アボカドの種を発芽させよう
アボカドを切り分けた際に目に付く大きな種は、土栽培(鉢植え)や水耕栽培で発芽させられます。アボカドは美しいグリーンで見た目もよく、クリーミーな舌触りが魅力の果実です。近年スーパーでも販売され、家庭の食卓に並ぶ機会も多いでしょう。
アボカドの種の取り出し方
水耕栽培でも土栽培でも、アボカドから種を取り出す作業が必要です。以下の手順にしたがい、種を果実から取り出しましょう。
種の取り出し方
- アボカドを利き手でない方の手で縦に長くなるようにもつ
- 反対の手で包丁をもち、アボカドの果実に刃をいれる
- 包丁の刃が種にあたったところでこの種にそわせるようにして、包丁をぐるりと1周させる
- アボカドの果実に切れ目がぐるりと1周はいったら、切れた半分のアボカドの果実をひねり、切れ目にそって2つにわける
- アボカドの種に包丁の角をあててねじるようにして種をとる
種の上はどっち?
アボカドの種はころんとピンポン玉のように丸く大きいので、見慣れないと「種の上はどっち?」と戸惑うかもしれません。アボカドの種は先端がとがっている方向があり、こちら側が上です。種の下側にはヘソのような発根点があります。図のように、果実の上側には枝とつながっていた部分が残っているため、上下がわかりやすいでしょう。果実の上下と同じ配置で中に種がおさまっています。
ボタニ子
アボカドからとれるアボカドオイルには栄養がたっぷりつまっています。アボカドオイルの栄養について知りたい方はこちらをどうぞ。
アボカドの種を発芽させる方法
発芽させる方法は2つ
アボカドの種を発芽させる方法は水耕栽培と土栽培の2つの方法があります。水耕栽培のメリットは発芽までの様子を観察しやすいことでしょう。デメリットとしては水替えが手間であること、発芽したら最終的には鉢植えに移行する必要があることが挙げられます。一方、土栽培は発根の様子は観察できないことがデメリットですが、発芽まで水やりを続けるだけで育てられることがメリットです。
発芽までの日数は長いと2か月
アボカドの種は大きいため、発芽まで日数がかかります。種を育てる環境にも左右されがちで、早ければ1カ月ほどで発芽しますが、長いと発芽までの期間は2カ月ほどです。水耕栽培、土栽培どちらの方法で育てるとしても、発芽まで根気よく世話を続けましょう。
発芽条件は15℃以上
アボカドはメキシコ原産の植物なため、温暖な気候を好みます。種を植えたあとは暖かな場所に置き、発芽までなるべく15℃を下回らないように気をつけましょう。
水耕栽培の方法
水耕栽培に必要な道具
- アボカドの種:1つ
- 爪楊枝:3~4本
- アボカドの種の直径より口径が広い瓶など:1つ
水耕栽培の手順
- アボカドの種にわずかについている果肉をきれいに洗い落とす
- アボカドの種に楊枝を軽く刺す
- 1のアボカドの種が瓶の口から中に落ちないことを確認する
- 瓶に水を入れ、アボカドの種の下の部分が水に浸かるようにする
- 発芽までこまめに水替えを続ける
ボタニ子
こちらの記事もアボカドの水耕栽培の方法について解説していますよ。
土栽培の方法
土栽培に必要な道具
- アボカドの種:1つ
- 植木鉢:1つ
- 鉢底石:適量
- 野菜栽培用のブレンド培養土など:必要量
土栽培の手順
- 植木鉢に鉢底石をしいて、土(野菜栽培用の土などが便利)をいれる
- アボカドの種の上下をチェックし、土の表面から種の上部が出るように植える
- 土が乾燥しないように水やりを続けながら暖かな場所に置き、発芽まで観察を続ける
画像出典:著者作成