タイツリソウ(ケマンソウ)の育て方
タイツリソウは多年草に分類される植物で、花壇や鉢植えなどの用途で利用されています。耐寒性や耐陰性が強く初心者でも育てやすい植物です。そんなタイツリソウの手入れの仕方や管理のコツなどをご紹介します。
育て方①置き場所
午前中は日当たりがよく、午後には日陰になるような置き場所が適しています。地植えにする場合は建物の陰や木の下など、半日陰で少し湿り気のある場所がおすすめです。夏場に直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうため、涼しい場所で管理してください。寒さに当てると花がきれいに咲く性質があります。そのため、冬は屋外で管理しましょう。
育て方②用土
水もちと水はけのよさを両方兼ね備えた用土が適しています。市販の草花用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土に、パーライトを少量加えた用土を使用してください。
育て方③植え付け
植え付けは2月上旬〜3月上旬が適期です。この時期は芽吹く直前で、植え付けたあとに根付きやすくなります。根が深く伸びる性質があるため、鉢植えにする場合は深さのある植木鉢を使いましょう。タイツリソウはゴボウのような根をしているのが特徴です。植え付けのときに太い根を傷つけたり折ったりしないように注意してください。
育て方④植え替え
植え替えは3月〜4月か9月〜11月に行いましょう。地植えの場合は2年〜3年に一度新しい用土に植え替えてください。鉢植えの場合はなるべく毎年植え替えをして、根詰まりを予防します。根を傷つけないように優しく堀り起こし、ひと回り大きな植木鉢へ植え替えます。
育て方⑤水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。やや湿った場所を好むため、土を乾かしすぎないように適度な湿度を保つのがポイントです。鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出る程度に水やりをしてください。冬は休眠期に入りますが、水を与えないと枯れてしまうため、やや控えめに水やりをしましょう。
育て方⑥肥料
肥料は3月〜9月にかけて、液体肥料を2,000倍程度に薄めたものを1週間に1回、水やりのかわりに与えましょう。真夏の日照りが続くような日は3,000倍程度に薄めても構いません。冬は休眠期に入るため肥料は与えないでください。また、植え付けの用土に元肥としてカリウムやリン酸を多く含んだ緩効性の化成肥料を混ぜ込んでも構いません。
タイツリソウの管理のコツ
- 半日陰のやや湿り気のある場所で育てる
- 水もちと水はけのよさを兼ね備えた用土を使用する
- 植え付けは芽吹く直前の時期に行う
- 植え替えをして根詰まりを防ぐ
- 土の表面が乾ききらないように水やりをする
- 育成期には液体肥料を与える
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