バナナが腐る状態とは?黒いのは食べられる?写真で見分け方を紹介

バナナが腐る状態とは?黒いのは食べられる?写真で見分け方を紹介

美味しくて手軽に食べられるバナナは人気の果物ですが、黒く変色していると食べてよいのか迷うことがあります。そこで、バナナが腐る状態や食べられるかの見分け方を写真とともに紹介します。バナナの状態を正しく判断して、バナナが腐る前に美味しく食べましょう。

記事の目次

  1. 1.バナナも腐る!
  2. 2.バナナが腐るとどうなるの?
  3. 3.バナナが黒くなる原因とは?
  4. 4.バナナは黒くなっても食べられる?
  5. 5.バナナの保存方法
  6. 6.バナナを美味しく食べよう

バナナは黒くなっても食べられる?

Photo bycongerdesign

バナナの黒い変色は酸化したポリフェノールが原因のため、食べても問題ないことがほとんどです。しかし、皮が黒くなって見栄えが悪いバナナでは食べるのをためらってしまいがちです。どのようなバナナなら食べてもよいのか、写真を参考に見ていきましょう。

見分け方①皮の茶色い斑点は熟したサイン

バナナの皮に出る茶色や黒色の斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、バナナがほどよく熟成した証で食べごろの目安です。シュガースポットのあるバナナは甘みも増してとても美味しく食べられます。しかし、シュガースポットが出たら熟成も進んでいるため、熟れすぎて傷んでしまう前に早めに食べきりましょう。

ボタニ子

ボタニ子

シュガースポットの出たバナナはポリフェノールがたくさん含まれているのよね。

ボタ爺

ボタ爺

抗酸化作用のあるポリフェノールは生活習慣病の予防にも効果が期待されているのだよ。

見分け方②半透明の変色は香りや味で判断

出典:筆者撮影

バナナの皮をむくと、中身の一部が半透明や茶色に変色し、柔らかくなっていることがあります。この状態は追熟がかなり進んでいるか、ぶつけた部分だけ酸化が早まったときなどに見られます。香りや味に異変がなく、中身がドロドロに溶けていなければ食べられますが、食感がドロッとして苦手な方は、柔らかい部分だけ取り除いたり、加熱したりして食べるとよいでしょう。

見分け方③皮全体が黒い場合は中身を確認

バナナの皮全体が黒く変色していると腐っているように見えますが、皮の色だけでは判断できません。冷蔵保存の場合は、低温障害によって皮は変色しやすいですが、追熟は遅くなり中身の硬さや美味しさは長く保たれます。皮の見た目だけで判断せず、皮をむいて中身を確認しましょう。

見分け方④中身の中心が黒いのはモキリオ病

バナナの中身が筋状に黒色や茶褐色に変色したり、中が空洞になったりしていることがあります。これは「モキリオ病」というバナナの病気で、バナナの花が咲いた後に花がらが落ちたところから細菌が侵入したことが原因です。食べても健康に害はありませんが、変色した部分は樹脂なので硬く、苦味やえぐみが強くなります。甘味がなくバナナ本来の美味しさは感じられないため食べないほうがよいでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

モキリオ病のバナナと同じ房のバナナは食べられるの?

ボタ爺

ボタ爺

同じ房でもモキリオ病になっているものとなっていないものがあるんじゃ。空洞や変色がなければ美味しく食べられるぞ。

バナナの保存方法

出典:写真AC

バナナは黒くなりやすい果物ですが、保存方法を工夫すると食べ頃の状態を長くキープできます。正しい保存方法を知って、バナナを腐らせずに美味しく食べきりましょう。

常温保存

Photo byGabiSanda

バナナは買ってきたらすぐに袋から取り出し、14~20℃で直射日光が当たらず、風通しのよい場所で保存するのが理想です。バナナを房のまま保存すると、隣り合うバナナから出るエチレンガスの影響で追熟が早く進みます。食べごろの状態を長くキープするためには、バナナを1本ずつ切り離して保存するのがおすすめです。

ボタ爺

ボタ爺

エチレンガスは追熟をすすめるガスじゃ。りんごなどにも含まれておるぞ。

ボタニ子

ボタニ子

エチレンガスのおかげで果物は熟して美味しくなるけど、多すぎると熟しすぎて傷むのがはやくなってしまうわ。

吊るして保存

バナナは房の丸みのある部分を下にして置いておくと、バナナ自体の重みで下になっている部分がつぶされ、黒い変色や傷みが起きやすくなります。そのため、バナナスタンドやS字フックなどを利用してバナナを吊るして保存するのがおすすめです。吊り下げておく場所がないときには、バナナの丸みのある部分を上にして、伏せるように山型に置いておくのもよいでしょう。

冬場はダイニングでの保存がおすすめ

出典:写真AC

気温が低い冬場は、ダイニングなどの冷えにくい場所が保存に向いています。バナナにシュガースポットがなかなか出てこない場合は、バナナを新聞紙や布に包んで保存し追熟させましょう。

バナナの賞味期限はどれくらいなの?

バナナの追熟は温度に影響を受けるため、賞味期限は季節によって変わります。目安としては常温保存の場合、夏場は2~4日、冬場は7~10日です。しかし、購入時の熟成具合や保管状態にもよるため、シュガースポットの出始めを食べ頃の基準と考え、早めに消費しましょう。

冷蔵保存

バナナは常温保存が理想ですが、長持ちさせたいときや気温が高くなる夏場は、冷蔵保存がおすすめです。バナナを1本ずつ切り離してビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。冷蔵庫に入れるとバナナの追熟が進まないため、常温で食べごろまで追熟させてから冷蔵保存するのがポイントです。低温障害により皮は全体的に黒くなりますが、中身は美味しく食べられます。

ボタニ子

ボタニ子

バナナは冷蔵保存をすると、どれくらい長持ちするのかしら?

ボタ爺

ボタ爺

2週間くらいを目安に食べきるといいぞ。

冷凍保存

バナナの長期保存には、冷凍保存もおすすめです。食べごろのバナナの皮を剥いて1本ずつラップに包むか、一口大の輪切りにしてジッパー付保存袋に重ならないように入れて冷凍します。そのままアイス感覚で食べたり、牛乳やハチミツと一緒にミキサーにかけてスムージーにしたりしても楽しめます。完全に解凍すると果肉が崩れて食感が悪くなるため、ケーキやクッキーに入れて加熱して食べるとよいでしょう。

バナナの冷凍&解凍方法!皮は剥く?切り方は?おすすめの使い道も紹介のイメージ
バナナの冷凍&解凍方法!皮は剥く?切り方は?おすすめの使い道も紹介
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なバナナは、賞味期限が短い果物でもあります。今回は栄養豊富なバナナを、冷凍保存して長く便利に使えるコツをご紹介します。常にストックしておけば簡単なおやつにもなり便利です。冷凍バナナを使った簡単レシピも参考にしてみてください。

バナナを美味しく食べよう

Photo byTesaPhotography

美味しくて栄養豊富なバナナは子どもから大人まで楽しめる人気の果物です。バナナに黒い変色があっても問題ないことが多いため、腐る状態を正しく知って食べられるかを見極めましょう。季節によって適切な保存方法が変わるため、バナナの置き方を工夫したり冷蔵庫をうまく活用したりするなどして、美味しいバナナを長く楽しんでくださいね。

Miya
ライター

Miya

自然やお花とともにゆったり生きるオランダの暮らしが好き。

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