バビアナの種類
種類①ストリクタ
バビアナ・スクリクタ(Babiana stricta)は、南アフリカのケープ州原産の花です。もっとも広く普及している種類で、バビアナといえばまずスクリクタの青紫の花を思い浮かべる人も多いことでしょう。葉は産毛に覆われた剣状で、花色は他に赤、白、ピンクなどがあります。
種類②ルブロキネア
バビアナ・ルブロキネア(Babiana rubrocyanea)は、南アフリカの砂浜近くが原産で、藍色地の花びらの中央に緋赤色が入って華やかです。種類の名前はツートンカラーの花色からきていて、ルプラは「赤い」、キネアは「藍色の」の意味があります。やや遅咲きの種類です。
種類③クリスパ
バビアナ・クリスパ(Babiana crispa)は、葉っぱがくるくるカールするのが特徴的な種類です。芽吹いてまもなくカールします。中心に濃淡の入った藤色の花びらを外側に広げて開花し、葉よりも低い位置で咲くことが多いです。
種類④オドラータ
バビアナ・オドラータ(Babiana odorata)の花びらは薄ピンク色または淡いクリーム色の入った白で、しべが水色なのが特徴です。ほのかな沈丁花のような香りがします。花が咲いているうちから、葉が枯れ始める品種もあります。
種類⑤セダルベルゲンシス
バビアナ・セダルベルゲンシス( Babiana cedarbergensis)の名前は、南アフリカの原産地域セデルベルグに由来し、早咲きの品種です。茎が短く、花びらの細長い水色の上品な花を咲かせ、ほんのりよい香りがします。
種類⑥その他の品種
その他の種類には、甘い香りがするバビアナ・スカブリフォリ(Babiana scabrifolia)、クリーム色の大きな花が咲くピグメア(Babiana pygmaea)、南アフリカから西オーストラリアに帰化した赤や紫の花色のバビアナ・ナナ(Babiana nana)など、南アフリカを中心に約60種類あるといわれています。
ボタニ子
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出典:筆者撮影