フェンネルシードの人気の使い方・食べ方
フェンネルは果実も茎も、葉もすべて使用できるハーブでした。複数あるフェンネルの部位はさまざまな食べ方をされていますが、その中でもスパイスとしての意味合いを強く持つ「フェンネルシード」に限定し、おすすめの使い方や食べ方をご紹介します。
人気のレシピ①フェンネルシードティー
フェンネルシードティーは作り方も簡単で、ほのかな甘みとさわやかな香りを楽しめるハーブティーです。フェンネルに含まれている、フィストエストロゲンにより、生理痛緩和の効能も期待できるといわれています。
材料(1人前)
- フェンネルシード:小さじ2~3
- 熱湯:200mL
レシピ
- ティーポットにフェンネルシードをいれる
- その上から熱湯を注ぐ
- 蓋をして蒸らしながら、7~8分抽出する
- カップに注いで出来上がり
人気のレシピ②チャイ
チャイは、煮出した紅茶にスパイスをあわせた飲み物です。さまざまなスパイスがブレンドされ、紅茶とスパイスの香りが混ざりあった味わいを好きな方も多いでしょう。インドのチャイが代表的ですが、モロッコやロシアなどにもチャイがあるんですよ。
材料(3人前)
- 茶葉(セイロンまたはアッサム):小さじ6
- 水:450mL
- 牛乳:150~200mL
- 砂糖:大さじ3
- カルダモン (ホール):4粒
- クローブ (ホール):5粒
- ブラックペッパー (ホール):4粒
- シナモン (スティック):1本
- 生姜スライス:1片
- フェンネルシード:小さじ1
レシピ
- 鍋に水をいれ、火にかける
- 別の鍋で牛乳を温める
- ホールのスパイスをすり鉢などで細かく砕く(最初からパウダータイプを使用してもOK)
- 湯が沸騰したところでスパイスを加え、弱火で3分ほど煮出す
- スパイスの香りが立ってきたところで、茶葉を加える
- 茶葉を入れてから3~4分さらに煮出す
- お好みで砂糖をいれる
- 別の鍋で温めていた牛乳とあわせれば完成
人気のレシピ③キャロットラペ
キャロットラペの「ラペ」とはフランス語で「千切り」を意味します。つまり、キャロットラペは人参の千切り料理のことですね。マスタードやビネガーをあわせる味付けが人気ですが、実は隠し味にフェンネルシードが使われていることもあります。
材料(3人前)
- 人参(千切り):2本
- オレンジまたはグレープフルーツ:1玉(グレープフルーツなら1/2玉)
- フェンネルシード:小さじ1
- お酢:大さじ3
- オリーブオイル:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- はちみつ:大さじ1/2
- 塩・胡椒:小さじ1
レシピ
- 人参の皮を剥き、千切りにする(スライサーを使ってもOK)
- 1の人参に小さじ1の塩をする
- ボールにオリーブオイル、砂糖、はちみつ、お酢をあわせる
- 3にフェンネルシードを混ぜる
- 4のボールに、塩をして水を絞った人参の千切りを加えてよく和える
- オレンジまたはグレープフルーツの皮を剥き、果肉を取り出す
- 人参に6の果肉をざっくりと混ぜあわせて完成
人気のレシピ④サルシッチャ
サルシッチャは腸詰めしていないソーセージのことです。腸詰め(ケーシング)の工程がないので、作り方もとても簡単です。ハーブとスパイスをたっぷりいれてガツンと聞かせることが成功のコツですよ。冷凍しておけば、パスタにスープにソテーにと大活躍してくれます。
材料(4人前)
- 豚ひき肉:500g
- イタリアンパセリみじん切り:1束分
- バジルみじん切り:1束分
- すりおろしにんにく:大さじ1
- ブラックペッパー:小さじ1
- パプリカパウダー:小さじ1
- オレガノパウダー:小さじ1/3
- タイムパウダー:小さじ1/3
- フェンネルシード:小さじ1/2
- 塩:小さじ1~2
- 砂糖:小さじ1
- 白ワインビネガー:大さじ1と1/2
レシピ
- フェンネルシードは軽くつぶしておく(そのままでもOKですが香りを楽しみたい場合は砕いておくのがおすすめ)
- 豚ひき肉をボールに移し、塩を砂糖をいれ、粘り気が出るまで根気よく混ぜる
- 1に粘り気が出たところでスパイス、ハーブ、ビネガーを加える
- 3をざっくり4等分にし、広げたラップにそれぞれ並べてソーセージのように成形する
- ラップの両端をひねって閉じる
- 冷蔵庫で半日ほど寝かせれば完成
ボタニ子
人気のレシピ⑤シーフードスパイスカレー
スパイスの使い方の王道といえばスパイスカレーでしょう。フェンネルシードと魚介の相性のよさを感じるレシピです。冷凍のシーフードミックスを使えば下処理も楽で、作り方も簡単ですよ。
材料(3人前)
食材
- シーフードミックス:250g
- 玉ねぎ:1/2個
- マスタードシード:小さじ1
- フェンネルシード:小さじ1/2
- コリアンダー:小さじ1と1/2
- ターメリック:小さじ1
- チリペッパー:小さじ1/4(辛いのが苦手な方はさらに少なめにしてもOK)
- 油:大さじ2
- すりおろしにんにく:小さじ3
- すりおろししょうが:小さじ2
- トマトピューレ:大さじ4
- ケチャップ:大さじ1
- 醤油:小さじ1
- 牛乳:100mL
- 塩:小さじ1/2
- 水:300mL
レシピ
- 玉ねぎは皮を剥いて、薄くスライスする
- 深めのフライパンに油をひき、弱火にする
- 油が温まってきたところでホールスパイスをすべて加えて油に香りを移す(ホールスパイスは爆ぜるので注意)
- 3に玉ねぎと塩小さじ1/2をいれて蒸し焼きにしながら、飴色になるまで炒める
- 4にすりおろしにんにく、すりおろししょうが、トマトピューレを加えて軽く炒める
- 全体が混ざったらパウダースパイスをすべていれる(パウダースパイスは焦げ付きやすいので弱火にしてよく混ぜる)
- 6にケチャップ、醤油、牛乳をいれてさらに混ぜあわせる
- 7に水をいれ煮込む
- 適度なとろみがついたらシーフードミックスを加える(小麦粉がはいっているレシピではないので、強いとろみはつきません)
- 最後に塩(分量外)で味を調えれば完成
まとめ
日本にスパイスブームが訪れ、スパイス料理専門店も多く目にするようになりました。スパイスを使いこなせば、いつも食べている食材がまったく違う味わいになることもありますね。フェンネルは長い歴史の中で実にさまざまな使い方・食べ方をされてきたハーブです。日本の食卓にも少しずつ浸透し、新たな日本流の食べ方が発見される日が訪れるかもしれませんね。
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ソーセージの形に成形せず、チャック付き保存バッグなどにいれて平らにならし、空気を抜いて保存する方法もおすすめですよ。