黒竹とは?
竹製品は、竹ほうきや竹かごをはじめ、昔から人々の生活に使用されてきました。なかでも黒く独特のつやがある黒竹(クロチク)は、庭植えや鉢植えによる鑑賞目的の用途のほか、建築建材や垣根などに用いられることも多くあります。エクステリア、インテリアに和モダンな雰囲気を加えるおしゃれな建材として、黒竹はたいへん人気があるのです。
基本情報
学名 | Phyllostachys nigra |
別名 | ニタグロチク |
英名 | Black bamboo |
科名 | イネ科 |
属名 | マダケ属 |
種類
竹は種類がとても多く、日本には約600種類も生育しています。たとえば大きさが20mほどにもなるマダケ(苦竹・真竹)やモウソウチク(孟宗竹)、15mほどの大きさになるハチク(淡竹)などがあります。モウソウチクやハチクはよく春の味覚「たけのこ」として食べられており、日本人の暮らしにもたいへん馴染みがありますね。実は黒竹も、ほかのたけのこと一緒で、おいしく食べられる竹の仲間です。
特徴①黒い幹
黒竹の一番の特徴は、黒い幹にツヤがあることです。黒竹は生えてきたときから黒色ではなく、最初は普通の竹と同じように緑色をしています。幹の色は約2年をかけて美しい黒色になり、日当たりがよいほうがさらにきれいな黒色になるといわれています。美しい黒の秘密は冬にあり、黒竹は寒い冬になるとメラニン色素が増えて、その影響で幹が黒くなっていくのです。
特徴②花
ところで、黒竹に花は咲くのでしょうか?黒竹にかぎらず、竹の花はたいへん珍しく、約60~120年の周期で一斉に花が咲き、花が散ると竹自体が枯れてしまいます。竹の花はめったに見られないため、「120年に1度と言われる竹の花が開花」と新聞にも取りあげられるほどです。竹は稲穂のような花が咲きます。