スイートアリッサムとは
スイートアリッサムは、地中海沿岸が原産のアブラナ科・ロブラリア属の花です。本来は多年草ですが高温多湿の環境では枯れてしまうことが多いため、日本では一年草として扱われています。甘い香りと寄せ集まるように咲く小花が特徴で、開花時期の2月~6月には次々と花を咲かせます。
基本情報
科名 | アブラナ科 | 置き場所 | 日なた |
属名 | ロブラリア属 | 耐寒性 | やや弱い |
和名 | ニワナズナ | 耐暑性 | 弱い |
形態 | 一年草(多年草) | 難易度 | やさしい |
草丈 | 10~30cm | 病害虫 | 菌核病、アブラムシ |
ボタニ子
スイートアリッサムの花言葉は「優美」「美しさに優る価値」だよ。小さな花が集まって咲く姿は本当にきれいだね!
スイートアリッサムの種類
スイートアリッサムには100種類ほど品種があるとされ、花色は白、ピンク、オレンジなどさまざまです。高温多湿に弱いスイートアリッサムですが、暑さに強く夏越しが可能な品種も生まれています。
種類①イースターボネット
イースターボネットは草丈10~25cmと低く、花壇の縁やコンテナガーデンに向く品種です。花色は黄色、赤、ピンクなど豊富で、こんもりと密集し形よく揃って咲きます。
種類②ストリーム
ストリームは、生育が早く夏の暑さにも強い品種です。草丈は20~30cmで、ハンギングや鉢に植えると丸くボリュームのある形に育ちます。淡いピンクや紫などの花色は、どの花との相性もよく寄せ植えにも向きます。
種類③スーパーアリッサム・フロスティーナイト
フロスティーナイトは耐寒性と耐暑性を持ち、夏越しが可能な品種です。草丈は20~30cmで、美しい斑入りの葉はカラーリーフとしても役立つため、花壇や寄せ植えとして人気があります。
スイートアリッサムの栽培カレンダー
ボタニ子
種まきの時期は春と秋の2回だよ。開花時期は基本的に夏前までだけど、夏越しをした株は秋にもう一度開花するよ!
スイートアリッサムの育て方のポイント
簡単に栽培できるスイートアリッサムですが、元気に育てるためのポイントや形を整えるコツを知らずに育てると、間延びして乱れた姿になってしまいます。栽培を始める前に5つのポイントをチェックして、きれいな花を長期間咲かせましょう。
ポイント①夏の日差しと冬の霜に注意
スイートアリッサムは、高温多湿に弱く耐寒性もやや弱い特徴があります。日当たりと風通しのよい栽培環境を好みますが、5月ごろからは半日陰に栽培の場所を移すか、遮光をして夏の直射日光を避けましょう。冬は霜に当たる環境では霜よけをします。
ボタニ子
対策をしないとすぐに枯れちゃうこともあるよ。忘れずに覚えておこう!
ポイント②乾燥気味に育てる
多湿に弱いスイートアリッサムは、やや乾燥気味に育てることが大切です。鉢やプランター栽培では、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えます。地植えの場合は降雨のみで問題ありません。多湿は根腐れや病気の原因になるので注意しましょう。
ポイント③追肥は開花中に10日に1回
肥料は植え付け時に緩効性化成肥料を施し、追肥は開花後から10日に1回の頻度で液体肥料を与えましょう。切り戻し後の夏場や、開花時期以外は肥料を与える必要はありません。
ボタニ子
葉が黄色くなって弱っている時は肥料切れの合図だよ。開花時期の追肥は忘れずにね!
ポイント④花がら摘みをして形を保つ
スイートアリッサムの花はどんどん伸びて咲き進んでいくため、切り戻しもかねてこまめに花がら摘みをすることが美しい形を保つためのポイントです。先端にある小花がほぼ全て開いたときを目安に、花がらを摘みましょう。
ポイント⑤夏越しをするならバッサリ切り戻す
梅雨の時期に入る前の5月~6月に、1/3の長さになるように切り戻します。暑さに弱いスイートアリッサムですが、切り戻して直射日光を避けて管理をすることで夏越ししやすくなります。
育て方のポイントまとめ
- 日当たりと風通しのよい場所で栽培して、季節にあわせた対策をする
- 乾燥気味に水やりをして多湿を避ける
- 開花中は10日に1回液体肥料を与える
- 花がら摘み、切り戻しを行い管理をする
ボタニ子
育て方のポイントは大丈夫かな?次のページでは実際の栽培日記を通して種まきからの栽培方法を紹介するよ!
出典:筆者撮影