フウセンカズラの育て方!種まきから上手に花を咲かせるコツは?

フウセンカズラの育て方!種まきから上手に花を咲かせるコツは?

フウセンカズラは緑のカーテンに利用でき、涼しげな白色の小花をたくさん咲かせます。秋にはほおずきのような袋の中に種を作り、種にはハート型の模様が!丈夫なので育て方も簡単です。今回はフウセンカズラについて、種まきから開花までの育て方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.フウセンカズラとは
  2. 2.フウセンカズラの育て方
  3. 3.フウセンカズラの栽培日記
  4. 4.まとめ

フウセンカズラとは

グリーンカーテンとして大活躍!

出典:筆者撮影

フウセンカズラはアジアやアフリカが原産の一年草です。つる性で、背丈は1m~3mほどになり、大きく育てればグリーンカーテンとして利用できます。開花時期の7月~9月には涼やかな白い小花をたくさん咲かせ、観賞用としても楽しめる花です。また、フウセンカズラは中国では解毒、利尿効果があるとして観賞以外にも利用されています。

開花時期が長いのは魅力ですね!

フウセンカズラ基本情報

  • 科・属名: ムクロジ科フウセンカズラ属
  • 学名: Cardiospermum halicacabum
  • 和名: 風船葛(ふうせんかずら、ふうせんかづら)
  • 英名: Balloon vine
  • 原産地: アジア・アフリカ
  • 開花時期:7月~9月
  • 花色:白
  • 分類:一年草
  • 花言葉:「あなたと共に」「あなたと飛び立ちたい」

フウセンカズラの特徴

特徴①ほおずきのような種子袋

出典:筆者撮影

フウセンカズラは「風船葛(ふうせんかずら、ふうせんかづら)」と書き、「葛(くず、かずら、かづら)」に似たつるを伸ばしながら成長します。秋には風船のようなほおずき状の種子袋を作ります。この袋をつける様子から風船葛と呼ばれるようになりました。英名の「Balloon vine」にも「Balloon(風船)」と「vine(つる)」が並んでおり、フウセンカズラの特徴がそのまま形容されていますね。

特徴②種にはハート模様が!

出典:筆者撮影

フウセンカズラのもう一つの特徴はその種にあります。ほおずき状の袋の中には3つずつ種ができますが、その1つ1つの種にハートの模様があるのです!袋から種を取り出してこの模様に気づくと、きっと嬉しくなりますよ。ちなみにフウセンカズラの花言葉は「あなたと共に」と「あなたと飛び立ちたい」です。種のハート模様からもロマンチックな雰囲気が伝わってきますね。

種のハート模様だけでなく、花言葉も素敵ですね~

フウセンカズラ(風船葛)とは?ハート型の種子の特徴や花言葉をご紹介!のイメージ
フウセンカズラ(風船葛)とは?ハート型の種子の特徴や花言葉をご紹介!
フウセンカズラはつる性でグリーンカーテンにもでき、かわいらしい白い小花を咲かせます。ほおずきに似た風船状の袋の中に、3個ずつ丸い種を作りますが、その一つ一つに白色のハートがついています。今回はフウセンカズラのハート型の種子の特徴や花言葉をご紹介します。

フウセンカズラの育て方

育て方①種まき

フウセンカズラの種。ハートの模様が特徴です。
(出典:筆者撮影)

フウセンカズラは一年草なので種をまくか、苗を植え付けて育てます。種は園芸店やホームセンター、ネットショップなどで購入できますよ。初めて育てるので苗から育てたいという方は、4月頃~6月頃にかけて店頭に苗が並ぶので、本葉が5枚くらいに育った苗を入手するとよいでしょう。

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出典: 楽天
出典: 楽天
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種まきのポイント

  • 赤玉土などの水はけのよい土を使いましょう。
  • フウセンカズラの種は表皮が硬く発芽しにくいです。まく前に、事前に水につけておくか、表皮に少し傷を入れてあげると発芽率を高められますよ。

育て方②水・肥料の与え方

出典:写真AC

表土が乾いたらたっぷり水やりします。夏場は昼間の暑い時間に水をあげると蒸れてしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に1日1回、または2回あげるとよいでしょう。肥料は緩効性化成肥料を元肥として混ぜ込んでおき、追肥は液肥を1週間か2週間おきに与えます。リン酸やカリウムが多めの緩効性肥料を1か月か2か月ほどあけて与えてもよいでしょう。

育て方③置き場所

出典:筆者撮影

日当たりのよい場所が適しています。つるを伸ばしながら成長するので、グリーンカーテンに仕立てたい場合は、フェンスやネットを張った壁際に置くとよいでしょう。つるが絡み始めると置き場所を変えるのは難しくなります。あっという間に大きくなるので、あらかじめ置き場所を決めて育てることをおすすめします。

