はじめに
ヒメツルニチニチソウはツルニチニチソウの近縁種で、花も葉も小柄でよりかわいらしい品種です。丈夫で育てやすく、さまざまな楽しみ方ができることから、庭によく植えられているのをみかけるのではないでしょうか?そんなヒメツルニチニチソウについて、花言葉や育て方などをご紹介します。
ヒメツルニチニチソウとは?
ヒメツルニチニチソウとはどのような植物なのでしょうか?育て方が簡単なため花壇でもよくみかけますが、きれいとは思っても詳しくは知らないという方も多いことでしょう。ヒメツルニチニチソウがどのような植物なのか、基本的なことからご紹介します。
基本情報
形態 | 半常緑つる性多年草または亜低木 |
原産地 | ヨーロッパ中部からコーカサス |
草丈 | 20cm~数m |
開花期 | 3~6月 |
花色 | 紫・青・白・ピンク |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
グランドカバーに最適
ヒメツルニチニチソウは、茎を地面にはわせて広がりながら、節々から根を下ろして定着していきます。そのためグランドカバーとしても人気ですが、あまりにも丈夫で増えすぎるので、広がりすぎに注意するくらいがちょうどよいです。
ヒメツルニチニチソウの花の特徴
ヒメツルニチニチソウの花は、根元が筒状の合弁花と呼ばれるタイプの花です。先が大きく5つにさけているため、見た目は5枚の花びらがあるように見えます。八重咲きの品種でありながら一重咲きの花が混じって咲いたり、一日花のため毎日新しく花が咲き変わるなど個性が強い花です。
冬に葉が枯れることも?
ヒメツルニチニチソウは耐寒性は強いですが、真冬に大きく気温が下がった場合に葉が枯れ落ちることがあります。しかし根が生き残っていれば翌年になればまた芽吹くので、そのまま放置しておいて大丈夫です。
ヒメツルニチニチソウには毒性がある?
ヒメツルニチニチソウには、アルカロイドの一種であるビンカミンが含まれています。ビンカミンには脳の血流をよくする効果があり、集中力や記憶力の向上のほか、痴ほう症にも効果があるとされ、サプリメントでも売られているほどです。しかし、このビンカミンの効果はかなり強く、使用にも制限があります。知識がないまま摂取すると毒性を発揮するため、口にするのはやめましょう。
ツルニチニチソウは成分が違う
ヒメツルニチニチソウと同じ仲間のツルニチニチソウもアルカロイドを含んでいますが、こちらは毒性の強い成分のため口にしてはいけません。ツルニチニチソウに含まれているアルカロイドは、肝臓や腎臓、神経を損傷させ、最悪の場合は死亡する可能性もあるほど毒性が強いのです。多量に摂取しなければ大丈夫とはいえ、注意するにこしたことはありません。
ヒメツルニチニチソウの種類
ヒメツルニチニチソウには多くの種類があります。花の色も紫や白、ピンクなどがあり、葉も斑入りだったりと個性豊かです。ただしこの斑入りのヒメツルニチニチソウは花つきがあまりよくない性質があるので、花も楽しみたい場合には2種類以上を一緒に植えるとよいでしょう。
ボタニ子
次ページからはヒメツルニチニチソウの花言葉を紹介します。