育て方②用土
痩せ地でも問題なく育ちますが、栄養がたくさん入っている用土で育てると、葉の緑色が鮮やかできれいになります。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土を使用してください。畑や田んぼに植える場合も赤玉土や腐葉土を加えるのがおすすめです。
育て方③種まき
種まきは涼しくなってきた9月下旬〜11月上旬が適期です。秋に種まきをしてから寒い冬を超えて開花する「越年草」といわれる性質をもっています。種まきをしたあとに水やりで種が流れてしまうのを防ぐために、あらかじめ用土を軽く湿らせておくのがポイントです。発芽するまでは水切れを起こさないように注意してください。
種を採取して保存しておくのがおすすめ
レンゲソウの種は花後に採取しておくと、毎年その種をまいて増やせます。花が咲き終わると「さや」のような実がつくので、さやが黒く熟すまでそのまま育ててください。真っ黒に熟したら種を収穫するタイミングです。こぼれ落ちないように手で優しく種を採取し、風通しのよい日陰で保管しておきましょう。
育て方④植え付け
発芽してからすぐに植え付けるのではなく、春の暖かい時期がくるのをまってから植え付けましょう。根がとても繊細なので、傷つけたりちぎったりすると枯れてしまう恐れがあります。手で優しく掘り起こしてから植え付けてください。地植えでグランドカバーとして利用する場合は、株がどんどんと横に広がっていくので株間をあけて植え付けましょう。
育て方⑤水やり
レンゲソウは乾燥が苦手なため、水やりは欠かさずに行いましょう。土の表面が乾いてしまう前に水やりをするのがポイントです。根を広げたくさんの水を吸収して成長するため、水切れを起こすと枯れてしまう恐れがあります。水切れには十分注意してください。
育て方⑥肥料
肥料を与える必要はありません。レンゲソウ自体に「根粒菌(こんりゅうきん)」という成分が含まれており、空気中にある酸素やチッ素を取り入れて成長しています。そのため肥料を与えてしまうと根腐れなどの病気にかかってしまう恐れがあるので、普段の手入れは水やりのみで育てましょう。
育て方➆害虫
年間を通してアブラムシには注意してください。葉や茎の汁を吸う性質をもつ害虫のため、放っておくと枯れてしまう恐れがあります。見つけたら殺虫剤などを使って早めに駆除してください。
まとめ
レンゲソウの特徴や育て方、花言葉や名前の由来などをご紹介しました。耐暑性や耐寒性が強く、初心者でも育てやすい植物です。日当たりのよい場所で育てて一面のレンゲ畑を作るのも素敵ですね。かわいらしい花を咲かせるレンゲソウを育てて、美しい花色や甘い香りをぜひ楽しんでみてくださいね。