洗濯物につきやすいカメムシの種類
カメムシは種類が多く世界では1100種類以上、日本でも90種類以上が確認されています。大きさや色、形はさまざまですが悪臭を放つ点は共通しています。このため地域によって「ヘコキムシ」「ヘクサムシ」「ヘッピリムシ」など呼ばれ、英語でも「Stink bugs(臭い虫)」と呼ばれています。どのカメムシも山間部の林の中が生息地です。また、雪の降る環境の場合は、暖かな場所を求めて住宅地に生息地を変えるため、洗濯物につきやすくなります。
クサギカメムシ
暗褐色と黄褐色のまだら模様をした大きさ14~18mmのカメムシです。クサギや桃、ミカンなど果樹で見られ果実の汁を吸って養分を貯えます。主に秋に成虫が現れますが、暖かい地域では年2回も成虫が発生します。都市部よりも山間部の家屋で問題となりやすいカメムシです。
スコットカメムシ
暗褐色に銅色の光沢があり大きさ9~11mmのカメムシです。羽の先がお腹よりも長く突き出ているのが特徴で、他のカメムシに比べると寒さに強い性質があるため、北海道や東北でよく見られます。越冬する際に大群が家屋に入り込むため問題になることがあります。
マルカメムシ
丸い形をした5mmほどの小さいカメムシです。クズや大豆、アズキなどマメ科の植物の茎や葉に多く集まります。カメムシの中でも臭いが強烈なため、自分の発した臭いで死んでしまうこともあります。てんとう虫のようにかわいらしい見た目をしていますが、洗濯物についていても触らないようにしましょう。
洗濯物についたカメムシの臭いを取る方法
カメムシの臭いが洗濯物についたとき、服が臭くなって困ったことがありませんか?カメムシの臭い成分は、油性のため水洗いでは落とせません。油汚れと一緒です。そこで洗濯物についたカメムシの臭いを取る方法を2つご紹介します。
①洗濯用洗剤で洗う
洗濯用洗剤には界面活性剤が入っていることが多いです。この界面活性剤は油汚れを落とす効果があります。もう一度洗濯して、しっかり臭いを落とすようにしましょう。
臭いを蒸発させる
カメムシの臭い成分は揮発性(きはつせい)です。洗濯物をそのまま日光に当てて臭いを蒸発させましょう。またはドライヤーの風と熱を当てて蒸発させます。服が傷まないように気をつけ行います。
まとめ
カメムシは人間と同じように暖かくフカフカに乾いた洗濯物が大好きです。「ひなたぼっこ」をする気持ちもよく分かりますが、臭いをつけられたら困ります。活発に動く前に駆除しておくと洗濯物につかないようになります。春と秋に殺虫スプレーやバルサンで駆除しておきましょう。ベランダ周りを除草しミントを育てると、より一層カメムシが洗濯物につかなくなります。