育て方④水やりと葉水
観葉植物の水やりは、メリハリをつけて与えるのがコツです。フィカス・ウンベラータには、春から秋の成長期は数日おきに、たっぷりと水やりします。葉水(霧吹き)は葉の光合成に欠かせない水分を与え、葉のホコリや病害虫を防ぐ役割もあるため、こまめにスプレーするとよいでしょう。葉水をするときは、薄めた活力液を使うと大きくて色ツヤよくきれいな葉に育ちます。
育て方⑤病気と害虫
注意したい害虫は、アブラムシ・カイガラムシ・ハダニです。一度発生すると厄介で、特にアブラムシはほかの花や植物にも移ってしまうため、殺虫殺菌スプレーで予防しておきましょう。フィカス・ウンベラータに心配な病気は、特にありません。
フィカス・ウンベラータの冬越し
熱帯性のフィカス・ウンベラータの冬越しは、置き場所や水やりに注意が必要です。寒さ対策のちょっとしたコツがわかっていれば、休眠期も安心して育てられますね。
葉が落ちてしまったら
秋から冬にかけての気温の低下で、フィカス・ウンベラータの葉が落ちてしまうことがあります。これは休眠時期になったサインです。水やりを控えめにして、室内の明るく暖かい場所に移動しましょう。屋外で育てている場合は、最低温度が15℃を下回らないうちに室内に取り込みます。休眠中の水やりは月に2〜3回、用土を湿らす程度にして根腐れを防ぎましょう。
温度管理
耐寒性の弱いフィカス・ウンベラータは、部屋の温度を10℃以上に保って育てます。床面に近い場所は冷えるため、棚やスタンドを使って高いところに置くとよいでしょう。寒冷地では不織布で株全体を覆うのも効果的です。
フィカス・ウンベラータの剪定
フィカス・ウンベラータの枝や葉を剪定するときは、できるだけステンレス製のハサミを使いビニール手袋をつけて作業しましょう。剪定すると、ゴムの木と同じように白い樹液が出てきます。樹液は肌がかぶれたり、服につくとシミになったりするため注意が必要です。
剪定で枝ぶりを整える
フィカス・ウンベラータは5〜9月の間に剪定して、枝ぶりを整えます。余分な枝葉を整理することで、全体に日当たりがよくなり色ツヤのよいきれいな葉が育ちます。剪定したあとは肥料で栄養を補って、新しい新芽が出てくるのを待ちましょう。
切り戻しで全体をバランスよく
フィカス・ウンベラータがヒョロヒョロと間延びしてしまったら、切り戻し剪定でバランスよく整えましょう。上の方にしか葉がなくなってしまったら「取り木」で株を更新するのもおすすめです。取り木は幹の途中を一皮だけをむいて、湿らせた水苔やピートモスでくるみ、発根させる方法です。どちらも5〜6月の作業が適しています。
フィカス・ウンベラータの植え替え
①植え替えの時期
成長が早いフィカス・ウンベラータの植え替えは、小さな株なら毎年、大きな株でも1年おきに行いましょう。おすすめの時期は、暖かい地域では4〜6月と9〜10月の上旬まで、寒冷地では5〜6月です。ポット苗の鉢替えは、真夏を除いた4〜10月に行います。
②植え替えの手順とポイント
- 苗を鉢から外して古い土を1/3〜1/2ほど落とし、混み合った根を整理する
- 一回り大きい鉢に、鉢底石と新しい用土で植え付ける
- たっぷりと水やりして、1週間ほど明るい日陰に置く
フィカス・ウンベラータの葉をきれいに保つコツ
- 春と秋の肥料やりで、新芽をたくさん増やそう
- 余分な枝葉を剪定して、全体に日当たりよく
- 葉水(霧吹き)はいつでもOK、活力液をプラスして色ツヤよく
まとめ
インテリアをおしゃれな雰囲気にしてくれる観葉植物、フィカス・ウンベラータの育て方を紹介しました。きれいなグリーンとハート型の葉っぱが魅力です。上手に冬越しさせて、増やし方にも挑戦してみましょう。
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出典:Unsplash