ヒマラヤユキノシタの増やし方
ヒマラヤユキノシタは「株分け」「根伏せ」「種まき」の3つの増やし方ができます。一般的な増やし方は株分けや根伏せで、初心者でも簡単に増やせるのが魅力です。しかし、種まきで増やすと開花まで約3年はかかるので、早く開花を楽しみたい場合はおすすめできません。それぞれの増やし方に適した時期や方法をご紹介します。
増やし方①株分け
ヒマラヤユキノシタの増やし方の中で、最も簡単で成功率の高いのが「株分け」といわれています。株分けは4月~6月か9月〜10月が適期のため、植え付けや植え替えと同時に行っても構いません。大きく育っている株を選び、根を傷つけないように優しく掘り起こします。手で簡単に分かれる部分で株分けしたら、新しい用土に植え付けてください。
増やし方②根伏せ
根伏せとは「根茎(こんけい)」と呼ばれる地下にある茎の部分から、新芽を出して増やしていく方法です。健康で丈夫に育っている株を丁寧に掘り起こし、太い茎を探してください。しっかりと消毒したナイフで根を5cmほどに切り取り、赤玉土などの挿し木用の用土に浅く固定しておきます。根伏せは3月〜4月に行うと、新芽が出やすいのでおすすめです。
増やし方③種まき
ヒマラヤユキノシタは花後に種子をつけるので、種子の中から種を採取すれば種まきでも増やせます。種を採取する場合は、花後に花がら摘みや剪定を行わずにそのまま育ててください。完全に立ち枯れて種子が黒くなったら茎ごと切り取り、種子を軽く振って中から種を取り出します。
種まきの注意点
種まきに適した時期は3月〜5月か9月〜11月のため、それまでは採取した種を新聞紙などに包んで、風通しのよい日陰で保管しておきましょう。種まきの時期がきたら、赤玉土などの用土に種同士が重ならないよう種をまいてください。種まきをしてもすぐには開花せず、約3年後に開花します。また、園芸用の品種は花が咲かない場合もあるので注意してください。
ヒマラヤユキノシタの害虫
ヒマラヤユキノシタは乾燥や寒さに強いだけでなく、病気にもかかりにくいのが魅力です。日当たりのよい場所や半日陰、軒下や岩場でも育つので、初心者でも栽培しやすいといわれています。しかし、多湿が苦手なため、ジメジメとした環境で育てたり、風通しの悪い場所で管理していたりすると病気にかかる恐れがあるので、以下の害虫には注意しましょう。
ハダニ
ハダニは葉や茎の汁を吸って成長していく性質があり、放っておくとたくさんの汁を吸われてヒマラヤユキノシタが枯れてしまいます。葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生する害虫のため、発見が遅れると大量発生してしまう恐れがあるので注意が必要です。水が苦手なので、定期的に葉水を行いながら育てると予防ができます。
ナメクジ
ナメクジは、梅雨時期など雨が続くときに発生しやすい害虫です。葉や茎だけでなく新芽も食害してしまうので、見つけたらすぐに箸などを使って引き剥がしてください。ナメクジが這ったあとは、白くてネバネバとした液体がついているのが特徴です。ナメクジには塩をかけるイメージがあるかもしれませんが、小さくなるだけで駆除はできません。
カイガラムシ
カイガラムシは名前のとおり、貝殻のように硬い殻をまとっているのが特徴です。そのため殺虫剤が効きにくく、駆除するには歯ブラシなどを使って葉や茎から払い落とす必要があります。春〜夏にかけて発生しやすく、群生して栄養分をどんどん吸い取ってしまう害虫です。普段から葉や茎をよく観察しながら育て、数が少ないうちに早めに駆除していきましょう。
まとめ
ヒマラヤユキノシタの花をきれいに咲かせるコツや、枯れてしまう原因や害虫被害などをご紹介しました。ヒマラヤユキノシタは好きな大きさに剪定して、花壇の寄せ植えやグランドカバーなど自分好みに育てられるのも魅力です。かわいらしいピンク色の花を咲かせ、春の訪れを知らせてくれるヒマラヤユキノシタを、ぜひ自宅の庭で育ててみてくださいね。