11月に植え付ける花14選【⑥~⑩】
⑥クロッカス
クロッカスの特徴
植え付け時期 | 10月~11月 |
開花時期 | 2月上旬~4月上旬 |
クロッカスはヒヤシンスと同じように、庭植えや鉢植えだけでなく、水耕栽培も可能という耐寒性のある球根植物です。春の季節に咲く品種と、秋の季節に咲く品種の2種類があり、春咲き品種は2月上旬~4月上旬、秋咲き品種は10月中旬~11月中旬に開花します。ちなみに香辛料で有名なサフランは、クロッカスの1品種です。
クロッカスの花言葉
クロッカス全般の花言葉は「青春の喜び」「切望」「裏切らないで」「あなたを待っています」です。ネガティブな意味の花言葉が多いのは、後述するギリシャ神話に由来しています。「青春の喜び」の由来は、クロッカスが早春の季節に咲くことから、ヨーロッパでは「早春の訪れを告げる花」と見なされていたからです。そのほか、黄色に「私を信じて」、紫色に「愛の後悔」という花言葉がつけられています。
クロッカスにまつわるギリシャ神話
その昔、クロッカスという美少年が、スミラックスという羊飼いの少女と恋仲となりました。2人の関係は結婚を誓いあうまでに深まります。ところが、神々は2人の結婚を許しませんでした。さらには仲を引き裂かれてしまいます。絶望したクロッカスは自ら命を絶ちました。スミラックスは嘆き悲しんだとも、クロッカスの後を追って命を絶ったともいわれています。
クロッカスの花言葉まとめ
- クロッカス全般の花言葉:「青春の喜び」「切望」「裏切らないで」「あなたを待っています」
- 黄色いクロッカスの花言葉:「私を信じて」
- 紫色のクロッカスの花言葉:「愛の後悔」
⑦トリテレイア
トリテレイアの特徴
植え付け時期 | 10月~11月中旬 |
開花時期 | 5月下旬~7月 |
トリテレイアは、初夏の季節に開花時期を迎える多年草です。現在はキジカクシ科トリテレイア属に分類されていますが、かつてはブローディアエア属に分類されていました。そのため、以前の植物名は「ブローディア」でした。現在でも「ブローディア」の名前で流通していることがあります。また、アガパンサスの花に似ていることから「ヒメアガパンサス」という別名がありますが、植物学上はまったく別種の植物です。
トリテレイアはキジカクシ科トリテレイア属なのに対して、アガパンサスはユリ科アガパンサス属の植物なんだよ。
トリテレイアは耐寒性が強く、とても丈夫です。庭植えでも鉢植えでも問題ありません。ロックガーデンもOKですよ。
トリテレイアの花言葉
トリテレイアの花言葉は「淡い恋」「守護」「受け入れる愛」です。「淡い恋」は、トリテレイア独特の青い花色が持つ、繊細なイメージからつけられました。「守護」「受け入れる愛」は、植えた場所で毎年美しい花を咲かせ、自然に分球して子孫を増やしていく丈夫な性質に由来しています。種類別・色別の明確な花言葉はありません。
トリテレイアは青い花色が一般的だけど、白い花や黄色い花をつける品種もあるよ。
トリテレイアの花言葉
- トリテレイア全般の花言葉:「淡い恋」「守護」「受け入れる愛」
- 種類別・色別の明確な花言葉はなし
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その後、同情した花の女神フローラによって、クロッカスはクロッカスの花に、スミラックスはサルトリイバラの花に変えられました。