シナノゴールドとは?
品種と大きさ
シナノゴールドは、長野県生まれのりんごで、ゴールデンデリシャスと千秋(せんしゅう)を交配して新たに作られた品種です。長野県オリジナル「信濃りんご三兄弟」の1つとされています。大きさは他の品種に比べ350gと大ぶりで、鮮やかな黄色が大きな魅力です。
ボタニ子
信濃りんご三兄弟って?兄弟がいるの?
ボタ爺
長男が秋映(あきばえ)次男はシナノスイート、どちらも長野生まれの美味しいりんごじゃ。三男のシナノゴールドとあわせて、りんご三兄弟じゃ。
シナノゴールドの産地は?
シナノゴールドが生まれたのは長野県ですが、現在最も生産量が多いのは青森県です。青森・長野・岩手の3県で、全体の90%が生産されています。他のりんごと同様に涼しい気候を好みますが、寒冷地では酸味が強くなる傾向が見られるため、冷涼な土地の中でも温暖な場所を選んで栽培されます。
シナノゴールドは海外でも人気
シナノゴールドは海外でも評価されており、2016年に開催された「国際りんご見本市」以降、イタリアで本格的に商業栽培されることが決まりました。yellow(黄色)とhello(ハロー)をあわせて、yello(イエロー)の名前で親しまれています。その人気は高く、販売地域は90か国を超えました。
シナノゴールドの栄養素
シナノゴールドに含まれる栄養素は、他のりんごと同じです。りんごは英語のことわざで「一日一個のりんごは医者を遠ざける」と言われるほど栄養満点。疲労回復促進の効果が期待できる、リンゴ酸やクエン酸、コレステロールの吸収抑制効果が期待できるペクチンなどの食物繊維、老化防止や抗酸化作用が期待できるポリフェノールなどが豊富です。
シナノゴールドの特徴①色
シナノゴールドは何色?
シナノゴールドの色は、きれいで鮮やかな黄色です。熟すに連れて、緑色から黄緑色、黄色から濃い黄色と変わって行きます。表面に果点(点々)が多数みられるものもありますが、品質には問題ありません。日光をたっぷり浴びる面が、ところどころ薄く赤くなることもありますが、基本の色は黄色です。
軸が薄茶色なのはなぜ?
ボタニ子
わあ!美味しそうなりんご!あれ?このりんご、軸の周りが茶色くてガサガサだわ。なぜかしら?
ボタ爺
それは、「サビ」と言うんじゃよ。りんごによく見られる症状なんじゃ。
サビとは、ツルに近い部分の皮の表面が、まるで錆(サビ)がついたようにザラザラな状態のことを現わす言葉です。はっきりとした原因は分かっていませんが、りんごの種類に関係なく発生します。しかしこの症状は皮のみで、果肉や味にはほとんど影響がないため気にする必要はありません。
ボタ爺
次はシナノゴールドの味について紹介するぞ!
出典:photoAC