に経験した病気や害虫についてご紹介します。梅雨の季節には病気に悩み、葉が繁る季節には虫が現れました。
病気
梅雨の季節、カビが原因の病気になりました。
梅雨が続く7月上旬、葉に茶色いシミができ、2週間で株全体に広がってしまいました。カビを原因とする炭そ病です。放置すると葉は黄色く変色して光合成ができなくなり、穴が開いて枯れます。
梅雨の季節はこまめに観察し、感染した葉は取り去って焼却処分しましょう。
ボタニ子
感染した土には菌が残っています。2年間はイモやナス科の植物の土作りには使わないようにしましょう。
害虫
梅雨明けの季節になると、キイロスズメガとバッタが現れて葉を食ました。キイロスズメガは幼虫時代に山芋の葉を食べます。
キイロスズメガ
害虫は見つけたら駆除すべきですが、病気の葉をどんどん食べてくれたのでそのまま観察しました。
ボタ爺
虫が好きな人にも嫌いな人にも、インパクトのあるサイズですな!
約1ヵ月後、成虫が飛び去りました。成虫は時速数十キロで飛ぶことができ、ハチドリのように空中に静止して花の蜜を吸います。
キイロスズメガが葉を食べた株は再び葉が出て、少し遅い収穫となりました。
まとめ
終わりに、栽培の注意点をまとめました。
自然薯(短形自然薯)栽培の注意点
- 土作りでは元肥を十分に施す。
- 土が乾燥したら水やりをする。
- 追肥は7月上旬から8月上旬に行う。
ボタニ子
栽培は初心者でも難しくありません。今回の記録がご参考になれば幸いです。
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使ったのは100円ショップの有機肥料です。
(出典:筆者撮影)