花筏(ハナイカダ)とは?特徴や育て方からおすすめの食べ方まで紹介!

花筏(ハナイカダ)とは?特徴や育て方からおすすめの食べ方まで紹介!

花筏(ハナイカダ)には葉の上に小さな花が咲くかわいらしい植物の名前で、花だけでなく実も非常に個性的な場所につくことで有名です。花筏は庭やプランターで育てられ、山菜としても食べられます。花筏の特徴や育て方、食べ方などをご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.花筏(ハナイカダ)とは
  2. 2.花筏(ハナイカダ)の特徴
  3. 3.花筏(ハナイカダ)の育て方
  4. 4.花筏(ハナイカダ)の食べ方
  5. 5.まとめ

④水やり・肥料

Photo by sorarium

花筏は湿った場所を好む植物なので、土が乾いたらたっぷりと水やりします。根元を乾燥させると生育が悪くなるので、注意が必要です。通常の落葉樹の育て方と同様に、落葉している時期には水やりを控えめにします。

肥料は特に必要ない

肥料は特に必要としません。自生環境は落ち葉が堆積するような場所が多いので、腐葉土を厚めに敷くとよいでしょう。特に生育を活発にさせたい場合は、5~9月の時期に2か月に1度の割合で有機質肥料を与えます。効き目を生かすためには、用土の2~3か所に埋め込んで与えるのが大切です。

⑤病害虫

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適切な環境に植えられている限り、病害虫の心配はほとんどありません。花筏にとっては乾燥気味となる環境(日当たりと風通しがよい場所)では、ハダニの被害が出やすくなります。

⑥剪定

Photo bystux

花筏は自然樹形が美しい樹木で、剪定に手間がかかりません。根元から分岐して株立ち状に育ち、放任でもある程度まとまります。重なり合った余分な枝を、枝の分かれ目で剪定する程度で十分です。広がって邪魔になる場合は、株元から剪定して幹の数を整理します。剪定の時期は厳寒期を避けた落葉期です。剪定後に厳しい寒さに遭うと切り口から枯れることがあります。

⑦増やし方

出典:写真AC

花筏は挿し木、株分け、種まきで増やせます。挿し木に適した時期は梅雨の季節です。通常の挿し木と同様に、挿し穂を小粒の赤玉土や鹿沼土、挿し木専用の用土などに挿し木します。挿し木後から発根までは、乾燥しないように特に注意が必要です。雄木と雌木がわかるようにしておきましょう。挿し木が十分な大きさに育ったら植え替えます。

株分けと種まき

株分けは植え替えを兼ねて行いましょう。適した時期は花後の6月頃です。種まきの場合は、8~10月に黒紫色に熟した果実を、鳥に食べられる前に採取します。果実の中から種子を取り出して、すぐに蒔きましょう。十分育ったら植え替えますが、苗の間は雌雄がわかりません。成長して開花したら、葉につく花の数で見分けましょう。

ボタ爺

ボタ爺

花筏は山菜としても人気があるのじゃ。天ぷらの他にも美味しい食べ方があるぞ。

花筏(ハナイカダ)の食べ方

出典:写真AC

花筏の若葉は山菜としても人気があります。クセやアクがなく食べ方も簡単で、下処理やあく抜きは必要ありません。代表的な食べ方は天ぷらです。小さな芽はまとめて、大きめの葉は1枚で天ぷらにします。天ぷら衣は両面につけてもよいですが、片面だけにつけて新緑の色や、つぼみがついた姿を楽しむ食べ方もおすすめです。さっと茹でておひたしや胡麻和えにもできます。

菜飯もおすすめ

もう一つ美味しい食べ方に、菜飯があります。花筏の若葉を生のまま細かく刻んで塩もみし、炊き立てのご飯に混ぜるだけで緑鮮やかな菜飯の完成です。菜飯はダイコンの葉やカブの葉が一般的ですが、花筏の菜飯は特に「ママコ飯」と呼ばれます。それだけ昔から親しまれ、美味しいということかもしれませんね。果実は黒紫色に熟すと甘くて食べられ、果実酒やジャムにもなります。

まとめ

出典:写真AC

花筏は、花や実が葉の真ん中につく姿が実に印象的です。庭木として風情もあり、育て方も簡単で、剪定や病害虫対策に手間がかかりません。山菜としていろいろな食べ方ができるのも魅力です。春に山野に出かけたら探してみたり、庭木として植えたりしてみてはいかがでしょうか。

jitsu
ライター

jitsu

ものづくりと読書と植物が大好きで、家の中は手芸作品でいっぱいです。

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