ランタナの剪定方法!剪定のタイミングと位置をわかりやすく解説

ランタナの剪定方法!剪定のタイミングと位置をわかりやすく解説

ランタナは生命力が強く育て方も簡単ですが、苗を植えたまま剪定せずに放置するとどんどん成長します。放置したランタナは花つきが悪く、見ごたえに欠けてしまいます。春夏秋と長い季節にわたり、きれいな樹形で花を楽しむために、剪定のタイミングと剪定の方法を紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.ランタナとは
  2. 2.ランタナの剪定方法
  3. 3.ランタナ剪定後の枝の利用方法
  4. 4.まとめ

ランタナとは

出典:写真AC

基本情報

園芸分類 熱帯植物
形態 低木
原産地 熱帯アメリカ、ブラジル、ウルグアイ
草丈 0.3~2m
開花期 5月~10月
花色 赤、白、黄、オレンジ、複色
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

ランタナの花

Photo by Dakiny

ランタナは小さな花が半円形に集まって咲きます。単色で咲き続ける花もありますが、咲き始めてから少しずつ花の色が変わっていくのが特徴です。開花する季節は春~秋までと長く、成長しながら次々と咲いていきます。咲き終えた花は風がふくとパラパラと落ちてしまいます。

ランタナの葉と茎

出典:筆者撮影

ランタナの葉はざらざらとして、1本の茎に向かいあって対になるようについています。わき芽がたくさんつき、そこからも新しい枝が伸びます。茎は断面が四角く、細かいトゲがたくさん生えているため注意しましょう。うっかり素手で持つと細かいトゲが手にささりますよ。

ランタナの実

Photo byHans

ランタナの小さな実はかわいらしく見えますが、中にある種に「ランタンニン」とよばれる毒が含まれています。手にふれても問題ありませんが、大量に食べると下痢、嘔吐、腹痛などをおこすことがあります。子どもが誤って食べないように注意が必要です。

ランタナの種類

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ランタナには「コバノランタナ」「ランタナカマラ」「ランタナコンフェッティ」の3つの種類があります。コバノランタナはほふく性で枝が細く、花の色も変わりません。ランタナカマラは花の色が変化するので「シチヘンゲ(七変化)」の和名がつけられています。ランタナコンフェッティはランタナカマラを園芸用に改良した品種です。

ランタナの剪定方法

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ランタナは育て方が簡単で、生命力の強い低木です。熱帯や亜熱帯では広く野生化してしまい、やっかいな雑草とされています。日本でも植えっぱなしにしておくとどんどん大きく育ってしまいます。また寒くなれば葉の色も悪くなり枯れ木のように見えるため、剪定が欠かせません。

ランタナ剪定のタイミング

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  • 4月下旬~10月下旬までの生育期
  • 11月上旬の冬越し前
  • 1年~2年おきの植え替え時(春の季節がおすすめ)
3つのタイミングにそれぞれのポイントをおさえて剪定します。

ランタナの剪定方法①生育期

花と花の間に新しい芽やつぼみが出ます
出典:筆者撮影

ランタナの花が咲き終わったら、花の真下で茎を切り落としましょう。そのままにしておくと次の花を咲かすための養分が、実をつくるために使われてしまいます。このとき、すでに次の花芽や葉が出てきている場合があるので注意が必要です。

花びらが落ちた後に実がなります
出典:筆者撮影

花後に剪定すると次の花がすぐに咲きます。こまめに剪定をくりかえすと、枝も伸びすぎないので樹形もきれいに保てるでしょう。低木とされていますが、しっかり剪定すれば寄せ植えにも利用できます。

ポイントはわき芽
出典:筆者撮影

枝が伸びすぎてしまったら、2節ほど下のわき芽のすぐ上で切ります。地植えのランタナはたくさんの枝が伸びすぎると複雑にからんでしまいます。そんなときはまとめて半分程度まで切り戻しましょう。切ってすぐには花が咲きませんが、少したつと再びたくさん花が咲きます。

ランタナの剪定方法②冬越し切り戻し

地植えのランタナの葉が寒さで変色しています
出典:筆者撮影

冬越し切り戻し:地植え

地植えのランタナは、11月上旬に地上20cm~30cm程度のところでコンパクトに切りましょう。ランタナは寒さにあまり強く、日本では冬になると葉の色が変色して落葉します。枯れ木のように見えますが、春になればわき芽がたくさん出るので心配いりません。

冬越し切り戻し:鉢植え

鉢植えのランタナは、11月上旬に半分の大きさまで切り戻しをしておきます。この季節に花は咲かないので、わき芽を気にする必要はありません。古い葉は変色して見苦しいようであれば取ってしまいましょう。

ランタナの剪定方法③植え替え

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成長した鉢植えのランタナを植え替えるタイミングで、伸びすぎた枝を半分の大きさまで切り戻しましょう。生育期に植え替えるため、樹形を整えつつわき芽を残すと花つきが早くなります。

ランタナ剪定後の枝の利用方法

剪定をせずに放置した枝です
出典:筆者撮影

挿し木をする

ランタナは種をまいても育てられますが、挿し木で増やすと時間も手間もかかりません。伸びすぎた枝を剪定したら、枝を再利用して挿し木に挑戦してみましょう。

挿し木の方法

出典:筆者撮影

  1. 剪定した枝の新芽と花、実をとりのぞく
  2. 葉が1対上になるようにして10cm~15cmの挿し穂をつくる
  3. 葉は半分程度に切る
  4. 水につかる部分を斜めに切る
  5. 30分程度下の部分を水につけて水を吸わせる
  6. 赤玉土や鹿沼土など清潔な土に挿して固定する
挿し木をして2週間~3週間程度で根が出てきます。根が出てきたら鉢上げをしましょう。ランタナは育て方が簡単なので剪定した枝を利用すればたくさん増やせます。

生け花として楽しむ

出典:写真AC

花がついた枝を剪定したときは、枝を捨ててしまわずに生け花に利用できます。洗面器やバケツに水をはって水中で茎を斜めに切り、断面の面積を広くして水を吸いやすくしてから花びんに生けます。

まとめ

Photo byftanuki

ランタナは病気や害虫の発生が少なく、強い植物のため育て方も簡単です。開花中の水切れがなければ、少しくらい剪定に失敗しても枯れる心配はほとんどありません。剪定中はトゲがささらないように注意して、美しい樹形できれいな花が咲くランタナ栽培に挑戦してくださいね。

umeko
ライター

umeko

ガーデニングと絵本と旅行好きの主婦です。私にとって花や緑は心の栄養です。

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