アンスリウムの育て方!上手な管理方法とトラブルへの対処方法を徹底解説!

アンスリウムの育て方!上手な管理方法とトラブルへの対処方法を徹底解説!

赤やピンクや白などハート型に美しく着色する仏炎苞が特徴のアンスリウムはトロピカルな雰囲気で人気があります。ただ、実際に育ててみると次々と咲かなかったり、葉が黄色くなったりとトラブルも多いのも事実です。そこで、この記事では上手な育て方やトラブルへの対処法を解説します。

記事の目次

  1. 1.アンスリウム(アンスリューム)とは
  2. 2.アンスリウムの種類
  3. 3.アンスリウム・アンドレアヌム
  4. 4.アンスリウムの管理方法
  5. 5.アンスリウムの剪定方法
  6. 6.アンスリウムの植え替え方法
  7. 7.アンスリウムの冬越し
  8. 8.アンスリウムのトラブル対処方法
  9. 9.アンスリウムの増やし方
  10. 10.アンスリウムの楽しみ方
  11. 11.まとめ

アンスリウムの植え替え方法

出典:写真AC​​​​​

用土

アンスリウムは着生植物なので水はけがわるい環境は好みません。一般的に買ってきたばかりのアンスリウムは鉢が小さいことが多いので春にお買い求めでしたら最初の植え替えをおすすめします。用土は観葉植物用の土2:鹿沼土1:赤玉1の配合でよいです。

植え替え方法

植え替えも生育期の5月から7月に行います。鉢のまわりにスコップを入れて少しづつすき間を作ります。根を傷めないように慎重に行いましょう。割りばしなどを差し込むと簡単にできます。古い土を取り除き傷んだ黒い根があればカットします。鉢底に鉢底石を入れて用土を1/3位入れます。そこにアンスリウムをひとまわり大きい鉢で植えます。

アンスリウムの冬越し

Photo by kanonn

アンスリウムの冬越しは温度管理と日照条件などに注意が必要です。また冬場は土が乾きにくいので日常の水やりもアンスリウムの鉢の中の状態をよく観察しましょう。

温度管理

アンスリウムの冬越しには最低気温10度は必要ですので冬は室内の外気をうけにくい場所が適しています。窓ぎわは夜から明けがた暖房がきれると冷え込むので注意がひつようです。部屋の真ん中のテーブルの上などが温度変化をうけにくい場所が冬越しには適しています。

日照条件

明るいレースのカーテン越しの日差しが好ましいです。直射日光は葉焼けをおこします。あまり暗いところですと徐長してひ弱に育ってしまいます。耐陰性はつよいですが大きな木に着生して育つ生育地の環境をかんがえると「こもれび」をイメージすると最適なおき場所がえらびます。

水やりなどの日常管理

冬は水をあげすぎると根腐れの原因となってしまいます。土がいつも湿っている状態はよくありません。冬は土がかわきにくいので注意がひつようです。水やりひかえめで霧吹きで湿度を与えるのがよいです。加湿器などで湿度を保つのも効果的です。

アンスリウムのトラブル対処方法

出典:写真AC​​​​​​

アンスリウムの病害虫対策

アンスリウムは病気はあまりありません。風通しがわるいと害虫が発生することがあります。代表的な害虫の種類と対策をお伝えします。

アブラムシ

 出典:写真AC

2~3mmの緑いろの虫です。生育期の4月から10月頃に発生します。茎や花から養分を吸うので生育が悪くなります。4月になったら発生前に粒状の殺虫剤を根元にまくことでかなりの予防になります。大量に発生したらスプレータイプの殺虫剤をまきます。どちらも園芸店やホームセンターで購入できます。

ハダニ

赤茶いろの0.5mmくらいの虫です。風通しがわるいと発生します。ハダニは水に弱いので葉裏まで霧吹きをかけるとかなりの予防になります。大量発生をしたら水量のあるシャワーで洗浄するとよいです。スプレー式の殺虫剤も効果があります。

アンスリウムの花が咲かない時の対策

Photo by_Alicja_

養分は足りていますか?

