ハナカイドウ（カイドウ）の育て方！剪定時期・方法など詳しく解説

植物を育てるうえで、病気には注意をしたいですね。気を付けたい病気にうどんこ病と赤星病があります。日当たりや風通しが悪くならないよう、混み入った枝は整理しておきましょう。もし病気が見つかったら、早めの薬剤散布が有効です。

ハナカイドウはテッポウムシやカイガラムシ、そのほかアブラムシにも注意が必要です。木の内部を食害するテッポウムシは、大変厄介な害虫です。幹の近くにおがくずのようなものが落ちていないか、幹に穴があいていないかなど、こまめに観察しましょう。カイガラムシやアブラムシといった害虫は木や葉の汁を吸い、病気も運んでくるため、早めの発見と薬剤散布の対処が必要です。

濃い紅色の花柄を伸ばして下垂し、半開状に花を咲かせる美しいハナカイドウの魅力を十分に楽しみましょう。特性をいかし、おしゃれに楽しむ育て方や飾り方は、春の庭をより華やかに彩りますよ。

開花期の華やかな美しさは、シンボルツリーにおすすめです。つぼみのころの濃い紅色は、緑の葉に映えてとても魅力的です。花柄を伸ばして下垂しながら半開状に花開く姿は、恥じらうようにも見えて可憐さが加わります。庭木にして、自慢の庭づくりに役立てましょう。

ハナカイドウは強い剪定にも耐え、短い枝によく花をつけるため、生垣としての用途にもぴったりです。淡い紅色の花で埋め尽くされたおしゃれな生垣は、多くの人の目を引くでしょう。

ハナカイドウのしなやかな枝は形を作りやすく、盆栽仕立てで楽しむことも可能です。小さな盆栽でも、枝いっぱいに花を咲かせて楽しませてくれますよ。盆栽仕立てなら、室内に気軽に春を取り込んだり、お気に入りの家具やスペースにあわせておしゃれに飾ったりすることも可能です。

ヤエカイドウは美しい淡い紅色の花を八重に咲かせる品種で、何枚にも重なる花びらはボリュームがあります。華やかでかわいらしいイメージを演出する庭木として重宝されています。

シダレカイドウは、しなやかな枝が垂れる特徴があります。緩やかな枝の曲線に、花柄を伸ばして咲く姿が美しい品種です。枝垂れ咲く姿は風情があり、おしゃれな庭木としても人気です。

ミヤマカイドウはハナカイドウと異なり、上向きに花を咲かせるのが特徴です。うつむき加減に咲く可憐さとは違って、濃い紅色のつぼみから上向きに花開く様子は存在感があります。盆栽としても用いられています。

日本では桜の花とともに、ハナカイドウは春の花として愛されてきました。日本の春を引き立てる華やかで甘さのある淡い紅色の花を、春の庭の彩りにぜひ加えてみてください。玄宗皇帝のように、美しい楊貴妃の姿を連想させてくれるかもしれませんね。