クチナシの実の活用方法
香りや味がほとんどないクチナシの実はどのようにして活用されているのでしょうか?その調理方法や効果による使い方について詳しく紹介していきたいと思います。
染料としてのクチナシの実
乾燥したクチナシの実を砕いて得られる黄色い果実を煮出して染物の染料として使用しています。上の写真のように鮮やかな黄色に染色する事ができます。
漢方薬としてのクチナシの実の効果と効能
クチナシの実は漢方薬としても使用されており、消炎排膿効果があります。また皮膚疾患用薬,尿路疾患用薬,精神神経用薬としての効能があり単独で漢方薬として処方されたり、他の薬に配合して処方されたりしています。
クチナシの実を使った料理
クチナシの実は様々な料理にも活用されています。ではどのような使い方をしているのでしょうか?またどのような食べ方があるのでしょうか?クチナシの実を使ったレシピとクチナシの実の食べ方について説明していきます。
栗きんとんとしての食べ方
クチナシの実を使ったレシピとしてお正月の定番である栗きんとんがあります。この栗きんとんは栗にクチナシの実で黄色に染めた餡をからませています。
材料
さつまいも | 200g |
栗の甘露煮 | 150g |
甘露煮のシロップ | 100ml |
食用クチナシの実 | 2個 |
水 | 大さじ2 |
砂糖 | 30g |
水あめ | 小さじ2 |
塩 | ひとつまみ |
- さつまいもの皮をむき輪切りにし、水に浸してアク抜きをする。
- 切ったさつまいもとさつまいもが浸るくらいの水(分量外)をいれる。
- クチナシの実を軽く潰してティーパックなどに入れさつまいもが柔らかくなるまで一緒に煮る。
- さつまいもが煮えて柔らかくなったら温かいうちに裏ごしする。
- 鍋に4のさつまいもと甘露煮のシロップ、水、砂糖、水あめ、塩を加えて煮詰める
- とろみと照りが出てきたら火を止め、栗の甘露煮を加えて完成!
たくあんとしての食べ方
クチナシの実を使った料理の2つ目はたくあんです。スーパーなどで売られているたくあんのあの鮮やかな黄色はクチナシの実によるものなんですよ!自宅でも簡単に作れるたくあんのレシピを紹介します。
材料
大根 | 1kg |
塩 | 大さじ2 |
三温糖 | 170~200g |
だしの素 | 少々 |
昆布 | 適量 |
食用クチナシの実 | 2個 |
酢 | 50ml |
- 大根はいちょう切りにし、塩をふりかけて重石をして3時間おく。
- 3時間おいた大根から出た汁を捨てる。
- ジップロックや蓋ができる容器に大根と調味料を入れて冷蔵庫で寝かせて漬けて完成!
クチナシの実を使ったスイートポテト
クチナシの実を使ったレシピの最後はスイートポテトです。クチナシの実で色付けすることで黄金色の綺麗なスイートポテトを作ることができます。
材料
さつまいも | 約200g |
バター(マーガリン) | 10g |
砂糖 | 20g |
牛乳 | 20ml |
塩 | 少々 |
卵黄(つや出し用) | 適量 |
クチナシの実 | 2個 |
作り方は普通にスイートポテトの作り方です。クチナシの実はさつまいもを煮る時に一緒に入れて煮ます。そうするだけでさらに黄金色の綺麗なスイートポテトになるので試してみてください。
まとめ
クチナシはその花を楽しむのももちろんのこと、そこから収穫される果実をその効果と効能から薬として使用したり、料理として取り入れたり様々な楽しみ方があります。みなさんもクチナシを育てる機会やお目にする機会があればぜひ参考にしてください。
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