ローズゼラニウムの増やし方
ローズゼラニウムは生育が旺盛なので、切り戻し剪定をかねて増やすことができます。日本ではほとんど種がつくことがないため、種まきでは増やすことはできません。またセンテッドゼラニウムの中のフルーツ系、アップルゼラニウムは株分けもできますが、ローズゼラニウムは株分けはできません。
増やし方①挿し木
挿し木は切り戻しをかねて、剪定した枝を使ってします。初夏まで花が咲いているので、なかなか切り戻しをためらいますが、夏前に枝を透かす方が蒸れ防止になるので草丈を1/2くらいにカットするとよいでしょう。
株の老化を挿し木で更新
ローズゼラニウムは生育がよく、基部が暖地の庭植えでは木質化することがあります。そのようになると花つきもわるくなり、上部の重みで木が裂けてしまうことがあります。木質化してきた株は、早めに挿し木で株を更新しましょう。
- 挿し木の時期は梅雨前と9月
- 節のの上でカットする(10cmくらいの挿し穂をつくる)
- 葉を残すように切り戻す
- 挿し木用の肥料の入らない土に葉を少しつけて挿し木する
- 雨が当たらない場所で管理する
増やし方②水挿し
ローズゼラニウムは生育が旺盛なので、バランスの悪い枝をカットして水挿しをします。メネデール溶液などの水に葉が浸からないように水挿しします。1週間ほどで発根してきたら、挿し木用の土に植え付けて新しい葉がでるまで管理します。
ローズゼラニウムの楽しみ方
葉にふれるだけで、バラの香りがするローズゼラニウムは、フレグランスガーデンを目指すときはぜひ取り入れたい植物です。また無農薬で育てれば、特徴的なバラのよい香りをポプリやハーブティーやお菓子にも利用できます。
香りの寄せ植え
香りのよいハーブだけの寄せ植えはいかがでしょうか?ローズゼラニウムの仲間のフルーツ系や、スパイス系のセンテッドゼラニウムを中心にラベンダーなどで寄せ植えは初夏のハーブガーデンをフレグランスガーデンとして楽しめます。同じ系統のハーブでしたら水やりを含めて同じですから管理がかんたんです。
ハーブとしての楽しみ方
食用や肌にふれるハーブとして利用する場合は、無農薬で育てた苗をつかいます。ローズゼラニウムの花は香りがありません。しかし、葉はふれるだけでよい香りがするので乾燥させてポプリに入れたり、お茶にまぜたりお菓子にも使えます。葉が一番香るのは午前中より午後ですから、晴天の午後一番に収穫するとよいでしょう。
まとめ
香りがよく育てやすいローズゼラニウムはハーブガーデンをつくるときにおすすめです。また、無農薬の苗をつかって育てると、食用としても楽しむことができます。冬越しに気をつければ毎年花を咲かせてくれる丈夫でたのもしいハーブです。ぜひ、ハーブガーデンの仲間入りをさせてはいかがでしょうか。