タイツリソウ(ケマンソウ)の害虫
タイツリソウは比較的丈夫で、病気にはかかりにくいといわれています。しかし害虫には注意が必要です。適切な手入れをして健康に育てましょう。タイツリソウが被害を受けやすい害虫をご紹介します。
アブラムシ
3月〜5月はアブラムシに注意しましょう。若葉や新芽の汁を吸う性質があるため、成長に悪影響を及ぼします。大量に発生しやすいので、見つけたら早めに殺虫剤を散布して駆除してください。また、光り物が苦手なため、園芸用のシルバーテープなどで予防ができます。
ヨトウムシ
ヨトウムシは漢字で「夜盗虫」と表記されます。名前のとおり夜になると土の中から出てきて葉や茎を食害する害虫です。昼間は土の中に隠れているので、株元の土に穴などがないか定期的にチェックしてください。葉の裏に卵が産みつけられている場合もあるため、見つけたらすぐに切り取って処分しましょう。
タイツリソウ(ケマンソウ)の品種
ハート型の見た目がとてもかわいらしく、日陰に彩りを添えてくれる「シェードガーデン」としてもおすすめです。最近ではピンク色や赤色だけでなく、白色やえんじ色の品種などさまざまな園芸品種が増えてきています。そんなタイツリソウの品種をご紹介します。
白花タイツリソウ
花の色が白色に品種改良されたものです。栽培環境によってクリームっぽい白色になったり、真っ白になったりします。「白花ケマンソウ」とも呼ばれ涼しげな咲き姿が魅力的な品種です。開花時期にはほのかな優しい香りが楽しめます。
タイツリソウ・バレンタイン
タイツリソウ・バレンタインは別名「ブリーディングハート」とも呼ばれており「血を流す心臓」という意味をもつ品種です。花がえんじ色に咲く園芸用の品種で、−40℃まで耐えられる耐寒性の強さをもっています。また、花だけでなく茎や葉もタイツリソウに比べて色が濃いのが特徴です。
タイツリソウ・ゴールドハート
タイツリソウ・ゴールドハートは、花ではなく葉の部分が美しい黄色をしている品種です。太陽の光に当たると、金色に輝いて見える様子が名前の由来になっています。そのため「カラーリーフプランツ」としても親しまれており、花壇を美しく彩るのに最適です。
まとめ
タイツリソウの手入れの仕方や用途、花言葉や品種などをご紹介しました。かわいらしい見た目をしていますが、植物全体に毒をもっているという意外性のある植物です。育て方も簡単で、ハート型の花が連なって咲く姿は愛らしく、ガーデナーにも人気があります。寂しくなりやすい日陰でも元気に育ってくれるタイツリソウをぜひ育ててみてくださいね。