バラの香水の選び方
バラの香水は種類が豊富なため、選ぶ際に迷ってしまうかもしれません。インスピレーションや、選び方のポイントを押さえてお気に入りの一品を見つけてみましょう。
選び方①種類
ダマスクローズ
ダマスクローズは香料バラとして特に有名な品種です。紀元前から存在している古い品種で、エジプト女王クレオパトラが愛したバラもダマスクローズだったといわれています。バラの産地として有名なブルガリア、トルコ、イランで栽培されているのもダマスクローズです。バラのなかでも濃厚な香りを持ち、甘く華やかな香りは「ダマスク香」と呼ばれています。
ダマスクローズは香りのすばらしさから「バラの女王」と呼ばれているんだ。エジプトの女王に愛されたバラにぴったりの異名だね。
センチフォリアローズ
センチフォリアローズは「センティフォリアローズ」または「ケンティフォリアローズ」とも表記されます。香水用の品種として、約300年前に作出されました。ダマスクローズに劣らぬ甘く豊かな香りですが「ダマスクローズに比べると、さっぱりとした印象」と評されています。生産量が少ないため、天然の香り成分はとても貴重です。
ティーローズ
ティーローズはアジアのバラを元に作られた種類で、紅茶(ティー)のようなスッキリした香りが特徴です。ダマスクローズやセンチフォリアローズと比べるとスパイシーな香りで、甘さを抑えた香りの調合に利用されています。ティーローズの香りは、人によっては「薬っぽい」と敬遠されるなど好き嫌いがわかれますが、甘さ控えめのさわやかな香りを好む方におすすめの香りです。
選び方②香りの構成
香水の香りは、基本的に最初に香る「トップノート」、その後に香る「ミドルノート」「ラストノート」の3つで構成されています。構成ごとに使用されている香料が違います。時間の経過で香りが移ろい、長く楽しめるようにするための構成です。トップノートよりもミドルノートとラストノートのほうが香る時間が長いとされています。
バラ以外の香りに注目
バラ以外に使われている香料にも注目です。基本的には、マグノリアやチューベローズ、ムスクなどが加わっていると甘く華麗な印象に、ハーブやグリーン系の香料との組み合わせなら、さわやかで涼し気な印象の香りになります。また、バラの場合は、バラの香りに近いといわれるゼラニウムやパルマローザが配合されていることも多いです。似た香りの香料を配合することで、より本物感が高まります。
バラの香水の効果的な使い方
①香水の種類でつけ方を変える
香水のおもな種類は「オーデコロン」「オーデトワレ」「オーデパルファム」「パルファム」の4種類です。香水の種類は配合した香料の濃度によって、分類されています。濃度が濃いほど持続時間も長いため、つけるときは少量にするのが基本です。つけ過ぎると香りが強過ぎて、周囲に不快感を与えてしまいます。
香水の種類まとめ
香水の種類 | 香料の濃度 | 持続時間 |
オーデコロン | 3%~5% | 1時間~2時間 |
オーデトワレ | 5%~10% | 3時間~4時間 |
オーデパルファム | 10%~15% | 約半日 |
パルファム | 15%~25% | 半日~1日 |
②香水をつける場所
香水には、温度が高いと香り立ちがよくなる特徴があります。そのため体に香水をつける場合は、比較的体温が高い「うなじ」「手首」「腰」「ひざの裏」「足首」が一般的です。ただし、バラの香水はもともと香り立ちがよいため、人との距離が近くなりやすい手首につけると、香りが強くなり過ぎる恐れがあるので、手首は避けたほうがよいでしょう。
つけ過ぎを防ぐには
香水のボトルはスプレータイプが多いため、そのまま使用するとつけ過ぎる恐れがあります。ロールオンタイプのアトマイザーを使うか、直接使わず、コットンに香水をスプレーしてから肌にのせると、使用量をうまく調整できますよ。ただし、香水が服につくとシミになってしまいます。つける際は、香水が服につかないように注意しましょう。
バラの香水で優雅なひとときを演出しよう
古くから高級香料として使用されていたバラは、香水だけでも非常に種類が多いです。香り方も種類によって違います。香水瓶のデザインもおしゃれなものが多いため、インテリアにするのも楽しいですよ。香りもデザインも自分の好みにあったものを選んで、自分をより素敵に演出するために役立てましょう。
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バラの香水で、特によく使用されているのがダマスクローズです。華やかな香りはフォーマルな場によくあいます。