育て方③水やり・肥料
植え付け後のキャラボクは、水を吸収する力が弱くなっています。そのため植え付け後~2年間は、土が乾いたら水やりするのが基本です。植え付けてから2年以上たったなら、水やりする必要はありません。日照りが続く時期など乾燥がひどいときにだけ、水やりすれば十分です。肥料は2月、油粕や骨粉などの有機肥料を寒肥として施します。
育て方④剪定
キャラボクは成長の遅い植物ですが、新芽が出る力が強く横に広がる樹形のため、放っておくと樹形が乱れてしまいます。必ず年に1回は剪定を行いましょう。ただし剪定の適期はやり方によって異なります。キャラボクの剪定方法は、手で新芽を摘み取る方法と、ハサミで剪定する方法の2種類がありますが、前者は新芽が柔らかい3月~5月前後、後者は11月~3月が適期です。
手で摘み取る剪定方法
キャラボクの枝は、金属製のハサミで切ると切断面が茶色くなるという困った特徴があります。このため、新芽が柔らかい春のうちに手で摘み取る方法が、もっともきれいに樹形を整えられるというわけです。ただし、キャラボクは若木の頃は新芽をたくさん出すため、ある程度大きい株だと、かなり時間がかかります。
ハサミを使う方法
徒長枝や枯れ枝、混み入った枝など樹形を乱す枝を切りたいときは、ハサミで切り落としましょう。使用するハサミは木バサミがおすすめです。刈り込みバサミで刈り込むよりも、木バサミで1本ずつ剪定するほうが、作業の形跡が目立たず、きれいに仕上がります。
育て方⑤病気・害虫
キャラボクは病気や害虫にも強い植物ですが、カイガラムシには注意が必要です。カイガラムシの吸汁による被害もさることながら、カイガラムシの排泄物は、すす病が発生する原因にもなります。おまけにカイガラムシの成虫は殺虫剤が効きにくいので厄介です。発見次第、歯ブラシなどでこすり落としましょう。その後、薬剤散布して防除します。
カイガラムシは1度駆除しても、またその後発生することもあるんだ。駆除した後も株の観察はしっかり行っていこうね。
まとめ
キャラボクは丈夫で育てやすく、樹高も低いので手入れもしやすい樹木です。生垣やトピアリーなど、庭木としての用途が広いのも、この木の大きな魅力でしょう。庭の雰囲気にあった演出ができますよ。和風でも洋風でも、好みの演出でキャラボクを育て上げましょう。
どんな剪定方法でも、夏に行うのは絶対に避けましょう。キャラボクは夏場の強い剪定が苦手です。枯れてしまう恐れもあります。