アンスリウムの育て方!上手な管理方法とトラブルへの対処方法を徹底解説!

アンスリウムの育て方!上手な管理方法とトラブルへの対処方法を徹底解説!

赤やピンクや白などハート型に美しく着色する仏炎苞が特徴のアンスリウムはトロピカルな雰囲気で人気があります。ただ、実際に育ててみると次々と咲かなかったり、葉が黄色くなったりとトラブルも多いのも事実です。そこで、この記事では上手な育て方やトラブルへの対処法を解説します。

記事の目次

  1. 1.アンスリウム(アンスリューム)とは
  2. 2.アンスリウムの種類
  3. 3.アンスリウム・アンドレアヌム
  4. 4.アンスリウムの管理方法
  5. 5.アンスリウムの剪定方法
  6. 6.アンスリウムの植え替え方法
  7. 7.アンスリウムの冬越し
  8. 8.アンスリウムのトラブル対処方法
  9. 9.アンスリウムの増やし方
  10. 10.アンスリウムの楽しみ方
  11. 11.まとめ

アンスリウム(アンスリューム)とは

基本情報

アンスリウムはサトイモ科/アンスリウム属の常緑多年草

アンスリウム(アンスリュームともいいます)は中南米か西インド諸島に600種以上存在する常緑の多年草です。赤や白、ピンク色などカラフルな花びらにみえる部分は苞(ほう)とよばれる部分が大きくなったものです。花は真ん中から伸びるひも状の肉穂花序(にくすいかじょ)に小さなめだたない花がさきます。花期は5月から10月頃です。

アンスリウムは室内用の観葉植物

耐陰性がつよく室内の日当たりがよくない場所でも丈夫に育ちます。しかし耐寒性はよわく冬でも20度くらいの室内が最適です。一般には鉢植えで育てます。ハート形の常緑の光沢ある葉とカラフルな赤や白やピンク色の苞が魅力のアンスリウムはお部屋をトロピカルな雰囲気にさせてくれるので「母の日」や「新築祝い」などのプレゼントに人気があります。

アンスリウムの種類

出典:写真AC

アンスリウムにはカラフルな苞(ほう)を楽しむ種類と葉を楽しむ種類もあり多種多様です。とりわけ、花に見えるアンスリウムは「アンスリウム・アンドレアヌム」と呼ばれています。苞が目立たずに葉に特徴があり美しい種類もあります。

花(仏炎苞)を楽しむアンスリウム

出典:写真AC​​​​​​

花に見える仏炎苞がカラフルなアンスリウムですが、苞の大きさもハート型の形状もたくさんの種類があります。また苞の真ん中から伸びるひも状の突起である肉穂花序(にくすいかじょ)も様々な色があります。

葉を楽しむアンスリウム

出典:写真AC​​​​​​

葉を楽しむアンスリウムは苞が目立ちません。葉が大きく長い「ベイチー」や葉脈が美しい「クリスタリナム」や半つる性の「ポリスキスツ」など独特な雰囲気があり貴重です。ただし、なかなか流通されていないので手に入れることが難しいです。

アンスリウム・アンドレアヌム

花(苞)が美しいアンスリウム・アンドレアヌムにはたくさんの種類の色合いがあります。熱帯を思わせる原色系からシックな色合いもあります。

アンスリウムの色

人気の赤色

出典:写真AC​​​​​​

定番で光沢のあるはなやかな赤はいちばん人気です。みどりの葉とコントラストがよいので部屋にトロピカルな風をはこびます。大輪のものから小さめでも花つきのよいものまで種類が豊富です。はなやかな赤色が魅力の「レッドチャンピオン」、大輪の「ダコタ」などが人気です。

かれんな印象のピンク

出典:写真AC​​​​​​

ピンク色のアンスリウムは女性にとても人気があります。花数が多くはなやかなピンク系といえば「ピンクチャンピオン」です。大輪で花数は少なめですが大鉢で豪華に咲かせたい方は「フェスカ」や「パンドラ」がおすすめです。

清楚な白色

出典:写真AC​​​​​​

白色のアンスリウムはさわやかな印象で暑い夏の部屋に涼しさをはこびます。白色からみどり色へと咲きすすむと変化する「シャレードホワイト」や赤系の「シエラ」の白色版の「シエラホワイト」は花数もおおく小鉢でコンパクトにまとまっています。

かわりだねのアンスリウム

出典:写真AC​​​​​​

ほかにも紫系、茶色系、みどり色や二色にまざったアンスリウムなどたくさんの品種があります。代表的な赤、ピンク、白にしても肉穂花序(にくすいかじょ)とよばれるまんなかから伸びたひも状の突起も黄色やピンク色やダークな色合いなど掛け合わせで様々な種類が作出されています。まわりの仏炎苞との組み合わせでまだまだかわったアンスリウムが生まれそうです。

アンスリウムの管理方法

出典:写真AC

アンスリウムは直射日光の当たらない室内でそだてます。室温が10度をきると凍傷のようになり葉がいたみます。生育に最適な温度は25度です。生育に適した春先以外は季節にあった管理方法が重要となります。季節ごとのアンスリウムの管理方法をお伝えします。

季節ごとの育て方のポイント

春先(4月~5月)

アンスリウムにとって良い季節です。春先は急な気温の変化で遅霜もあり室内でも朝晩の気温が10度をわることもあります。天気予報で翌朝の気温が低くそうなときは部屋の真ん中に移動させましょう。

暑い時期(6月~8月)

高めの気温がすきなアンスリウムですが高温と強い日差しはさけましょう。また鉢の土もかわきがちになるので渇きのようすをみながら乾いたらたっぷりと水をあげましょう。霧吹きで葉水をあげるもの有効な対策です。ただし朝か晩のすずしい時間にしましょう。

秋口(9月~10月)

まだまだ暑さの残る時期です。日差しも強いので窓辺から離れたところに鉢を置きましょう。葉焼けをふせげます。

さむい時期(11~3月)

アンスリウムにとって過酷な季節です。最初にお伝えしましたがアンスリウムは耐寒性がよわい植物です。日差しよりも室温重視がよいです。窓辺より離して室内とテーブルのうえなどが適しています。また冬場は土の渇きもわるくなるので水やりはひかえめがよいです。乾かないときに水をあげすぎると根腐れします。多湿はすきなので加湿器や霧吹きで湿度をあげると元気よく冬をすごせます。

アンスリウムの剪定方法

出典:写真AC

剪定の目的

アンスリウムは生育地では大きな木に着生する植物です。鉢のなかでも同じで土のなかに伸ばす根と茎の地上部分に「気根」とよばれる根をだします。わさびの根のようになるので「わさび根」とよばれています。見た目には美しくないので剪定できれいなバランスを取り戻します。

切り戻し

長く育てているとアンスリウムの茎が伸びてしまい樹形がみだれます。その状態になったら切り戻しの剪定を行います。気根とよばれる根をつけて葉の付け根から5cmくらい下でカットします。切り取ったものはさし穂として植えます。また切り取って葉がなくなっても新しい芽がでますので植え替えをおこないます。はさみはアルコール消毒をして清潔な状態で使いましょう。

花がらつみ

花がらつみは花がさいている時は肉穂花序(にくすいかじょ)がでているときは定期的におこないます。さいしょは黄色、そして古くなってくると白からみどりになります。そのころに花茎のねもとからはさみでカットします。

剪定時期

アンスリウムの剪定はわさび根が出たころにおこないますが、アンスリウムの生育期の春5月から7月の盛夏になるまえにおこないます。夏や冬はアンスリウムがよわってしますので避けます。

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アンスリウムの植え替え方法

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