11月に種まきできる花とは
種をまく季節によって、植物の生育には大きな違いがあります。植物にはそれぞれ発芽に適した温度があるためです。9~12月にまく種を「秋まき」と呼び、発芽適温は15~20℃です。寒い季節を乗り越える耐寒性のある植物が多く、翌年の春に開花します。
種が入っている袋に種まきの季節や土のかぶせ方、植え付けのタイミングなど必要な情報が書かれています。
ボタ爺
種の袋の説明は必ず読むんじゃぞ。
11月に種まきできる花の種まき方法
種まきの方法は3つ
種の大きさや発芽率、生育速度の違いによってまき方が異なります。種のまき方は「ばらまき」「すじまき」「点まき」の3つです。また上手な種まきのコツは、用土と水やりです。種は清潔な新しい土にまきましょう。水やりは霧吹きやじょうろでやさしく行い、上から大量の水をかけて種が流れてしまうのを防ぎます。
種のまき方①ばらまき
直径1mm以下の細かい種を花壇や庭など広い場所にまく方法です。できるだけ用土に均一になるようにばらまきましょう。あらかじめ土に種を混ぜておき、目の粗いふるいで土と一緒にまくと均一にきれいにまけます。
種のまき方②すじまき
直径1~2mmほどの小粒や中粒の種に向いたまき方です。用土に薄く溝を掘り、等間隔で列状にまきましょう。支柱や棒を使って長い溝をつくるのがおすすめです。発芽したときに苗が横に並んでいるため、苗の良し悪しがわかり間引きしやすくなります。
種のまき方③点まき
直径2mm以上の大粒の種に向いたまき方です。用土に指や棒で丸い穴を開け、1~3粒ずつ穴に種をまきましょう。種の数が少ないため、発芽後の間引きがしやすく手間がかかりません。
1週間~10日ほどで発芽します。本葉が3~5枚になったら、庭植えや鉢植えにしましょう。
11月に種まきできる花10選【①~⑤】
①スイートピー
科名・属名 | マメ科・レンリソウ属 |
形態 | 一年草、宿根草 |
原産地 | イタリア・シチリア島 |
開花時期 | 4月下旬~6月中旬 |
花色 | 赤、白、紫、ピンク、オレンジ |
草丈 | 15~300cm |
耐暑性 | 弱い |
耐寒性 | やや弱い |
スイートピーの特徴
スイートピーは、9月下旬~11月上旬に種まきをします。イタリアのシチリア島原産のつる性の草花で、巻きひげをほかの植物にからませながら茎を伸ばして花をつけます。鉢植えにする場合は支柱を立てましょう。スイートピーは、かわいらしい蝶形花が特徴です。花が咲いた後にサヤエンドウのような果実ができます。サヤが茶色になったら種を採り乾燥させて秋にまきましょう。
スイートピーの花言葉
- ほのかな喜び
- 門出
- 別離
- やさしい思い出
②ゴデチア
科名・属名 | アカバナ科・サンジソウ属 |
形態 | 一年草 |
原産地 | アメリカ西部 |
開花時期 | 4~6月 |
花色 | 赤、ピンク、オレンジ、白、紫、複色 |
草丈 | 15~90cm |
耐暑性 | 弱い |
耐寒性 | 強い |
ゴデチアの特徴
ゴデチアは、10月上旬~11月上旬に種まきをします。種が小さいため「ばらまき」がおすすめです。種をまいたら薄く土をかけておきましょう。ゴデチャは、光沢のある艶やかな薄紙のような花弁が特徴です。切り花用の高性種は、茎が細く弱いため支柱を立てて風で倒れないようにします。草丈15cmほどの小さい品種も多く出回っており、庭植えにも鉢植えにもおすすめです。
ゴデチアの花言葉
- 変わらぬ愛
- お慕いいたします
- 静かな喜び
③かすみ草
科名・属名 | ナデシコ科・ジプソフィラ属 |
形態 | 一年草、二年草、多年草 |
原産地 | アジア・地中海沿岸 |
開花時期 | 5~7月 |
花色 | 白、ピンク、赤、紫 |
草丈 | 20~100cm |
耐暑性 | 弱い |
耐寒性 | 強い |
かすみ草の特徴
かすみ草は、9月下旬~11月上旬に種まきをします。高温多湿に弱いため、秋にまいて翌年の梅雨の前に花を咲かせましょう。種が細かいのでプランターや鉢に「ばらまき」し、薄く土をかぶせます。かすみ草は、1日に12時間以上日が当たらないと花が咲きません。白い小花を無数に咲かせる花姿には清楚ではかなげな美しさがあります。庭植えや鉢植えにして、風にそよぐかすみ草を眺めてみましょう。
かすみ草の花言葉
- 清らかな心
- 無邪気
- 幸福
- 純潔
白くてかわいいかすみ草にぴったりの花言葉ですね!幸せな花言葉だから、かすみ草だけのブーケをプレゼントしても喜ばれそうです!
④デルフィニウム
科名・属名 | キンポウゲ科・オオヒエンソウ属 |
形態 | 多年草(日本では一年草) |
原産地 | ヨーロッパ山岳地、北アメリカ、中央アジア |
開花時期 | 5~6月 |
花色 | 青、紫、白、ピンク、複色 |
草丈 | 20~150cm |
耐暑性 | 弱い |
耐寒性 | 強い |
デルフィニウムの特徴
デルフィニウムの発芽の適温は15~20℃です。季節が夏から秋に移り気温が下がってきた10月中旬~11月にまきます。デルフィニウムは、長く伸びた茎に鮮やかな青色の花を穂状につけるのが特徴です。ほかの草花ともあわせやすく、初夏の庭をさわやかに彩ってくれます。花が咲いた後にできる種は寿命が短いため、採取した後は乾燥剤と一緒に秋まで冷蔵庫で保管します。
デルフィニウムの花言葉
- 清明
- 高貴
- あなたは幸福をふりまく
「高貴」という花言葉は、すらりとした品のある花姿からつけられたのでしょうね。
⑤アスター
科名・属名 | キク科・エゾギク属 |
形態 | 一年草 |
原産地 | 中国、朝鮮半島、西チベット |
開花時期 | 7~8月 |
花色 | 赤、ピンク、オレンジ、白、紫 |
草丈 | 15~90cm |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 普通 |
アスターの特徴
アスターは、9~11月に種まきをします。連作を嫌うため、庭の同じ場所に続けて同じ種をまくのはやめましょう。翌年は鉢植えに切り替えるか、庭植えの場所を変えるようにします。アスターは夏の切り花に大活躍する花です。園芸品種は100種類以上あり、猛暑の季節に耐える強さと、絶えず花を咲かせ続け水もちがよいのが特徴です。
アスターの花言葉
- 変化
- 追憶
- 同感
- 信じる恋
出典:写真AC