白木蓮(ハクモクレン)と辛夷(こぶし)の見分け方
ハクモクレン | こぶし | |
---|---|---|
原産国 | 中国 | 日本 |
花びらの形 | 肉厚で太め | 薄くて細め |
花びらの数 | 6枚 | 6枚 |
がくの数・大きさ | 3枚・花びらと同じ | 3枚・花びらより小さい |
開花時の花の様子 | 全開しない | 全開で咲く |
開花時の葉の様子 | 葉はない | 花の下に1枚だけある |
花の香り | 甘い香り | 柑橘系の香り |
こぶしとハクモクレンは、樹木や葉っぱがとてもよく似ています。見分ける際は花に注目しましょう。ハクモクレンは花びらとがくの区別がつかないため、花びらが9枚あるように見えます。こぶしのがくは花びらよりも細く小さいため、はっきり見分けることが可能です。ハクモクレンはどの花も上向きに咲きますが、こぶしの咲く向きは一方向ではありません。
白木蓮(ハクモクレン)の開花時期
ハクモクレンの開花時期は、ちょうど冬から春へと季節が変わる3~4月です。咲いている期間はとても短く、2~3日で枯れてしまいます。花は弱く、雨風で花びらが傷つき茶色く変色したり、風に吹き飛ばされたりしやすい特徴があります。
開花時の特徴
ハクモクレンは、新葉が出る前に花を咲かせます。葉が出るのは花が枯れた後です。つぼみは銀色の厚い毛皮でおおわれており、鳥のひなが殻を割って出てくるように、その毛皮を破り開花します。花は全て上向きで、完全に開き切らないのが特徴です。
白木蓮(ハクモクレン)の花びらの特徴
ハクモクレンの花びらは、外側も内側も白色です。花びらは6枚、がくは3枚ありますが、色も形も同じため見分けがつきません。花びらの大きさは約8cmと大きく、肉厚なのが特徴です。花は全開せずたまご型で、全て上向きに咲くため、満開時はまるで白い小鳥がたくさん止まっているように見えます。
コンパス・プラントとは
ボタニ子
ボタ爺
よく気が付いたのう。これはハクモクレンの特徴の1つで、コンパス・プラントと呼ばれておるんじゃ。
ハクモクレンの花は、上向きに咲き、つぼみの先が同じ北方向を指し示すことから、コンパス・プラント(方向指標植物)と呼ばれています。太陽の光を受けて、つぼみの南側が膨らみ、光を受けにくい北側より伸びるために起こる現象です。別名「コンパスフラワー」「磁石の木」とも呼ばれています。
ボタニ子
次は白木蓮(ハクモクレン)の花言葉を紹介します!
わー!つぼみがふくらんで、もうすぐ花が咲きそうね!あら?つぼみが全部同じ方向に反り返っているわ。なぜかしら?