ブドウの栽培方法!たくさん収穫するための用土・肥料・剪定のコツは?

ブドウの栽培方法!たくさん収穫するための用土・肥料・剪定のコツは?

ブドウは育て方をマスターすると、家庭でもたくさん収穫できます。つる性で、生垣や日よけとしての利用も可能ですよ。鉢植えでも育てられ、広い場所はいりません。この記事では、ブドウの育て方や増やし方を紹介します。コツを押さえて、おいしいブドウを収穫しましょう。

記事の目次

  1. 1.ブドウとは
  2. 2.ブドウの育て方
  3. 3.ブドウにつきやすい病気・害虫
  4. 4.ブドウの植え替え
  5. 5.ブドウの増やし方
  6. 6.ブドウの品種
  7. 7.まとめ

育て方⑤仕立て

Photo byDidgeman

ブドウは、つる性なのでいろいろな仕立て方ができます。生食用ブドウは棚仕立て、ワイン醸造用ブドウは垣根仕立てにするのが一般的です。鉢植えの場合は、スペースをとらないあんどん仕立てもおすすめですよ。

棚仕立て

生食用ブドウに多い棚仕立ては、質のよい果実をたくさん収穫できるといわれています。まずは元気な主枝を、支柱を使って棚へと誘引します。ほかの枝は葉を増やしながら、下向きにねじって芽の先を切り落としてください。冬には切り戻しも必要です。2年目の春には主枝の反対側へと第2主枝を誘引していきます。また、棚ではなく車庫の柱やフェンスに巻きつけて這わせる方法にしてもよいでしょう。

垣根仕立て

ワイン醸造用ブドウによく用いられる垣根仕立てでは、収量を抑えながら凝縮した高品質な果実を育てられるのが特徴です。長梢をとるタイプのギョー・サンプルやギョー・ドゥーブル、短梢からなるタイプのコルドンなどの種類があります。ワイナリー見学に行ったら、ブドウの木々の仕立て方にも注目してみましょう。

あんどん仕立て

あんどん仕立ては鉢植えに向いており、収穫時期になると3~5房ほど収穫できます。まず、1年目の夏に元気な新しい枝をまっすぐ伸ばし、支柱に巻きつけます。脇枝がでてきたら、葉を数枚残して切り落としてください。落葉後の冬に、つるをあんどんに2周ほど絡ませて不要な枝を落とします。春に果実のなる枝(結果枝)がでてきたら数を半分ほどに減らして、残した枝を支柱に誘引してください。

育て方⑥水やり

Photo by sorarium

ブドウは乾燥に強い植物です。苗の植え付け後にたっぷりと水やりしたら、苗が根付くまであまり水やりが必要ありません。鉢植えは表土が乾いたら水やりをし、地植えはほぼ水を与えず夏に強い日照りが続いたら水やりする程度にとどめておきます。また、冬はとくに乾燥した状態を保ってください。地植えのブドウは、菌の繁殖による果実の腐敗を防ぐために雨除けがあるとよいでしょう。

育て方⑦肥料

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ブドウに与える肥料は、鉢植えか地植えかによっても種類や時期がかわってきます。鉢植えのほうが栄養不足になりやすいため、こまめな施肥が必要です。

鉢植えの場合

鉢植えのブドウの肥料は、まず元肥として有機固形肥料を2月に施しましょう。追肥は、緩効性化成肥料を6月と9月に与えてください。開花・結実するようになったら、3月と8月と12月の年3回を目安に少量ずつ肥料を施します。

地植えの場合

Photo byDBPaciniChristensen

地植えのブドウにも肥料は施しましょう。元肥を与える適期は、10月下旬~11月上旬です。その後は、収穫後の9月にお礼肥を与えます。肥料の種類は、ブドウが元気に育ちやすい堆肥がおすすめです。化成肥料でも代用できますが、なるべく有機物を肥料として与えるのがよいでしょう。

育て方⑧手入れ

ブドウは、1月~2月に剪定します。剪定の種類は、短梢剪定と長梢剪定の2種類です。短梢剪定が枝すべてを2節ほど残して切っていくのに対し、長梢剪定は5節あたりで長めに切り落とす枝を少しだけつくっておきます。

芽かき

芽かきは、たくさん芽がでている箇所のなかで元気な芽だけ残してあとは切り落とす作業です。目安としては、1節につく芽を1つだけ残して、残りはかき取りましょう。芽かきの適期は春です。また、新梢はある程度間引いてから誘引しておきます。

ブドウの育て方⑨収穫

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ブドウは7月~8月にかけてが収穫時期です。果実が全体的に色づきはじめ、香りがしてきたり先端の粒が甘くなってきたりするのも収穫の目安になります。房ごとに熟すタイミングはちがうため、熟している房から基部のところで切り落としましょう。

次のページではブドウに発生する病気・害虫、植え替え方法や増やし方について紹介します。

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ブドウにつきやすい病気・害虫

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