ツバキ(椿)の育て方!剪定・肥料のタイミングや利用方法をご紹介!

ツバキ(椿)の育て方!剪定・肥料のタイミングや利用方法をご紹介!

日本人に古くから庭木として愛され続けるツバキは、育て方のポイントさえおさえれば簡単です。そんなツバキの名前の由来、種類による違い、油などの利用法の他、剪定や肥料の時期、かかりやすい害虫や病気などツバキの育て方について詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.ツバキとは
  2. 2.ツバキの育て方
  3. 3.ツバキの利用法
  4. 4.ツバキの品種
  5. 5.まとめ

ツバキの育て方

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ツバキは耐寒性、耐暑性にすぐれ、日陰であっても成長するので、庭木や生垣に向いています。そんなツバキの育て方を詳しく解説します。

栽培カレンダー

出典:筆者作成

育て方①環境

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ツバキは地植えにも、鉢植えにもでき、暑さや寒さにもよく耐えます。日陰でも成長しますが、なるべく明るい場所を選ぶことをおすすめします。また、強い西日には弱いので注意が必要です。冬の冷たく乾いた風にも弱いので、北風が当たらない場所を選ぶことも重要です。

育て方②用土

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ツバキは有機物が豊富な弱酸性の土壌を好みます。鉢植え、地植えともに、鉢の底や植穴に元肥として有機肥料や緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。土壌がアルカリ性に傾くと肥料の吸収が悪くなり、葉が黄変することがあります。また、水はけのよい環境をつくることもポイントです。

育て方③植え付けと植え替え

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地植え、鉢植えの植え付け、植え替えの適期は、春(3月中旬~4月)と秋(9月中旬~10月中旬)です。地植えの場合は、コンクリートのブロックや塀、建物の基礎の影響を受けて土壌がアルカリ性に傾きやすいので、このような場所を避けて植え付けを行います。有機物を多く混ぜた弱酸性の土を盛って、水はけを改良して植えてもよいでしょう。

育て方④水やり

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鉢植えでも地植えでも、植え付け後2年までは土の表面が乾燥してきたらたっぷりと水を与えましょう。特に花が咲く時期には十分な水を与えます。2年以上育てた地植えの株は、基本的に水やりは必要としませんが、雨が少なく乾燥がひどい場合には水やりをします。

育て方⑤肥料

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施肥の時期は、地植えでは2月、鉢植えでは3月です。地植えには寒肥として有機肥料を株周辺に与えます。鉢植えなら花が咲き終わったことを確認してから、化成肥料を株元に与えましょう。土がアルカリ性になって葉が黄色くなった場合は、生理的酸性肥料(硫酸アンモニウムなど)を与えると、土が酸性に傾くため成長の回復が見込めます。

育て方⑥病気

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ツバキはがかかりやすい病気には、ツバキ暗色褐斑(カッパン)病、ツバキ炭疽(タンソ)病などで、糸状菌などが病気の原因となります。葉や花に異常が見られたら早めに対処することが肝心です。葉や花に水がかかることが病気の原因にもなりやすいので、水やりは葉にかからないよう、株元に行いましょう。

育て方⑦害虫

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ツバキには.チャノミドリヒメヨコバイ、チャドクガ、カイガラムシなどの害虫がつきやすいので注意が必要です。葉を枯らしたり、食害によって成長を遅らせることがあるので、見つけたら早めに処理しておきましょう。卵を見つけたらその時点で処理しておくと、害虫による被害を減らせます。発生数が多い場合は薬剤による防除が必要です。

育て方⑧増やし方

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ツバキは6月下旬~8月にかけて挿し木で増やします。春になってから伸びだした枝を10~20cmほど切り、水あげして土に挿しておきます。穴をあけたラップなどで枝ごと覆い湿度を保ちながら、明るい場所で管理します。ただし、直射日光は避けてください。根が付いたら9月ごろに鉢上げします。

育て方⑨剪定

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ツバキの剪定時期は3~4月にかけてです。花が咲き終わったら剪定を始めましょう。通常の剪定作業は、混みあった枝の間引きや軽い切り戻し程度です。花がつかなくなる恐れがあるため、木の形を整えるための剪定は数年に1度程度にとどめます。9月には花芽がふくらむので、残したい花芽を確認しながら剪定してもよいでしょう。

次のページでは、ツバキの利用法や品種についてご紹介します。

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ツバキの利用法

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