育て方③水やり
エクメアは根から水を吸って美しい姿を維持するのと同時に、葉に溜まった水から栄養分や水分を吸収して生きています。そのため、春から秋は株の上から水やりをし、筒状になっている葉の間に水を貯めておいてください。冬は筒の中の水を抜き、土が乾いたときに土にだけ水を与えましょう。土の乾き具合によって異なりますが、だいたい週に2度ほどで大丈夫です。そのときに霧吹きなどで葉にも水をかけてください。
育て方④肥料
エクメアは春から秋にかけて成長します。そのため、生育期に緩効性化成肥料を2〜3ヶ月に1度与えましょう。緩効性とは、与えるとすぐに肥料効果があらわれ、1度に溶けださないため効果が持続することをいいます。エクメアに肥料を与えるときは、筒状の中に入れてあげるといいでしょう。
育て方⑤病気と害虫
病気
害虫
害虫はカイガラムシが1年を通して発生しやすいです。付着したカイガラムシに吸汁されるため生育に悪く、美しい見た目も損なわれます。害虫も植物の成長を弱らせるので、早期発見が大事です。
エクメアの増やし方
エクメアは主に株分けと種まきで増やせます。咲き終わった後でも、また新たに増やすことができるのです。では、それぞれの方法を紹介していきますので参考にしてみてください。
増やし方①株分け
花が咲き終わると、子株が育ち始めます。そのあとに株分けを行いましょう。活着させるために、葉が5〜6枚ほどついているときがいいです。子株の葉が少ないとうまく根付かない場合があるので、気をつけてください。また、上手に活着するよう、親株と離れた箇所を切りましょう。開花までには1年半~3年ほどかかります。
増やし方②種まき
花が咲き終わると、鞘が黒くなります。このときが収穫時です。果実の中に種子がたくさん入っています。エクメアの果汁は手や服につくと、なかなか落ちないので果実から種子を取り出すときは気をつけてください。果実には発芽抑制物質が含まれているので、このまま撒くのではなく、種子を水で数回洗います。きれいに洗ったら種まきしても大丈夫です。約10日ほどで発芽するでしょう。
まとめ
エクメアは長い間、美しい苞を楽しめるだけでなく、咲き終わったあとの種子を撒くと、また新たに育てられます。形、大きさ、苞の種類が豊富にあるので、自分の好みにあったエクメアが見つかるでしょう。育て方や増やし方など紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
出典:フォト蔵