ローズゼラニウムの育て方
ローズゼラニウムは、一般的なゼラニウムの栽培と同じく、手間があまりかからない初心者向きの植物です。庭植えだけでなく鉢植えでも栽培ができますが、耐寒性がやや劣るために暖地以外では、冬越しのために鉢植えで育てる方がよいでしょう。ゼラニウムの葉の特徴あるにおいが嫌いでも、センテッドゼラニウムの香りのよさは魅力です。
育て方①栽培環境
ローズゼラニウムは日当たりのよい場所でしたら、庭植えでも鉢植えでも育てることができます。南アフリカ原産なので耐寒性にはすこし劣り、関東地方以西では軒下での冬越しや、敷きわらで株を保護するのがおすすめです。土壌もやや乾燥気味の方が、根腐れをしないのでよいでしょう。
育て方②植え付け
ローズゼラニウムの植え付けは4~5月、または9~10月に苗を購入しておこないます。ローズゼラニウムの種は販売していません。日本では種がつかずに種まきからは育てることができないためです。乾燥気味で肥沃な土壌の方が生育によいので、庭植えの場合は植え付ける土壌に腐葉土やバーミキュライトをすきこみ、土づくりをするとよいでしょう。鉢植えの場合は、草花用の培養土を鉢底石を入れて植え付けます。
ローズゼラニウムの植え付け
- 植え付けは4~5月、9~10月におこなう
- 土壌はやや乾燥気味の肥沃な土質を好む
- 庭植えの土壌は、苦土石灰をまぜこみpH7.0(中性)に調整
育て方③植え替え
植え替えの時期は、春の生育期4~5月がよいです。庭植えの場合は毎年植え替える必要はありませんが、鉢植えの場合は根張りが早いので、毎年植え替える方がよいでしょう。鉢植えの植え替えは根がよく張って、水やりのときに水がしみ込みにくくなったら植え替えのサインです。また鉢植えの場合は、植え替えのときに切り戻しや枝透かしをすると、蒸れにつよくなります。
ローズゼラニウムの植え替え
- 植え替えの時期は4~5月
- 鉢植えの植え替えは水がしみ込みにくくなったとき
- 鉢植えは植え替えの時期に、切り戻しや枝を剪定するとよい
ローズゼラニウムの手入れ
ローズゼラニウムの手入れは、一般的なゼラニウムとほぼ同じで、初心者でも栽培しやすい品種です。冬越しは暖地では野外で、それ以外の地域では室内で管理するのがよいでしょう。乾燥気味の肥沃な土壌で、日当たりがよければ、丈夫に育てることができます。管理のポイントを、お伝えしますので参考になさってください。
管理①水やり
ローズゼラニウムの土壌は、やや乾燥気味の方が根腐れを起こしません。庭植えの場合は、自然の雨水で水やりの必要はありませんが、鉢植えの場合は土がかわいたら、水をたっぷりとあたえます。いつも、じめじめ土を湿らせるのはよくないので、めりはりある水やりを心がけましょう。
ローズゼラニウムの水やり
- 庭植えは基本的に水やりは不要
- 鉢植えは用土が、かわいたらたっぷりと水やりする
管理②肥料
肥料は効き目のゆるやかな、緩効性肥料を植え付けのときに施します。庭植えの場合は植え付ける場所にすきこむとよいでしょう。鉢植えの場合、最初に苗を購入したときに、肥料が施されていることが多いので、植え付けから1~2か月後に置き肥として与えます。生育期には、10日おきに液体肥料を既定の希釈で与えます。
肥料の施し方
- 庭植え、鉢植えのどちらも緩効性肥料を置き肥する
- 鉢植えの場合、生育期は10日ごとに液体肥料をあたえる
次のページは、季節別の管理方法についてご紹介します。