こんにゃく芋の病害虫
害虫被害を受けにくいのがこんにゃく芋の利点です。しかし、多湿が苦手で、風通しの悪い場所で育てていると病気にかかりやすくなるため注意してください。こんにゃく芋のかかりやすい病気を紹介します。
根腐病
根腐病は土の通気性が悪かったり、水を与えすぎたりすると発生する病気です。感染すると、株の根元部分が水に浸ったようになるのが特徴で、地上部だけでなく種芋も腐ってしまう恐れがあります。根腐病に感染した部分は治せません。早めに掘り起こして処分してください。土にも菌が潜んでいるため、消毒液を散布しておきましょう。
白絹病
白絹病は名前のとおり、感染した部分に白色の絹がかかったようになります。カビが原因で発生する病気のため、高温多湿の時期にはとくに注意が必要です。感染した部分を放っておくと次々と病気が広がってしまいます。白くなっている茎を切り取って焼却処分してください。カビが発生するのを防ぐために、風通しのよい場所で育てると予防ができます。
こんにゃく芋の種類
こんにゃく芋には、古くから日本で栽培されてきた品種や、中国から輸入された品種があります。そんなこんにゃく芋の品種について紹介します。
在来種
在来種は、栽培されている地域によって呼び方が違い「白ヅル」「赤茎」「和玉」「平玉」などさまざまな名前で呼ばれています。茎が平らに横に伸びていく性質があり、葉が大きいのが特徴です。日本に古くからある品種ですが、もっとも栽培が難しいといわれています。
支那種
支那種は、こんにゃくの原料用として大正15年頃に中国から輸入された品種です。「ビルマ種」や「南洋種」とも呼ばれ、生子の着床率が比較的高く、育てやすい品種といわれています。
備中種
備中種は、こんにゃく芋の品種のなかでも耐暑性があり、日照りの強い地域でも栽培できるのが魅力です。しかし、製粉したときの粘度が低く、こんにゃくに加工しても弾力が少ないため、種芋は安価で取引されています。
まとめ
こんにゃく芋の植物としての特徴や栽培方法、種類や毒性などについて紹介しました。種芋を植えてから収穫までの期間が長く、上級者向けの植物といわれていますが、コツをおさえれば自宅でも栽培が可能です。ぜひ自分で育てたこんにゃく芋を使って、こんにゃくに加工してみてはいかがでしょうか?