リラの花の種類
リラの花の品種には、一重咲きと八重咲きがあり、それぞれ白、淡色、濃色に分類されます。花の色は白、ピンク、紫、青といった系統で、花色に対して蕾の色のほうが濃い場合が多く、それによって1つの花のなかに2つの花色が混ざり合って見える時期があります。基本的に寒冷地向きの植物ですが、近年では品種改良により、暖地で栽培できる種類も増えてきました。
白系
和製ライラックとよばれる日本自生種のハシドイもふくめ、白系の品種はどれも爽やかで上品な花姿です。薄紫のライラックカラーとはイメージが違うかもしれませんが、すばらしい芳香はリラの花ならではといえるでしょう。
名称 | 咲き方 | 特徴 |
ハシドイ | 一重 | 日本自生種、樹高10mを超える |
エンジェルホワイト | 一重 | 長めの花弁、暖地でも育つ |
ベトシーロス | 一重 | 横に広がる性質、暖地でも育つ |
マダムレイモネ | 八重 | 大型円錐花序、淡クリーム色 |
淡色系
ライラックカラーのリラの花といえば、この淡色の品種になります。パステルカラーのピンクや紫は、見ているだけでやさしい気持ちにさせてくれます。淡色の花色に対して蕾の色の濃い品種が多いので、蕾だけの時期と花が咲いてからの時期の違いを楽しめます。
名称 | 咲き方 | 色 | 特徴 |
ミスキム (姫ライラック) |
一重 | 淡桃 | 矮性タイプ、花付きよい |
パリビン (姫ライラック) |
一重 | 淡桃 | 矮性タイプ、沖縄以外で栽培可 |
カリフォルニア ローズ |
一重 | 淡紫 | 大輪種、暖地でも育つ |
クラーク ジャイアント |
一重 | 淡青紫 | 大輪種、育てやすい |
濃色系
アジサイを思わせる濃色のリラの花には個性的な品種が多く、上の画像のように覆輪の入る種類もあります。また、突然変異でできた品種のなかには、濃い色の花房のなかに1つだけ白い花が混ざることがあります。
名称 | 咲き方 | 色 | 特徴 |
センセーション | 八重 | 濃赤紫 白の覆輪 |
※上記画像 |
ミセスエドワード ハーキング |
八重 | 濃紫 | 多花性、切り花向き |
エスタースターレー | 一重 | 濃桃 | 赤紫の蕾 |
パープルグローリー | 一重 | 濃紫 | 大輪種、花付きよい |
リラの花言葉
リラの花全般の花言葉には「思い出」「友情」といったものがあります。ともに歩んできたと友人へのお礼とこれからの幸運や活躍を祈って、リラの花を贈るのもよいかもしれませんね。爽やかなリラの香りが、新たな思い出となってくれることでしょう。
白花の花言葉
リラの白い花の花言葉は「青春の喜び」「無邪気」で、フランスで白いリラの花を青春の象徴としていたことに由来します。白という清潔感のある色は、若さや青春そのものですね。また、純真無垢な無邪気さも白のイメージです。学校の進学や節目のお祝いに白いリラの花を贈れば喜ばれることでしょう。
紫の花の花言葉
リラの紫の花の花言葉は「恋の芽生え」「初恋」です。ハートの形をしたリラの葉も恋につながるイメージですが、淡く芽生え始めた恋心を象徴するかのような薄紫色は、まさにライラックカラーそのものですね。意中の人へのプレゼントにするのなら、香りのよい紫色のリラの花がおすすめです。
まとめ
ラベンダーと同様に北海道での栽培がさかんなリラの花には、ライラックの別名や和名の紫丁香花など、名前や生活に密接したさまざまなエピソードがありました。ロマンチックな花姿で寒さにはとても強いリラの花。育てる機会がありましたら、ぜひその芳香を楽しんでくださいね。
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出典:写真AC