こんにゃく芋とは?こんにゃくの原料?植物としての特徴や育て方を解説!

こんにゃく芋とは?こんにゃくの原料?植物としての特徴や育て方を解説!

こんにゃく芋は東南アジアが原産地の多年草で、名前のとおりこんにゃくの原料になっています。種芋を使用して育てていきますが、植え付けてから収穫まで2年〜3年かかるのが特徴です。そんなこんにゃく芋の植物としての特徴や育て方、収穫時期や種類などを解説します。

記事の目次

  1. 1.こんにゃく芋とは
  2. 2.こんにゃく芋の特徴
  3. 3.こんにゃく芋の栽培方法
  4. 4.こんにゃく芋の病害虫
  5. 5.こんにゃく芋の種類
  6. 6.まとめ

こんにゃく芋の栽培方法

他の芋類の育て方と同じで「種芋」を使用して育てていきます。しかし、1年では芋が実らず、収穫までに2年〜3年程度かかるのが特徴です。耐暑性や耐寒性が弱く、上級者向けの植物とされていますが、きちんと管理すれば家庭菜園でも育てられますよ。そんなこんにゃく芋の栽培方法を詳しく紹介します。

栽培方法①環境

こんにゃく芋を育てるには適度な日当たりが必要です。しかし、直射日光に当たると株が弱ってしまいます。午前中だけ日の当たるような場所を選んでください。また、風が強いと葉がすれて傷んでしまい、枯れてしまう原因になるため注意しましょう。年間を通して気温が13℃以上ないと上手く育ちません。そのため、寒冷地での地植え栽培は難しいといわれています。

栽培方法②用土

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種芋から収穫までしっかりと育てるには、土作りは欠かせない作業です。植え付けを行う1カ月前を基準に、3月ごろから用土を整えておきましょう。種芋が成長するにはたくさんの酸素を必要とします。土をよく耕してやわらかくしてから堆肥を混ぜ込みます。水はけが悪いと根腐れを起こしてしまうため、土を斜めに盛っておくのがポイントです。

栽培方法③植え付け

用土を耕したあと、2週間ほど土を寝かせてから植え付けをしていきます。こんにゃく芋の植え付けは4月〜5月が適期です。株間を20cm〜30cmほどあけて、種芋を植え付けていきましょう。種芋についている「生子(きご)」と呼ばれる玉状の芽の部分が、土に対して斜めになるように植え付けてください。

栽培方法④水やり

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水やりを怠ると、すぐに種芋が乾燥してこんにゃく芋が枯れてしまいます。しかし、水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうため、土の表面をよく観察しながら水の量を調節してください。土の上に敷きわらをしておくと、水分を保てたり大雨で水を吸いすぎるのを防止できたりしておすすめです。敷きわらは、株がちょうど隠れるくらいの量が適しています。

栽培方法⑤肥料

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種芋を植え付け後、葉がじゅうぶんに生い茂ってきたら肥料を与えます。園芸店やホームセンターなどで「こんにゃく栽培専用肥料」が売られており、こんにゃく芋にぴったりな栄養分が含まれているためぜひ活用してみてください。肥料の与えすぎは、肥料やけを起こしてしまう恐れがあります。分量を守って追肥しましょう。

栽培方法⑥収穫

こんにゃく芋を植え付けてから2年〜3年後、葉が黄色く枯れ込んできたら収穫のタイミングです。収穫時期になると、葉がしおれて茎が倒れてきます。収穫は晴れの日に行い、掘り起こしたこんにゃく芋を半日陰で陰干ししておくのがポイントです。種芋として利用する場合は、しっかりと乾燥させてから新聞紙などに包み、春まで保管しておきましょう。

次のページでは、病害虫と種類をご紹介します。

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こんにゃく芋の病害虫

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