コムラサキ(小紫)とはどんな植物?花や実の特徴や育て方をご紹介!

コムラサキ(小紫)とはどんな植物?花や実の特徴や育て方をご紹介!

秋になると小さな紫色の実をたくさんつけるコムラサキ(小紫)をご存知でしょうか?コムラサキ(小紫)の花や実の特徴、似た花をつけるので混同されがちなムラサキシキブ(紫式部)との違い、コムラサキ(小紫)の育て方を、さらには蝶のコムラサキもご紹介いたします。

    記事の目次

    1. 1.コムラサキ(小紫)とは?
    2. 2.コムラサキ(小紫)の特徴
    3. 3.ムラサキシキブとの違いは?
    4. 4.コムラサキ(小紫)の育て方
    5. 5.蝶のコムラサキ
    6. 6.まとめ

    コムラサキ(小紫)とは?

    秋になると、小さな紫色の実をたくさんつける低木があります。実をたくさんつけて枝が垂れる姿に日本の秋の風情を感じる方もいらっしゃるでしょう。この植物を「コムラサキ(小紫)」と言います。似た花を咲かせる仲間の木に「ムラサキシキブ(紫式部)」があります。「ムラサキシキブ(紫式部)」と比べて大きさが小ぶりなので、「コムラサキ(小紫)」という名前がついたと言われています。

    ボタニ子

    ボタニ子

    「ムラサキシキブ」も「コムラサキ」も源氏物語の作者である「紫式部」にちなんで名前が付いたと言われています。

    コムラサキの基本データ

    学名  Callicarpa dichotoma
    別名  コシキブ・コムラサキシキブ
    分類  シソ目クマツヅラ科ムラサキシキブ属
     (落葉低木)
    分布  本州~沖縄、朝鮮半島、中国 
    高さ  1~1.5m
    開花期  6~8月
    成実期  9~12月

    コムラサキ(小紫)の特徴

    コムラサキ(小紫)の花の特徴

    花の大きさは、とても小さく3mmほどです。葉の脇から伸びた枝に次々と10~20個ほどのつぼみをつけます。花は筒状で、先が4つに分かれて雄しべが4本、雌しべが1本あり、それぞれが花冠から飛び出しています。色は薄紫色であまり目立ちません。

    花の接写画像

    4枚の花びらから、雄しべ4本、雌しべ1本が飛び出しています。

    つぼみの接写画像

    薄紫色の小さなつぼみが並んでいます。

    花の咲き方

    花は先端に向けて房ごとに順に咲いていきます。画像では左から順に咲いています。左側は咲き終わり、中央は開花中、右側はつぼみです。一枝で一度につぼみ・花・花後が見られます。

    ボタニ子

    ボタニ子

    花の成長過程が一枝で見られるなんて面白いですね!

    コムラサキ(小紫)の葉の特徴

    葉の大きさは縦3~7cm・幅1.5~3cmで、長楕円形をしています。枝に沿ってほぼ等間隔に向かい合って生えます。(対生といいます)葉の形は、先が尖っていて、葉の縁の先から半分くらいまでがギザギザ(鋸歯といいます)になっています。

    コムラサキ(小紫)の紅葉

    コムラサキの葉は、10月頃から黄色に紅葉していきます。紅葉した黄色の葉と濃紫色の実のコンストラストが美しいです。その後、葉は次第に水分を失い落葉します。枝には実だけが残ります。

    コムラサキ(小紫)の実の特徴

    実はつやのある美しい紫色をしています。実の大きさは3mmぐらいの小さな実です。きれいな紫色の実が密集してつくため、とても目立ちます。9月から12月頃に結実します。花後に緑色の小さな実ができ始め、成長するにつれて次第に紫色になっていきます。

    緑色の実がだんだん紫色がかっていきます。

    ムラサキシキブとの違いは?

    「コムラサキ」と大変よく似た植物に「ムラサキシキブ」があります。(学名 Callicarpa japonica)よく似た花を咲かせ同じように紫色の実をつけるため、ほとんどの人がこの二つの植物を混同しています。「ムラサキシキブ」は北海道から沖縄の山野の林などに生えて高さは3mほどになります。「コムラサキ」より大きくなりますが、大きさ以外の違いはわかりにくいため混同されがちです。

    ボタニ子

    ボタニ子

    園芸店に売られている苗は、ラベルに「ムラサキシキブ(紫式部)」と書かれていてもほとんどは「コムラサキ(小紫)」なんですって!!だからますます混同しちゃいますね!

    「コムラサキ」と「ムラサキシキブ」の違い

    「コムラサキ」と「ムラサキシキブ」の違いを表にしてみました。

      コムラサキ ムラサキシキブ
    大きさ 1.5m~2m(低木) 2m~3m(低木)
    実の付き方 密集して付く まばらに付く
    葉の鋸歯(ギザギザ) 上半分くらい 全体
    枝の伸び方 垂れる 直立して伸びる
    花(実)の付く位置 葉から少し離れた位置 葉と同じ位置

    「コムラサキ」は実がたくさん生って見栄えがしますが、「ムラサキシキブ」は実が少なく地味な印象です。庭木として植えてあるものはほぼ「コムラサキ」と言えるでしょう。

    ボタニ子

    ボタニ子

    ムラサキシキブを英語では「Japanese beautyberry」と言うそうです。

    ムラサキシキブ属の植物

    ムラサキシキブの仲間の植物には、シロシキブ(学名 Callicarpa japonica form.Albibacca)ヤブムラサキ(学名 Callicarpa mollis)、オオムラサキシキブ(学名 Callicarpa japonica var. luxurians)があります。シロシキブは、実の色が白色です。白色の似た花を咲かせ、庭木として流通しています。ヤブムラサキは、葉の裏や花のがくに星状毛が密集しています。オオムラサキシキブは、葉は熱くて大きく、枝も太く花は50個ほどが密集します。すべて落葉低木です。

    ボタニ子

    ボタニ子

    続いて、コムラサキ(小紫)の育て方をご紹介!

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