バビアナの育て方
栽培カレンダー
バビアナは、秋植えで春に開花する球根植物で、鉢植え栽培もできます。開花後に葉が枯れてくるので夏前に切り戻し(鉢植えは掘りあげ)、秋に植え替えるサイクルです。半耐寒性で、フリージアが庭植えできる地域なら地植えもできます。
育て方①鉢植え
バビアナは球根が小さいため、大きなプランターでなくても鉢植え栽培ができます。5号鉢で球根5~6球が目安です。水はけのよい土が適していて、草花用培養土を使うか、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ、元肥に緩効性肥料を加えてください。覆土は球根が隠れる程度でよく、決して深植えしないようにしましょう。
寄せ植えの注意点
バビアナは寄せ植えもできますが、開花後すぐ葉が枯れてしまう特徴があります。見た目も悪いのですぐ切り戻し・掘りあげしやすい位置に植えるといいでしょう。草丈の高い植物と組み合わせて足元に植えると、開花前の葉を長く観賞できます。
②庭植え
バビアナはフリージアなどと同じ半耐寒性で、関東以西の平野部なら庭植えが可能です。気温は2~3℃くらいまでは耐えられますが、霜が頻繁に降りる地域は霜よけ対策が必要です。日当たりと水はけのよい場所を耕し、腐葉土を混ぜて緩効性肥料を施します。植え穴の深さは3cmほど、株間は5cm程度で、深植えしないように植えつけます。
育て方③水やり・追肥
水やりは、庭植えにはほとんど不要で自然の雨水だけで育ちます。鉢植えには、土の表面が乾いたら水やりしてください。追肥は、葉が育ち始める11月頃から開花期まで、3週間に1度くらいのタイミングで化成肥料を施します。鉢植えには、液肥を与えてもかまいません。
育て方④切り戻し・掘りあげ
花が咲き終わると、葉が枯れてきます。すべてが枯れて茶色くなったら株元で切り戻しましょう。庭植えはそのまま植えっぱなしでかまいません。鉢植えは、小さな鉢や寄せ植えの場合は球根を掘りあげ、土をはらってキッチン用のネットに入れるなどして、涼しくて風通しのよい日陰で保管してください。
育て方⑤植え替え
鉢植えでは、分球した球根が混みあって水はけが悪くなってくるので、毎年(少なくとも2年に1度)植え替えましょう。庭植えは基本的に植えっぱなしでかまいませんが、数年たつと株元が見た目にわかるほど混みあってきます。他に植える場所を準備して植え分けてください。植え替え時期は、9月中旬~10月です。
バビアナの増やし方
増やし方①分球
バビアナは自然分球で増えます。掘りあげて、細い根毛が絡んでいる球根をほぐして植え分けてください。まだ白っぽい小さな木子(分球した小さな球根)も植えられます。毎年増えるので、スペースがあれば庭の一角をバビアナのプチ群生風にすることもできるでしょう。植え分け時期は9月~10月です。
増やし方②種
バビアナは種を採取して増やすことも可能です。葉が枯れた後、切り戻さずにそのままにしておくと種ができます。ただし、枯れたままの放置は見た目も悪く、確実に結実するとは限らないので、球根で増やすのが簡単でおすすめです。
まとめ
バビアナは葉っぱも花も愛らしく、適度に植えっぱなしでいいので、育てやすい花といえるでしょう。夏前に葉が枯れてしまうことに、最初は驚かれるかもしれませんが、自然な現象です。増やしやすいので、庭いっぱいに咲かせることもできますね。
出典:筆者作成