チオノドクサとは?
チオノドクサとは、冬の寒い時期から早春の頃に開花する植物です。春の代表格である桜の木よりも早く、春がやってきたことを告げてくれる早春の花の1つとして知られています。花びらはかわいらしくも輝くような美しさを持っていて、とくに群生しているようすは一見の価値があるほど鮮やかです。今回はチオノドクサの基本的な育て方や植え方などを中心にご紹介します。
冬の寒さに強い花
チオノドクサは霜や凍結にも強くて、しっかりと花を咲かせるくらいに成長できる植物です。秋植え球根で植えっぱなしにしても、毎年芽が出てすくすくと育つほどパワフルな魅力をもっています。とても強い植物であることから育て方も楽で栽培がしやすく人気があります。屋外の花壇などに植えて育てるのに最適です。
チオノドクサはきれいに群生する
チオノドクサは高山植物の種類に属すので、水はけのよい場所にて、日光があたりながらも低温状態を好みます。日本では北海道や東北、もしくは高地で生育させるのが条件として最適です。草丈は約15cmほどの小さいもので、1本の花茎からはさほど多くは咲きません。ただし群植するので、多く苗を植えて育てるときれいなお花畑が作れます。
チオノドクサの由来
チオノドクサという名称は、その響きが日本語のようですが、その由来はギリシャ語からきています。英語表記にすると「chionodoxa」となり、これはギリシャ語の chion (雪)とdoxa(栄光、誉)という言葉をあわせた造語です。元々はスイスの植物学者エドモンド・ボアシエという人物が、雪解けの中でこの花を発見したことがきっかけでした。
チオノドクサの原産地
チオノドクサの原産地は、地中海沿岸および小アジアの高山などです。球根植物の仲間ではありつつ水耕栽培には向いておらず、土に植えて根を張って成長します。種類もいくつかに分類され、ユリ科の秋植え球根の栽培用として流通する植物です。特に主流なのがトルコ西部原産の「ルシリアエ」という種類で、それ以外にも「サルデンシス」という種類が流通しています。
チオノドクサの花言葉
チオノドクサの別名は雪解百合(ユキゲユリ)ともいいます。英語にすると「Glory of the snow」です。これは雪解けの中で咲いていたところを発見されたことからそう呼ばれています。 チオノドクサの花言葉は、「栄光」です。他にも花言葉として「仲間思い、たくましさ、奥ゆかしい」などがあげられます。厳しい冬の時期でもしっかりと育っているようすがそのまま花言葉になりました。
チオノドクサの基本情報
チオノドクサはその花言葉が示すように、たくましくも小さく可憐な花をつける植物です。春の訪れを知らせるかのように、まだ肌寒い冬の終わりごろにすくすく成長して開花期をむかえます。ここではチオノドクサについての基本情報を記載しました。
学名 | Chionodoxa |
植物分類 | ユリ(キジカクシ)科チオノドクサ属 |
原産地 | 地中海沿岸および小アジア、主に高山地方 |
草丈 | 15cm前後 |
開花時期 | 3月~4月 |
花の色 | 白、紫、ピンク、青 |