きちんと養分がゆきわたっているアンスリウムは葉がたくさん育っています。葉がつぎつぎと出てくると花芽もついてきます。光合成をうながす意味でもレース越しに日が入る部屋で育てるがよいです。養分といえば肥料と思いがちですが肥料をあげる時期も大切です。生育期の4月から10月まで液体肥料を水やりのときにあたえます。ただし真夏はあげてはいけません。

根詰まりはしていませんか?

根詰まりとは鉢いっぱいに根がはった状態のことをいいます。水はけが悪くなったり根から水や養分をすうことができずになります。とくに買ったときの鉢が小さい場合はいちど鉢から抜いて状態をたしかめることも必要です。通常は一年おきくらいにひとまわり大きい鉢に植え替えます。

根腐れはしていませんか?

根詰まりをほおっておくと水はけが悪くなり根腐れをおこします。それ以外に水やりが多すぎたりしても根腐れ状態となります。放置すると水や養分を吸収できずに枯れてしますこともあります。早期の発見でしたらアンスリウムに適した配合の土で植え替えをしましょう。

アンスリウムの葉が枯れる時の対策

アンスリウムの葉が枯れる原因はおおきく3つほどあります。

夏の葉やけ

アンスリウムの生息地は熱帯ですが大きな木に着生して生きています。木の葉で遮光された状態ですから直射日光にはよわいです。夏、ベランダでも育てられますが遮光をしないと葉焼けしてしまいます。水やりをベランダでしたとき、外出するなら遮光ネットなどで遮光しましょう。

冬の寒さで凍傷

冬場、朝晩の室温が10度を切った状態にアンスリウムを置くと葉が凍傷になり茶色になり枯れてしまいます。枯れた葉はもとに戻らないので切るしかありません。冬の人がいない部屋に置くときは少しでも温度変化が少ないように窓からはなしてテーブルの上などにおきましょう。

葉が黄色になっている

アンスリウムの下のほうの葉が黄色になったとき葉数も多く株じたいが元気なときは心配はいりません。自然に枯れる葉だと思ってよいです。だだ、全体的に葉が黄色になっているときは注意してください。水の不足か根詰まり、根腐れの可能性があります。

アンスリウムの増やし方

丈夫にそだっているアンスリウムを増やし方をお伝えします。株分けと挿し木という方法です。ポイントをおさえれば初心者でもかんたんにできます。

株分け

生育期の5月から7月頃に植え替えのときと同じような手順で株を半分に手でわけます。黒ずんだ根があればとりのぞき新しい土に植えます。

挿し木

伸びすぎた茎をカットして挿し木用の培養土にさして育てます。発根までひと月ほどかかります。そのあとは普通に新しい土に植えて育てます。

アンスリウムの楽しみ方

アンスリウムの楽しみ方は寄せ植えにもあります。全体のバランスを考えるのと育てる環境が似ているものを選ぶのが成功のこつです。アンスリウムの根元にきれいな色の葉をもつ観葉植物をあわせるとコントラストがきれいです。カラジウムやレックス・ベコニアなども相性がよいです。同じ熱帯系のアナナスなどもトロピカルな雰囲気がおすすめです。

まとめ

Photo byMabelAmber

たくさんの花色があるアンスリウムはこれからの季節にぴったりの植物です。あなただけのお花がみつかります!お部屋がアンスリウム一鉢あるだけでトロピカルムードになります。冬の寒さに気をつけて育てればそれほどむずかしい植物ではありません。アンスリウムに最適な場所をえらんで毎年咲かせましょう。

西澤千鶴
ライター

西澤千鶴

子供の頃、父が買い求めたシンビジウムの「マリリンモンロー」当時珍しかったうす紫色のばら「ブルームーン」がガーデニングの原点です。プロの料理人としての活動後、大好きな料理につかうハーブや夏野菜を育てて楽しんでいます。

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