サンスベリアの水挿しの成長経過
①発根
挿し穂を水に挿してから早ければ2週間遅くても1~2カ月程度で発根し、切った断面から細い根が無数に生えてきます。数カ月経っても根が出ない場合はうまく発根できず枯れた可能性が高く、その場合は新たに葉を切り取り再度水挿しに挑戦することをおすすめします。また、葉の向きが反対だといつまで経っても根は出ません。水に挿す際に向きには十分気をつけてください。
②根が伸びる
発根後は根がゆっくりと伸びていきます。根が伸びるとその分腐りやすくなるため、水替えを忘れないように気をつけましょう。根がしっかりと伸びていれば成長に問題はありませんが、成長が止まったり葉に元気がなかったりするなどの不調が見られる際は液肥を与えるのもおすすめです。
③子株ができる
水挿しを開始してから8カ月~1年ほどで、挿し穂の根元に新芽が出ます。新芽が出てからは成長が比較的早く、ぐんぐんと大きくなって子株になります。そのまま育てても構いませんが子株の成長を促進させたいのであれば、元の葉と切り分けるのがおすすめです。
ボタニ子
水挿しで育てる際の管理方法
①置き場所
サンスベリアは日光を好みますが直射日光を長時間浴びると葉焼けを起こすことがあり、明るい半日陰で管理するのがうまく育てるコツといえます。特に夏の日差しや強い西日は苦手なため、窓際に置く際はレースのカーテン越しに置くなどして適度に遮光しましょう。耐寒温度は約5℃で冬の寒さは苦手です。冬の窓際に置くと冷気で枯れる危険性を考慮して、窓から少し離れた場所に置いてください。
ボタニ子
サンスベリアはある程度の耐陰性もあるけど、小さいうちは特に成長に日光が必要だから明るい場所が向いているんだって!
②水替え
水を替えないままでいると水自体が腐り、水に挿している植物も腐ったり枯れたりしてしまいます。上手に育てるコツは「こまめに水を替えること」です。毎日が理想ではありますが、無理な場合は4~5日に1回は交換しましょう。また水が多すぎると腐る原因になることから、根が2/3以上浸からないようにその都度水の量を調整してください。
ボタ爺
水の底にゼオライトを入れておくと水を長く清潔に保てるそうじゃ。入れる場合は容器の底が見えなくなる程度の量を使うんじゃぞ!
水替え時の注意点
夏は暑さや蒸れで水が濁りやすくなることもあり、こまめに水を替えることをおすすめします。冬は水の温度が低すぎると寒さで株が弱るため水温に注意しましょう。水を手で触って冷たいと感じるときは、汲んだ後少し時間を置いて常温にしてから使うことをおすすめします。
数日間家を空けるためサンスベリアの水替えができません。どうしたらよいですか?
数日間家を空けるのであれば、ゼオライトを使用することをおすすめします。ゼオライトはイオン交換機能や水中の不純物を吸着し雑菌の繁殖を防ぐ働きを持っており、数日間であれば水をきれいに保てます。帰宅後にはできるだけ早く水を替えましょう。
③肥料
肥料を与えなくても育ちますが、「成長を早めたい」「大きく育てたい」「株に元気がない」場合は肥料を与えてみましょう。肥料は溶けやすい液体肥料を使います。肥料を与えるのは成長期である春~秋で、月に2回を目安に調整してください。休眠期である冬に肥料を与えると肥料焼けや弱る原因になるため避けたほうが無難です。
サンスベリアを水挿しで育ててみよう!
サンスベリアはスタイリッシュな見た目と風水的に縁起がよいことから、観葉植物として高い人気を誇っています。水挿しで増やすのも簡単で、そのままおしゃれに水耕栽培もできます。水挿しで栽培するメリットは、臭いや害虫を気にすることなく衛生的に育てられる点です。ぜひサンスベリアを水挿しにして、衛生的でおしゃれに飾ってみてくださいね。
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新芽がでるのに1年半~2年かかった人もいるんだって!肥料を与えつつ気長に待ってみよう!