黒竹の管理
人気がある黒竹をガーデニングするには、剪定などの適度な手入れが必要です。また、黒竹にかぎらず竹に発生しやい病気や害虫があるので、その対応方法を紹介します。
管理①剪定
黒竹は生育がはやいため、剪定の管理が必要です。わかりやすい図解での説明『クロチク(黒竹)の剪定 - 庭木で開運 自分でできる簡単な剪定』のリンクも添付したので参考にするとよいでしょう。
高さの剪定「芯止め」
黒竹は背が高くなりすぎないように、6~7月ごろ適度な大きさで芯止めをします。芯止めとは、好みの高さで黒竹の先を切る剪定方法です。
枝の剪定
黒竹の枝も剪定しますが、幹の色によって剪定時期が変わるので参考にしてください。枝が重なり混みあっているところは、バランスを見ながら切ります。少し下の枝を長く、上の先端にいくほど枝を短くすると黒竹の姿が美しくなります。
幹の色 | 剪定時期 |
緑色 | 3~4月ごろ |
黒色 | 6~7月ごろ |
管理②病害虫
黒竹にかぎらず、竹類にはいろいろな病気や害虫が発生します。病気には「てんぐ巣病」「すす病」「黒穂病(くろぼびょう)」「さび病」など、害虫は「タケノホソクロバ」「ベニカミキリ」「ハダニ」「カイガラムシ」「セスジノメイガ」「タケノアブラムシ」などがあります。ここでは病気として代表的な「テングス病」と、害虫として多い「タケノホソクロバ」を説明します。
てんぐ巣病
黒竹に被害がでる病気に、胞子によって広がる「てんぐ巣病」があります。この病気に感染した竹は小枝がからまり、鳥の巣状やほうき状になります。この病状を見つけたときは胞子であっという間に広がる前に、素早く切り取り焼却しましょう。被害が広がると、葉が落ちて竹全体が枯れてしまいます。
タケノホソクロバ
黒竹にはタケノホソクロバというガの幼虫がつくことがあります。竹や笹の葉を好んで食べる幼虫で、被害が進むと黒竹が枯れる場合もあります。大きさは約2cmで黄色いイモムシ状の胴体に黒の斑点がつき、数多くの毒性のトゲがある害虫です。幼虫に気づかずにトゲに触れるとかぶれます。発生しやすい春から夏の時期に幼虫を見つけたときは、触れずに殺虫剤などで駆除してください。
まとめ
黒竹は、夏や冬の環境にも強く丈夫で、増やし方も簡単な植物です。鮮やかな緑色の葉とつやのある黒い幹がシックでアクセントにもなります。たいへん育てやすいうえに、和洋どちらのガーデニングでも似合うので人気です。繫殖力が強い植物のため、鉢植えで育てるのをおすすめします。植えると10年ほど美しい黒竹を楽しめるので、ぜひ育ててみてください。