管理③季節別
初心者にも育てやすいローズゼラニウムですが、季節ごとの手入れのポイントを知っておくとより美しく育てることができます。
春の手入れ
室内で管理していたローズゼラニウムは、遅霜のおそれがなくなったら、日当たりのよい野外で栽培できます。この時期のポイントは、庭植えも鉢植えも3~5月に、緩効性の肥料を置き肥することです。また開花時期を迎えているので1年でいちばん華やかなシーズンといえます。初夏には葉の生育が旺盛になり、特徴的な葉の香りも強くなるので葉を収穫するのに適した時期です。
春の手入れ
- 遅霜のおそれがなくなったら日当たりのよい場所で栽培する
- 3~5月に緩効性肥料を1度置き肥する
- 開花中でも葉の収穫はできる
夏の手入れ
ローズゼラニウムは真夏の強い日ざしでも生育にはあまり問題はなく、日陰は好みません。梅雨の蒸れはきらいますので樹形をと整える切り戻し剪定をおこなうとよいでしょう。また夏から秋にかけての台風シーズンは、葉がしげり過ぎていると風当たりがつよいと、葉の重みで折れたり裂けたりするので注意がひつようです。
夏の手入れ
- 梅雨ごろに葉の剪定をして風通しをよくするとよい
- 台風シーズンは、葉の重みで折れたり裂けたりするので注意がひつよう
秋の手入れ
梅雨に切り戻しをしなかった場合は、秋に剪定をするとよいでしょう。また長年育てていると、ローズゼラニウムも基部が木質化してきて老化するので、挿し木などで株の更新をはかります。
秋の手入れ
- 梅雨の時期に、切り戻し剪定をしなかった場合は秋におこなう
- 木質化してきた株は、剪定をかねて挿し木をする
冬越し
ローズゼラニウムは耐寒性にやや劣るので、寒冷地では霜のおりる前に室内での栽培に切り替えます。このときにかるく切り戻しをしてコンパクトにととのえ、日当たりのよい場所で冬越しをします。冬は水やりは、やや控えめにします。
冬越し
- 寒冷地では霜がおりる前に日当たりのよい室内に取り込む
- 室内栽培のときにかるく切り戻しをする
- 水やりはやや控えめにする
病害虫
ローズゼラニウムはあまり病害虫の心配はありませんが、まれに、オンシツコナジラミという害虫がつくことがあります。葉のうらに1~2mmの白い虫がいたら、食用のハーブとして栽培する以外は薬剤散布(ベニカプレー)をしましょう。また食用のハーブとして使いたいときは、薬剤ではなく牛乳を同割でうすめスプレーして、窒息させて駆除をします。
病害虫について
- 薬剤はベニカスプレーなどが有効
- 食用の場合は牛乳を同割でうすめてスプレーして駆除する
ボタニ子
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