ダニに噛まれたときの対処法
ダニに噛まれたときの対処方法は、症状や噛み跡によっても変わります。症状が現れるタイミングはダニの種類で違いますし、噛み跡が見つかった時点で医療機関による治療が必要なダニもあるため、自己判断が難しいのも事実です。ただし家にいるダニの症状は比較的軽症なので、薬剤などを使い自分で対処することもできます。
①ステロイド剤を塗る
イエダニやツメダニの症状は、かゆい状態が長期間続くのが特徴です。かゆみを抑える効果があるのがステロイド系薬剤で、継続して使うことでかゆいと感じるレベルを徐々に抑えていきます。ステロイド系薬剤は塗り薬が多いので、かゆみを感じたときにすぐに使え、軽症のうちに使うと治癒後の皮膚に跡が残りにくいという特徴もあります。
②天然ハッカ油を使う
天然ハッカ油は、ミントの葉からハーブ成分を抽出して作られています。薬剤登録をしていないものもありますが、虫よけ効果や殺菌作用がある天然成分として、小さな子供がいる家庭に人気です。持ち歩きやすい小型ボトルは噛まれた時の処置におすすめで、スプレータイプにすれば屋外でのマダニ対策にも使えて便利です。
③医療機関を受診する
ダニに噛まれても、ダニの種類によって「症状が出るまでに時間がかかる」「かゆい・痛いなどの自覚症状があまりない」というケースがあります。このようなケースでは、ダニに効果がある薬剤を使うなどの方法で自分で対処することが多いです。ただし薬剤でも効果がない場合などは、医療機関を受診する方法がおすすめです。
受診するタイミング①マダニに噛まれたら
マダニに噛まれたときは、自分でマダニをとったり手でたたいてつぶさないようにしましょう。マダニはウイルスを補完している頭を皮膚の下に突っ込んで血を吸うため、無理やり取り除くと体内にマダニの頭部が残ってしまいます。さらに体内でウイルスが増殖した場合は、命にかかわる重篤な病気に感染するリスクもあります。
受診するタイミング②「かゆい」症状が長く続く場合
危険が少ないイエダニやツメダニでも、「かゆい」という症状が1週間以上続く場合は、医療機関を受診してください。症状が長引く理由は詳しく調べる必要がありますが、「イエダニ・ツメダニ以外に噛まれた」という可能性もあります。
受診するタイミング③高熱が出た場合
ダニに噛まれたあと原因不明の高熱が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。ダニに噛まれたことが明確なら皮膚科を受診しますが、噛まれた時期と発熱の時期がほぼ同じ場合、またはダニの種類が断定できない場合などは内科を受診します。なおダニによる高熱は重篤化しやすいので、できるだけ早く受診しましょう。
ボタ爺
次はダニに噛まれないための対処法を紹介するぞ!
業務用タイプのほかにも、持ち運びやすい小瓶タイプやスプレータイプもある。