育て方④摘心・つるの誘引

出典:写真AC

フウセンカズラはつるを巻きつけながら成長するので、早めに置き場所を決め、つるを絡ませられるようフェンスのそばに置くか、ネットを張るなどしましょう。グリーンカーテンに利用するには、摘心して枝数を増やすとよいでしょう。つるを絡ませたい方向へ誘引してあげると、葉っぱがうまく茂り、きれいなグリーンカーテンができますよ。

茎の先っぽをほんの少し摘心するだけで大丈夫です。摘心はフウセンカズラの本葉が5枚くらいの頃を目安に行うとよいですよ~

育て方⑤病気・害虫

出典:写真AC

ハダニが発生することがあります。ハダニがつくと葉っぱのつやがなくなり、ひどい場合は株を枯らしてしまいます。ハダニは水気に弱いので、水やりのときに葉っぱの裏にも水を与えると予防になりますよ。発生してしまったら、初期であればテープでハダニをはぎ取るのも有効ですが、大量についているようであれば殺虫剤で駆除します。

フウセンカズラの栽培日記

出典:筆者撮影

実際にフウセンカズラを栽培しました。栽培条件などは以下のとおりです。

  • 栽培者:ガーデニング初心者
  • 栽培地:北部九州
  • 栽培時期:2019年6月~9月
  • プランターと鉢植えで種から栽培

種まき(6月6日)

プランターと丸鉢に市販の草花用培養土を入れ、種をまきました。
プランターには種8粒を2列に、鉢には10粒直まきしています。
種をまいて薄く土をかぶせ、水をたっぷりあげました。
(出典:筆者撮影)

6日目(6月12日)

丸鉢で一つ目の発芽!
(出典:筆者撮影)

8日目(6月14日)

鉢は発芽したものは3つになりました。最初の芽は葉っぱが少し育ってきています。
プランターにも2つ芽が出てきました。
(出典:筆者撮影)

12日目(6月18日)

プランターもほとんどの芽が出て、双葉になりました。
(出典:筆者撮影)

22日目(6月28日)

葉っぱが大分大きくなってきました。
(出典:筆者撮影)

23日目(6月29日)

葉っぱに勢いが出てきました。
(出典:筆者撮影)

29日目(7月5日)

つるが出てきました。
(出典:筆者撮影)

36日目(7月12日)

つるが伸びてフェンスに絡み始めています。
暑さで水切れしやすく、葉っぱの勢いが落ちています。
(出典:筆者撮影)

43日目(7月19日)

フェンスが低いようだったので置き場所を変えてみました。
小窓にネットを張り、フウセンカズラの緑のカーテンを目指します。
花も咲き始めました。
(出典:筆者撮影)

45日目(7月21日)

鉢のほうはまだあまりつるが伸びてきていません。
(出典:筆者撮影)

風船のような花袋ができていました!
(出典:筆者撮影)

55日目(7月31日)

ここ数日間で急に35℃を超える日が続くようになり、水切れしたのか…
葉っぱがかさかさになってしまいました。
(出典:筆者撮影)

62日目(8月7日)

毎日水やりをしていますが、葉っぱはかさかさのままです。
種子袋には茶色になったものもあります。
(出典:筆者撮影)

86日目(8月31日)

かさかさになった葉っぱは元気のないままですが、花は咲き続けています。
種子袋も茶色のものが増えました。
(出典:筆者撮影)

鉢植えはあまり背丈が伸びないままでした。
(出典:筆者撮影)

111日目(9月25日)

まだ花が咲き続けています。
袋が茶色になったものはそろそろ種の採りどきです。

(出典:筆者撮影)

栽培後の反省点

出典:筆者撮影

  • 水やりは毎日していたにもかかわらず、葉っぱに元気がなく、大きく育ちませんでした。プランターや鉢の深さが足りなかったかもしれません。
  • 摘心をしないまま育てたため、枝数をあまり増やせず、緑のカーテンに利用できる大きさにはなりませんでした。緑のカーテンにするには、摘心が必要でした。
  • かなり放任して育てたのに、花も9月まで咲き続け、種も採取でき、ガーデニング初心者にも育てやすい花でした。

まとめ

出典:筆者撮影

フウセンカズラは緑色の葉っぱも白い小花も涼し気で、見ていると夏の暑さを少し和らげてくれるようです。たった1日でぐんと成長しますので、置き場所決めや誘引を早めにしておくとよいでしょう。夏場は水切れしやすいので、プランターは深めのものがおすすめです。ロマンチックな花言葉をもつフウセンカズラ。緑のカーテンづくりに挑戦してみませんか?

harumama
ライター

harumama

ガーデニングは初心者でよく失敗しますが、花が好きで庭にあれこれ種をまいています。最近は野菜にも手を出し始め、今年はミニトマトとゴーヤーのリベンジを狙っています!小学生の息子も土いじりが大好きなようで、先日苔玉を一緒に作りました。植物の生長が毎日のちいさな楽しみになれば、と思っています。

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