10月8日の誕生花は?
10月8日の誕生花は「シュウメイギク」
秋の風情たっぷりの優雅な花、シュウメイギクが10月8日(10/8)の誕生花です。美しさと育てやすさから切り花はもちろん、花壇や鉢植えなど幅広いシーンで人気のある花ですよ。京都の貴船地方で野生化したものが多く見られるため、キブネギク(貴船菊)という名前でも知られます。実は花弁は退化していて、白やピンクの部分は花びらではなく萼(がく)です。
名前 | シュウメイギク(秋明菊) |
別名 | キブネギク(貴船菊) |
園芸分類・形態 | 草花・多年草 |
原産地 | 中国、台湾 |
開花の時期 | 8月~11月 |
花の色 | ピンク、白 |
暑さ / 寒さ | 普通 / 強い |
特徴 | 開花期が長い、日陰でも育つ |
シュウメイギクの特徴2選
まずは花名と花言葉のふたつから、シュウメイギクについて学んでいきましょう。「シュウメイギク」と耳で聞くと少し想像しづらいかもしれませんが、「秋明菊」と漢字を見れば、どんな花かとてもわかりやすいのではないでしょうか。シュウメイギクは同じイチリンソウ属であるアネモネにちなみ、ネガティブな花言葉がついています。もの悲しい秋に花を開くことも、そうしたイメージに影響を与えているのでしょう。
特徴①花姿にちなんだ名前
シュウメイギク(秋明菊)という名前は、キクに似た花姿が由来です。秋に咲き、花色が明るいことから「秋の明るい菊」と書いて、シュウメイギクと呼ばれるようになりました。ただし、実際はキク科ではなくキンポウゲ科の植物です。イチリンソウ属というアネモネの仲間なので、英語では「Japanese anemone:日本のアネモネ」という名前でも知られていますよ。
特徴②さみしい印象の花言葉
シュウメイギクは前述のとおり、アネモネの仲間です。アネモネに「はかない恋」「恋の苦しみ」などの悲しい花言葉があるように、シュウメイギクにも「薄れゆく愛」というネガティブな花言葉がつけられています。とてもかわいらしい花ですが、ギフトとして贈るのは避けたほうが無難ですね。ピンク色、白色どちらの場合でも、花言葉に違いはありません。
シュウメイギクの育て方
シュウメイギクは日本の環境によく順応している植物で、育てやすい植物です。花の数にこだわらなければ日陰でも元気に育つので、庭があまり明るくないという家庭でも楽しめますよ。庭植えであれば数年植えっぱなしでかまわないのも、手間がかからず嬉しいですね。水やりや肥料、植え付けなどのポイントを、順番に確認していきましょう。
育て方①栽培環境
シュウメイギクは暑さにも寒さにも強く、全国で栽培が可能です。ただし、どちらかといえば夏に涼しい地域のほうが株がよく増える傾向にあります。日なた~明るい日陰まで幅広い環境に適応しますが、株元は日陰、葉には日が当たるような場所が理想的です。日当たりが悪くなるほど花つきが少なくなるため、たくさんの花を開花させたい場合は、日照量に注目してみてくださいね。
育て方②水やり・肥料
シュウメイギクを庭植えで育てる場合、根付いたあとの水やりはほとんど不要です。自然に降る雨に任せ、極端に乾燥したときだけ水を与えれば十分でしょう。鉢植えは水切れで葉が枯れやすいので、表土が乾きはじめたら早めに水を与えます。肥料は秋と春に施し、開花前にしっかりと株を育てておきましょう。3月~5月と10月~11月に、月1回の置き肥もしくは月3回の液体肥料がおすすめです。
育て方③植え付け・植え替え
シュウメイギクは水はけがよく、保水性のある用土を好みます。市販されている専用の培養土のほか、赤玉土と鹿沼土、腐葉土を配合したものでもよく育つでしょう。庭植えは3年~5年に1回、鉢植えは毎年植え替えを行い、根詰まりや株が混み合うのを防ぎます。春か秋の天気のいい日に行いましょう。
10月8日の誕生花(シュウメイギク以外)
シュウメイギク以外にも、10月8日の誕生花は複数あります。ここではその中から、料理のつけあわせとして利用される「パセリ」と、さわやかな香りが人気の「タイム」のふたつにスポットを当ててみましょう。どちらも分類はハーブで、花よりも葉のほうがポピュラーである点が共通していますね。あまり目立ちませんが、花もとてもかわいらしいですよ。
10月8日の誕生花①パセリ
付け合わせとしてポピュラーなパセリは、セリ科のハーブの一種です。ちょこんと添えられているだけで、料理をぐっとおしゃれに見せてくれますね。花言葉は「祝祭」「勝利」「お祭り気分」といったポジティブなものと、「死の前兆」「不和」といったネガティブなものの両方があります。ギフトとして贈ることはあまりありませんが、覚えておくと安心ですよ。6月~7月にかけて、白い小花を咲かせます。
10月8日の誕生花②タイム
タイムも日本で有名なハーブの一種です。名前の由来はギリシャ語の「thyein:香を薫らす」とも、「thymo:神聖な」ともいわれています。勇気や活力をもたらすものとして、古代ギリシャの時代から戦士たちに親しまれている植物ですよ。花言葉の「勇気」「活動力」もこの歴史にちなんでいます。ギフトは鉢植えのほか、アロマオイルや石けんなどの雑貨も人気です。
10月8日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、誕生花以外で10月8日にゆかりのあるものをご紹介します。今日が誕生日のハインリッヒ・フォッケ氏は、ドイツの航空技術者です。航空機製造会社・フォッケウルフを設立したわずか4年後に自社の飛行機事故で亡くなっていますが、彼の残した研究はその後のヘリコプターの発達に大きく貢献しました。
10月8日の誕生石
10月8日の誕生石は「ブルー・カルセドニー」です。ブラジルやインドなどで産出されるカルセドニーという宝石のうち、やわらかな青色をしているものを指します。日本語では「玉髄(ぎょくずい)」とも呼ばれていますよ。透明感のあるブルーはリングやブレスレットなどでの流通が多く、女性へのギフトにも人気です。
10月8日生まれの有名人
10月8日生まれの有名人には以下のような人々がいます。星座はてんびん座。知的でスマート、正義感の強い人が多いそうですよ。
- ハインリッヒ・フォッケ(ドイツの航空技術者)
- 吉井和哉さん(ミュージシャン「THE YELLOW MONKEY」ボーカル)
- ウエンツ瑛士さん(タレント)
10月8日の出来事・記念日
プリザーブドフラワーの日
10月8日は「プリザーブドフラワーの日」です。プリザーブドフラワーとは、花に特殊な加工を施し、風合いを損なうことなく長時間保存できるようにしたものを指します。永久に楽しめる花ということから、10(と)8(わ)の語呂合わせでこの日に制定されました。昨今はギフトとしても人気が高いですね。
足袋の日
10月8日は「足袋の日」でもあります。1988年、日本足袋工業懇談会によって制定されました。七五三やお正月、成人式と着物を着る機会が多くなるシーズンであることにちなんで10月としています。10月のうちでも8日に決めたのは、末広がりで縁起がいいからだそうですよ。
まとめ
10月8日の誕生花であるシュウメイギクは、あざやかな花色が印象的な秋の花です。耐暑性・耐寒性にも優れるため育てやすく、開花期も長いので夏~秋のガーデニングでたいへん重宝します。楚々(そそ)とした咲きぶりは、花壇を優雅に彩ってくれますよ。古くから日本各地に自生する、日本人ともなじみの深い花です。
出典:写真AC