アンチューサとは
アンチューサは、ムラサキ科アンチューサ属に属する植物です。たくさんの種があり、ワスレナグサに似た可憐な花を咲かせます。
基本情報
科 | ムラサキ科 |
属 | アンチューサ属 |
学名 | Anchusa |
別名 | アフリカワスレナグサ |
分類 | 一年草、二年草または多年草(種による) |
開花時期 | 4月~6月(品種によっては6月~10月) |
原産地
アンチューサの原産地は南アフリカです。もともと乾いた地域に育つ植物であるため、高温多湿になりやすい日本の夏は苦手な傾向があります。
名前の由来
アンチューサ(Anchusa)は、ギリシャ語で「紅」「化粧品」などを意味します。その昔アンチューサに近い種の植物が化粧品などの染料に利用されていたことが由来です。
「ウシノシタクサ」とも呼ばれている
アンチューサは、ウシノシタクサという別名もあります。これは、アンチューサの葉に牛の舌のようなざらつきがある点、形や大きさが似ている点が由来です。なお英名の「Bugloss」もギリシャ語で牛の舌を意味しています。
花言葉
アンチューサの花言葉は「あなたが信じられない」「大事な思い出」「真実」です。同科の植物で、よく似た花を咲かせるワスレナグサも近い意味の花言葉をもっています。
アンチューサの種類
アンチューサ属には複数の種がありますが、ここではよく栽培されている3つの品種をご紹介します。
アンチューサ・アズレア(Anchusa azurea)
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こちらのアンチューサ・アズレアは”ドロップモア”という名前で、80cm~120cmほどの大きさまで成長する種類です。栽培環境により二年草か多年草として楽しめます。
「アズレア」とは「空色」の意味で、その名のとおり青色の花が美しいアンチューサです。多年草(宿根草)であり、順調に栽培管理していけば年を追うごとに大きく成長してくれます。他の種に比べて大型で1mほどに成長するため、栽培時はその点も考慮しておきましょう。
アンチューサ・オフィシナリス(Anchusa officinalis)
アンチューサ・オフィシナリスは「アルカネット」とも呼ばれています。オフィシナリスとは「薬用の」という意味で、ハーブのように扱われています。オフィシナリスは他の種よりも開花時期が遅く、6月~8月頃です。草丈は60cm~80cmほどになります。
アンチューサ・オフィシナリスの活用
アンチューサ・オフィシナリスには止血や抗菌、抗アレルギーといった作用があるといわれています。しかし食べると体によくない影響を及ぼすこともあるとされているため、ポプリなどで楽しむのがおすすめです。
アンチューサ・カペンシス(Anchusa capensis)
カペンシスは一年草のアンチューサです。暑さにはやや弱い品種ですが、草丈が他の種ほど大きくならないため、限られたスペースでの栽培にも適しています。