プルメリアの増やし方
プルメリアは「挿し木」と「接ぎ木」の2つの方法で増やせます。どちらの方法も枝の部分を切って増やすので、切り口の白い液体には十分に注意してください。また、根付くまでは水切れを起こさないように管理し、明るい日陰で保管しましょう。それぞれの増やし方に適した時期や方法をご紹介します。
増やし方①挿し木
プルメリアは挿し木で増やすのが、一般的な増やし方です。今年成長した若くて健康な茎の先端から15cm〜20cmほどの部分で切り取り、下についている余分な葉を取り除きます。切り口から出ている白い液体をしっかりと洗い流すのがポイントです。数時間してから水あげして、赤玉土などの挿し木用の用土に挿して固定します。
増やし方②接ぎ木
プルメリアの接ぎ木はコツが必要なため、上級者向けの増やし方といわれています。気温が高くなってくる3月〜4月に行いましょう。接ぎ木の土台となる「台木」は太くて丈夫な部分を選び、枝分かれしている根元で切り落としてください。切り取った部分に、増やしたい新しい枝を差し込みます。つなぎ合わせた部分を、接ぎ木テープでしっかりと固定すれば完成です。
プリメリアの害虫
プルメリアは丈夫な植物のため、病気にかかりにくい植物といわれています。しかし多湿の環境が苦手で、梅雨時期などジメジメとした季節には害虫が発生しやすくなるので、注意が必要です。プルメリアが受けやすい害虫被害をご紹介します。
カイガラムシ
湿度の高い環境や風通しの悪い場所で育てると、カイガラムシが発生しやすくなります。集団で寄生し、葉や茎の汁を吸って成長するのが特徴です。殺虫剤が効きにくいので、発見したら歯ブラシなどを使って払い落としてください。混み入っている部分を剪定して、風通しをよくすると予防ができます。
アブラムシ
アブラムシは年間を通して発生しやすく、集団で寄生する性質があるため、発見が遅れると大量発生してしまう恐れがあります。とくにプルメリアのつぼみの部分につきやすいので、注意深く観察しながら育ててください。数が少ない場合は、ガムテープなどに貼り付けて駆除できるのですが、大量発生した場合は殺虫剤を散布して駆除しましょう。
まとめ
プルメリアの花の特徴や切り戻し剪定などの育て方、増やし方や害虫などをご紹介しました。白色や赤色、ピンク色や黄色の多肉質な花を咲かせ、優しくて上品な芳香が楽しめる魅力的な植物です。病気にかかりにくく乾燥にも強いので、初心者でも気軽に育てられます。自分好みのプルメリアを見つけて、ぜひ育ててみてくださいね。