タイムのハーブとしての効果や効能とは
タイム特有のさわやかな香り成分には、チモール・カルバクロール・リナロールやフラボノイドなどが含まれています。タイムの香り成分には、どのような効能や効果が期待されているかを見ていきましょう。
殺菌・抗菌作用
タイムには、ハーブのなかでも特に強い殺菌・抗菌作用があるといわれています。タイムの枝2〜3本をフレーバーウォーターに入れたり、ピクルスに加えたりするのもおすすめの食べ方です。
せきや喉の痛みに
タイムは殺菌・抗菌効果以外にもさまざまな効能が期待され、古くから薬用ハーブとして利用されてきました。たんの出をよくする、せきや喘息、気管支炎にも効果があるといわれています。口内炎や水虫などへの効果も期待されています。
リフレッシュ効果
タイムのさわやかな香りには、不安を和らげる効果があるといわれています。タイムは気分をリフレッシュしたいときにぴったりの香りです。ストレスの多い現代社会、自律神経の乱れやホルモンバランスの低下など、ふさぎがちな気持ちになったときは、タイムのさわやかな香りでゆったりとリフレッシュしましょう。
タイムの使い方・香りの楽しみ方
ベランダや庭で育てたタイムを収穫するのは、香りが強く出る花の咲いている時期が適期です。夏の蒸れを解消する間引き剪定を兼ねて収穫し、フレッシュな香りを楽しみましょう。おすすめの食べ方や使い方をいくつかご紹介します。
ティーハーブ
タイムは乾燥させて保存もできますが、最適なのは摘みたての香りを楽しむフレッシュハーブティーです。フレッシュハーブならではの、やさしい香りが特徴です。
フレッシュハーブティーの材料
- タイムの枝…2〜3本
- レモンバームの葉…5〜6枚
- ミントの葉…3〜4枚
フレッシュハーブティーの作り方
- ティーポットにハーブを入れ、熱湯を注ぐ
- そのまま3〜5分、じっくりと蒸らす
- カップに注ぐ、ハチミツを入れてもよい
ボタニ子
やさしい香りのレモンバームは、ハーブティーのベースにもなるハーブなんですよ!
肉料理・魚料理
タイムは肉料理や魚料理にも重宝します。たくさん収穫したら、ハーブオイルやハーブビネガー、ハーブバターを作ってストックするのもよいでしょう。今回は「マスタードとタイムのチキングリル」の作り方をご紹介します。
マスタードとタイムのチキングリルの材料 (2人分)
- 鶏もも肉…2枚
- ししとう…8本
- 粒マスタード…大さじ4杯
- 塩・コショウ…少々
- タイムの枝…4〜8本
- オリーブオイル…適量
マスタードとタイムのチキングリルの作り方
- 鶏肉に横から包丁を入れて、薄く切れ込みを入れる
- 1の切れ目に、マスタードを薄く塗る
- 鶏肉の両面に、塩・コショウをふる
- オーブン用のトレーにオイルを入れ、タイムを並べる
- 4の上に、鶏肉と穴を開けたししとうを乗せる
- 温めたグリルまたはオーブンで、焼く
- 片面が焼けたら、ししとうを取り出す
- 鳥肉を裏返して、反対側も焼く
- 器に盛り付ければ、できあがり
ブーケガルニ
ブーケガルニは欧風の温かい煮込み料理に使用する、複数のハーブ類を束ねたものです。肉や魚の臭みを消して、ハーブの香りが料理の風味付にもなります。おすすめの食べ方は、ロールキャベツ、ポトフ、シチューや魚貝類の蒸し料理などです。
基本のブーケガルニの材料
- 木綿糸またはタコ糸
- セロリ
- パセリ
- ローリエ(月桂樹の葉)
- タイム
- 他にオレガノ、セージ なども
基本のブーケガルニの作り方
- セロリとパセリは10cmにカットする
- 1とタイム・ローリエをまとめて、木綿糸で縛る
- 肉や魚を煮込むときに、一緒に入れる
バスハーブ・バスソルト
「ちょっと疲れが抜けないな」と感じるときは、バスタイムに爽やかなタイムの香りでリフレッシュしましょう。エッセンシャルオイルを使うときは直接入れずに、ホホバオイルなどのキャリアオイルにブレンドしてから湯船に入れます。タイムはグレープフルーツやオレンジなど、柑橘系の香りとも相性がよいです。
アロマオイル
タイムのエッセンシャルオイル
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タイムの香りを楽しむアロマオイルや、スキンケアにも使えるエッセンシャルオイル、品種や抽出方法によってもタイムのオイルは種類が多くあります。タイムのオイルは健康への効能や効果が期待できる反面、刺激性の強い香りでもあるため、用法・容量を守って使用しましょう。妊娠中の方は使用を控えてください。
まとめ
タイムの品種23種類の特徴と、薬用タイムのハーブとしての効果・効能や、おすすめの使い方についてご紹介しました。丈夫で育てやすいタイムを、グランドカバーやガーデニングで育てて、花や香りを楽しみましょう。
出典:Unsplash