ひまわりの種は食べられる?
ひまわりの種は栄養がたっぷり詰まったナッツのひとつです。日本ではハムスターや小鳥のエサとして使われるほうになじみがあるかもしれません。しかし、欧米ではおやつやおつまみとしてよく食べられています。生の種をそのまま食べたり、軽く火を通してローストにしたり、さまざまな食べ方ができますよ。
ひまわりの種はどんな味?
ひまわりの種は、生で食べると少しほろ苦い味わいです。ローストすると、コリコリとした食感と香ばしさを楽しめます。噛みしめるとじゅわっと口の中に旨味が広がって、とてもおいしいですよ。ただし、油分が多く、少量でも高カロリーなので、おいしいからといってつい食べ過ぎてしまわないように注意が必要です。
ひまわりの種の栄養素は?
ひまわりの種には、たくさんの栄養素が含まれています。特に多く含まれているのは「リノール酸」です。「リノール酸」は、血液をさらさらにして動脈硬化を予防する効果があるといわれています。また、抗酸化作用のある「ビタミンE」や皮ふや髪の毛などを美しく保つ「ピオチン」、貧血を予防する「銅」など、体に嬉しい栄養素がたくさん含まれているのも特徴です。
食用ひまわりの種の主な種類は?
食用ひまわりの種は、主に2種類販売されています。殻付きタイプと、殻なしタイプです。殻付きタイプは、ひとつひとつ剥く必要があるのでやや手間がかかりますが、食べすぎ防止には効果的です。また、殻むきが上達する楽しさを味わえることも魅力のひとつでしょう。殻なしのタイプは手軽に食べられることが大きな特徴です。サラダのトッピングやお菓子作りにも重宝します。
食べ方①殻付きタイプ
ひまわりの種は、独特な縞模様の殻が特徴です。しかし、そのままだと固くて食べられないので、殻付きタイプの場合は殻をむく必要があります。料理で使う場合は、種の外周部分を清潔な爪切りなどで切って、殻を取り外すようにむきましょう。そのままおつまみやお茶請けとして食べる場合は、口の中できれいにむく方法がありますよ。
食べ方②殻なしタイプ
殻なしタイプの場合は、そのまますぐに食べられます。必要に応じてローストしたり、塩やコンソメなどを振って味をつけたりして楽しんでくださいね。また、お菓子作りに少量使いたいときにも、すぐに使えて便利です。いちいち殻をむくのが面倒だという方は、このタイプを選ぶとよいでしょう。
ひまわりの種の殻の剥き方
ひまわりの種を食べるときに、いちいち爪切りなどを使って一個ずつむくのは大変ですね。ひまわりの種は、食べるのに慣れてくると口の中で種をむけるようになります。片手でひょいひょいと食べられるので、おつまみやお茶請け、小腹が空いたときなどに重宝しますよ。
剥き方①種を手で持つ
ひまわりの種をよく見ると、つんと尖がっている部分と、ずんぐりと丸い部分があるしずく型をしています。その尖がっている方が先端になるようにして種を手に持ちましょう。
剥き方②前歯で種の先端部分を噛む
ひまわりの種の先端部分を口に入れます。そのまま、前歯でカリっと噛みましょう。ここで一度、先端の殻を割ることが大切です。
剥き方③ひまわりの種の後ろ部分を噛む
ひまわりの種をそのまま口の中に押し込み、種の後ろ部分を前歯で噛みましょう。うまく噛むと、殻が口の中でバラバラになり、中身が取り出しやすくなります。
剥き方④出てきた中身を舌にくっつけて食べる
ひまわりの種がうまくバラバラになったら、中身を舌の先端に押し当てましょう。殻は手でつまんだまま取り出します。口の中に種の中身だけが残るので、それを食べてください。難しそうに見えますが、慣れると簡単に食べられるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ひまわりの種をきれいに食べるコツ
ひまわりの種をきれいに食べるには、いくつかのコツがあります。大切なのは、ひまわりの種の向きや噛む位置、力加減です。
食べ方のコツ①ひまわりの種の向き
ひまわりの種をきれいに食べるには、歯で噛むときの種の向きが重要です。ひまわりの種をよく見ると、縦横で太さが違うことが分かります。ひまわりの種を最初に噛むときは、ひまわりの種の縦長部分が前歯に垂直に当たるように口に含みましょう。斧で薪を割るイメージで、前歯で種の先端を縦割りにするのがコツですよ。
食べ方のコツ②ひまわりの種を噛む位置
ひまわりの種の先端部分を縦割りがうまくいったあと、もう一度噛むときの種の位置も重要です。先端を縦割りにしたときと同じように、種を歯と垂直にしたまま口の中に押し込みます。そのまま種の後方3/4くらいの箇所を目安に、噛んで割れ目を入れましょう。うまくいくと、種の殻がバラバラになりますよ。
食べ方のコツ③ひまわりの種を噛む力加減
ひまわりの種を噛むときの力加減にもコツがあります。噛むときにあまり力を入れすぎると、中身まで一緒にかみちぎってしまうので、軽く音がする程度を目安に力を入れましょう。注意して食べていると、前歯が中身に一度当たるのが、歯の感覚でわかるようになります。最初はうまくいかないかもしれません。しかし、慣れれば自然と力を調節できますよ。
ひまわりの種のおすすめの食べ方
生やローストしただけで食べても十分においしいひまわりの種ですが、アレンジすることで料理の幅が広がります。また、そのままおやつやおつまみで食べる場合は、ついつい食べ過ぎてしまってカロリーの取りすぎになることもあるでしょう。ひまわりの種を料理やお菓子のトッピングに使うことで、食べすぎも防止できますよ。
おすすめの食べ方①シリアルにトッピング
ひまわりの種を、コーンフレークやオートミールなどの普段のシリアルに少量混ぜて食べれば、より香ばしくおいしくなりますよ。また、ひまわりの種の栄養価も取れるので、より健康的な食事になるでしょう。油分を多く含んでいるひまわりの種は、少量でも高カロリーです。食欲がない方でも効率よくカロリーが取れますよ。モーニングやブランチにピッタリですね。
おすすめの食べ方②サラダにトッピング
ひまわりの種をサラダにトッピングする方法もおすすめの食べ方のひとつです。生のまま使う場合は、ほろ苦さをいかした味わいで野菜のひとつとして楽しめます。ローストしたものを使う場合は、カリコリとした食感を楽しむアクセントにピッタリです。ローストしてハーブソルトやコンソメをまぶしたひまわりの種を使えば、クルトンの代用品としても使えます。味がついているので、ドレッシングなしでたっぷり野菜が食べられますよ。
おすすめの食べ方③お菓子にトッピング
ひまわりの種は癖のない味わいなので、お菓子のトッピングとしても使えます。油分が多い特徴があるので、特に焼き菓子との相性が抜群です。クッキーやパウンドケーキの生地に混ぜ込んで焼けば、香ばしい味わいになってとてもおいしいと人気があります。また、カボチャの種やアーモンド、ドライフルーツ、シリアルと一緒にハチミツ入りのピーナッツバターで固めたシリアルバーにするのもおすすめです。
ひまわりの種を食べてみよう
ひまわりの種はおいしいだけではなく、栄養価が高いのも嬉しいですね。殻なしは手軽に使えるよさがありますが、殻向きが上達する楽しさは殻付きの種ならではのものです。片手で気軽に食べられるように特訓するのも、ひまわりの種を食べる醍醐味だといえるでしょう。ただし、ひまわりの種は少量で高カロリーなので食べる量には気をつけてくださいね。