10月29日の誕生花は?
10月29日の誕生花は「アゲラタム」
ふんわりとした質感の花とやわらかな色味が魅力のアゲラタムが、10月29日(10/29)の誕生花です。サルビアやマリーゴールドなどとの相性がよく、ガーデニングシーンでもよく利用されます。熱帯アメリカに40種ほどの仲間を持ち、沖縄では野生化している品種も見られますよ。丈夫な性質と開花期の長さ、切り花やドライフラワーとしての持ちのよさも、人気の理由です。
名前 | アゲラタム |
別名 | カッコウアザミ(霍香薊) |
園芸分類・形態 | 草花・多年草 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
開花の時期 | 5月~11月 |
花の色 | 白、ピンク、青 |
暑さ / 寒さ | 強い / 弱い |
特徴 | 開花期が長い |
アゲラタムの特徴2選
特徴①性質にちなんだ名前
アゲラタム(Ageratum)という名前は、ギリシャ語の「ageratos:不老」が語源です。5月~11月と開花期が非常に長く、1年の半分以上であざやかな花を咲かせ続ける性質にちなんでいます。和名では「カッコウアザミ(霍香薊)」と呼ばれていますが、こちらは葉がシソ科の植物カッコウ、花がアザミによく似ていることが由来ですよ。英名では「Floss flower(綿毛の花)」ともいわれます。
特徴②幅広いシーンのギフトに適した花言葉
アゲラタムの花言葉は「信頼」です。アゲラタムが長い期間で、変わることなく花を咲かせ続けることからイメージされました。恋人に対してだけでなく、友人や家族に対してのギフトにも適したメッセージですね。ふわふわとした個性的な花姿は、花束やアレンジメントのアクセントに人気があります。また、ドライフラワーにしても花色が褪せないので、ハ―バリウムやサシェなどの雑貨にもおすすめですよ。
アゲラタムの育て方
アゲラタムは丈夫で育てやすく、開花期も長いので、初心者のガーデニングにおいて非常に頼りになる花です。栽培環境や水やり、植え替えなどの手順について確認していきましょう。基本的には病気や害虫にも強い植物ですが、乾燥させすぎるとハダニが発生することがあります。水やりの際に株元だけでなく、葉や茎にも水をかけることで防ぐことが可能ですよ。
育て方①栽培環境
アゲラタムは暑さに強く、霜が降りるころまでの長い期間で咲き続けます。原産地では多年草として扱われていますが、寒さに弱いので日本では春まきの一年草として栽培されることがほとんどです。日当たりと水はけだけ確保すれば、土質にはそれほど神経質になる必要はありません。痩せた土地でも育てられる、とても丈夫な花ですよ。
育て方②水やり・肥料
アゲラタムを庭植えで育てる場合、植え付けのとき以外の水やりはほとんど不要です。極端に乾燥したときだけ、水を与えればいいでしょう。鉢植えは庭植えに比べるとしおれやすいので、表土が乾いたらその都度水やりをしてくださいね。過湿や排水不良は根腐れを引き起こすので注意しましょう。肥料は庭植え・鉢植えいずれの場合も、ごくわずかな量で十分です。肥料が多いと葉が大きくなりすぎて、軟弱になってしまいますよ。
育て方③植え付け・植え替え
アゲラタムを栽培するには市販の草花用培養土を使うのが便利です。赤玉土と腐葉土を配合した土でも、問題なく元気に育ちますよ。種をまいて芽が出たら、本葉が4枚くらいになったところでポットに仮植します。しっかり根が回ってから、花壇に植え付けましょう。寒さに弱く越冬が難しいので、日本では一年草として扱います。そのため、植え替えも不要です。
10月29日の誕生花(アングレカム以外)
サボテンの仲間で真夜中に花を咲かせる「ゲッカビジン」や、ぷくっと膨らんだ実が生け花やドライフラワーに人気の「フウセントウワタ」も、10月29日の誕生花です。それぞれの特徴や花言葉について、くわしく見ていきましょう。ちなみにそのほかの誕生花には、「クラブアップル」や「ブルーサルビア」、「ストレプトカーパス」などがありますよ。
10月29日の誕生花①ゲッカビジン
ゲッカビジン(月下美人)は夏の夜、強く甘い香りとともに開花する美しい花です。夕方咲いた花が翌朝までにしぼんでしまうことから、「儚い美」「儚い恋」といった花言葉を持ちます。暗闇に映える純白の花は、とても神秘的な雰囲気ですよ。花持ちが悪いので生花はギフトに向きませんが、この花をモチーフにした食器やアクセサリーなど、雑貨をプレゼントするのも素敵ですね。
10月29日の誕生花②フウセントウワタ
フウセントウワタ(風船唐綿)はぷっくりと膨らむ実がユニークな一年草です。6月下旬~9月に乳白色の小花を咲かせ、その後秋にかけて、ハリセンボンのような実をつけます。花言葉は「楽しい生活」「隠れた才能」。明るいメッセージと個性的な花姿は、ギフトにもぴったりですね。花とは別に、実にも「いっぱいの夢」という愛らしい花言葉がつけられていますよ。
10月29日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、10月29日にゆかりのあるものをご紹介しましょう。今日が誕生日のジャン・ジロドゥは、フランスの小説家、劇作家です。神話や伝説を題材とした幻想的な筆致が特徴で、小説「よりぬきの女たち」、戯曲「トロイ戦争は起こらない」「オンディーヌ」など、多くの作品を残しました。
10月29日の誕生石
10月29日の誕生石は「くもの巣トルコ石」です。あざやかなブルーやグリーンが印象的なターコイズのうち、くもの巣のように網目模様があるものを指します。ライモナイトという鉱物結晶によってつくられるその模様から、幸運を逃さずキャッチできるといわれていますよ。さわやかな色合いのネックレスやブレスレットは、女性はもちろん男性へのギフトにもおすすめです。
10月29日生まれの有名人
10月29日生まれ(星座はさそり座)の有名人は、以下のような人々です。幕末の譜代大名である井伊直弼(いい なおすけ)は、日本の開国や近代化・西洋化を推し進めた人物です。季節外れの雪の中で暗殺されるという劇的な最期は、「桜田門外の変」として時代劇でもよく取り上げられますね。
- 井伊直弼(江戸幕府の大老)
- ジャン・ジロドゥ(フランスの小説家、劇作家)
- 周防正行さん(映画監督)
10月29日の出来事・記念日
宝くじ発売の日
10月29日は、日本で初めて宝くじが販売された日です。1945年、戦後すぐの出来事でした。当時宝くじは1枚10円で売られていて、1等の賞金は10万円、5等は20円と設定されていました。敗戦後で物資が不足していたこともあり、現金はもちろん、はずれ券を4枚集めるともらえるたばこ10本やキャラコ(綿でできた布)などの副賞もとても人気だったそうですよ。
まとめ
アザミに似たふんわりとした花を咲かせるアゲラタムは、花壇の名脇役として活躍するかわいらしい花です。やわらかな花色に対して葉はあざやかなグリーンで、初夏~秋まで幅広いシーズンで景色に馴染みます。くっきりとした花色の花とも喧嘩にならない控えめさで、アレンジメントや花束などのギフトにもよく利用されますよ。乾燥させても色褪せないので、ドライフラワーの花材にもぴったりです。
出典:写真AC