梅雨の花③ 花菖蒲(ハナショウブ)
ハナショウブは、6月頃に開花します。花の色は、白、青、ピンク、紫、黄色など多数あり、品種はなんと5000種以上とも言われ、雨に強い植物です。日本では、全国でハナショウブの名所があり、アジサイに並ぶ梅雨時期の人気の花です。
アヤメと呼ばれることも
ハナショウブの事をアヤメと呼ぶこともあります。草丈が50~100cmほどになり、凛としたその姿は雨に濡れても風情があり、とても美しいです。乾燥を嫌うため、雨がよく降る梅雨時期にピッタリな植物です。
伝統のある ハナショウブ
ハナショウブは、江戸時代に栽培が盛んになり、江戸中期には初のハナショウブ園が葛飾堀切で開催され、浮世絵にも描かれました。江戸で完成されたハナショウブの品種群が、日本の栽培品種の基礎となり、「江戸系」「伊勢系」「肥後系」「長井古種」の4つが伝統品種郡となり、古典園芸植物でもあります。
ハナショウブの花言葉
ハナショウブの花言葉は、「うれしい知らせ」「優しさ」「心意気」です。この花言葉は、まっすぐ伸びた茎に、垂れ下がったしなやかな花びらのイメージにピッタリですね。
雨風に強い花
雨に打たれると萎れてしまったり、根腐れを起こしやすい花が多いなか、雨に強い、風にも負けずに咲く花をご紹介します。
雨に強い花「マリーゴールド」
マリーゴールドは4月~10月にかけて開花し、花が咲き終わると1~2週間で花が落ちますが、次から次へと蕾が開花します。黄色やオレンジ色の花は花壇などでもよく見かけ、葉が青臭い独自の匂いがします。マリーゴールドは雨に強い品種ですが、風通しが悪く蒸れてしまうと枯れやすいので、密生していたら葉を減らしたり、手入れをしてくださいね。初心者にも扱いやすい植物です。
雨風に強い花 「バラ」
バラの開花時期は6月です。バラの品種は実に3万~10万品種とも言われていて、世界中で人気の「花の女王」です。様々な品種に、色とりどりの可憐な花びらは、繊細にも見えますが、実は雨に強い花で、梅雨時期にキレイに咲く強い花です。バラ栽培は難しいイメージですよね。害虫などが付きやすかったり、水はけをよくしてあげないと根腐れしたりもあるので、もし初心者の方で挑戦したい方は、購入する品種をよく下調べすることをおすすめします。
雨風に弱い花
雨に強いたくましい花をご紹介しましたが、真逆で、雨風に弱い花をご紹介します。雨風に弱くても上手く咲かせるコツもご紹介します。
雨に弱い花「ペチュニア」
ペチュニアは、開花時期が3月~11月と長く、初心者でも育てやすい花です。色は赤、白、ピンク、紫などカラフルに楽しめるこの花は、寄せ植えや花壇などでおなじみの品種ですが、ペチュニアは花びらがとても柔らかく、雨に当たると花びら同士がくっついてしまい腐ってしまいます。マメに花殻摘みなどをしないと、ダメージが広がり、酷い時には枯れてしまうことも。同じペチュニアでも、品種改良で雨に強く改良されている品種もありますが、できれば雨が降っても直接あたらない場所に置いてあげたほうが、長く楽しむことができます。
雨に弱い花 「ゼラニウム」
ゼラニウムは、品種が多く香りを楽しむ花としても有名で、アロマオイルでもおなじみです。小さく可愛らしい赤、白、ピンクの花が咲き、3月~11月頃開花します。鉢植えに向いているこの品種は、多湿がとても苦手なので、長雨が続く梅雨時期には、雨が当たることで根腐れしやすくなります。雨が当たらない軒下などでの栽培が向いています。
梅雨の風物詩と梅雨時期の過ごし方
梅雨の風物詩
日本で梅雨入りするのは例年6月頃で、この時期といえば雨でジメジメするイメージですよね。日本で梅雨といえば、「アジサイ」のキーワードが沢山出てきますが、梅雨時期である6月には「父の日」や「和菓子の日」などのイベントもあり、梅雨の雨を歌った童謡もあります。
梅雨時期の過ごし方
梅雨の過ごし方も、人それぞれですが、雨が続いてどうしても出かけるのが億劫になりがちなこの時期、是非傘をさしてお散歩してみてください。耳を澄ますと、サーサーと静かに流れる雨音、傘に当たるポッポッという音。雨に打たれたアスファルトの匂い。草花が雨にうたれ、水滴を垂らしている姿も風情があります。全国各所で、この時期にしか堪能できないアジサイ祭りや、ハナショウブのイベントなど、梅雨時期にしか体験できない事をしてみると新鮮で楽しめますよ。
まとめ
いかがでしたか?梅雨はジメジメするなどマイナスなイメージが強い時期ですが、少し視点を変える事で、とても風情のある風景やこの時期に咲く花も楽しめます。ガーデニングをはじめる方は、雨風に強い、弱い品種を知ることでお手入れがグッと楽になります。梅雨時期ならではの過ごし方も、是非参考にしてくださいね。
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