クチナシってどんな植物?
クチナシはアカネ科クチナシ属の常緑低木です。梅雨の時期に白色でジャスミンのような強香性の花を咲かせます。庭木として見かけることが多く、秋になると橙赤色の果実がなります。その果実が熟しても裂開しない(口が開かない)様子から「クチナシ」という和名がついたとされています。
基本情報
科名/属名 | アカネ科/クチナシ属 |
学名 | Gardenia jasminoides |
和名 | クチナシ |
樹高 | 1〜2m |
開花時期 | 6月〜7月 |
結果時期 | 10月〜11月 |
ボタニ子
クチナシの実とは?
クチナシの花は強香性ですが、実は香りがほとんどありません。外側は茶色の皮で覆われていて、砕くと中には黄色の果肉があります。その黄色い果実が着色料として料理や染物に使用されています。
ボタニ子
クチナシの実の活用方法については後ほど詳しく紹介いたします!
クチナシの育て方
クチナシに適した環境
日陰でも育てることは可能ですが、花をたくさん咲かせるためには日当たりの良い場所を選びましょう。腐植質で適度な湿り気のある場所を好むため、強い日差しが当たって乾燥しがちな場所は避けるようにしましょう。また、寒さに弱いため寒冷地では地植えは避けて冬は暖かい場所で管理できるようにします。
水やり
乾燥に弱く枯れやすいため、土が乾いたらたくさんの水を与えるようにしましょう。夏季は株元に長時間直射日光が当たることで株全体を弱らせる原因になってしまうため半日陰の場所で管理し、たくさんお水をあげましょう。
栽培に適した土と肥料
保水力の高い土を好むため、腐葉土を混ぜた園芸用土を用います。自分で土を作る場合は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合になるようにしましょう。肥料は2月と8月に油かすを株元に与えるようにします。鉢植えの場合は2ヶ月おきに与えますが、冬場は必要ありません。
手入れの仕方
7月〜8月の花が咲き終わる時期に剪定を行います。地表に近いところから伸びてくる枝は見つけ次第選定します。バラのような強剪定は必要ありません。樹形を整える程度で剪定を行います。クチナシの実は霜で崩れてしまうため冬までに収穫し、乾燥させて保管しましょう。
学名の「jasminoides」には「ジャスミンのような」という意味があります。